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里にも春が来た~江戸川公園

神田川沿いの小っちゃな公園にも梅の香りがしてきました。神田川は染井吉野桜が開花すると川面に垂れ下がった桜が、年に1回だけ多くの人を呼びます。しかし地元の人にとっては寒い季節に先んじて咲く梅をいまは楽しんでいます。梅の木の下で遊ぶ園児たちの声はいつもより華やいで聞こえます。

湧水の井之頭公園池を源に持つ神田川は、江戸期江戸の上水(飲み水)として貴重だった。そしてこの地に堰(ダム)があり、ここから上水として江戸の街中に水道管が構築された。当時もここは花見の名所だったらしい。船を浮かべての花見風景が残っている。神田川は昔も今も神田山の渓谷を通り隅田川まで流れるが、このあたりの神田川を江戸川と呼んだので、地下鉄江戸川橋駅の名や江戸川公園の名が残った。

川の岸沿いの長細い公園である。公園中央左に椿山荘の大きな公園があり、公園の最上流部には細川庭園がある。(芭蕉が神田川工事の技術責任者であったので芭蕉庵もこの公園に隣接している)毎日のように行く朝食場所が関口に有るのでこの公園を自分の庭のように思っている。ちなみにこの公園の楽しみは、狭い公園ながら次々と花が咲いてくれる。寒緋桜、河津桜、染井吉野桜(これが中心の公園)、枝垂れ桜が順に咲く。その間寒椿、山茶花、躑躅、皐月、水仙、山茱萸、連翹、つわぶきが咲き、花壇にも1年中花が絶えない。こんなに小さな公園なのに良く手入れが行き届いているように思う。

そして今日のハイライトは紅白の梅である。マスクを通して梅の香がしてきた。

帰りに自転車に乗ろうと下を見たら、白とピンクの花びらが散っていた。

まもなく公園入口の赤色の寒緋桜の開花をお届けできるだろう。(終)


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