エスキスの手順(同時に複数の事を考えない)
エスキスのコツは複数の事を同時にを考えないという事だ。
ヘリ空き、グリッド、階振りわけ等、作図に進む前の必要な作業がエスキスであるが、エスキスはつまるところ6つの独立した要素に分解し、一つずつを要素を決めていくことだ。(6つの骨格の記事参照)
情報を取捨選択、整理し、エスキスの順番を決めておくことで、機械的に階段を登るようにエスキスを進める事ができ、毎回同じ手順でエスキスをつみあげれば自然と、ミスのチェックにもなる。
また先入観をもたない事がエスキスでは重要で、課題文の要求に忠実である事も付け加えておく。
下記私のタイムスケジュールだが、自分のエスキスの手順をなるべく詳細に書き出してみよう。その上で随時更新するとエスキスの精度が上がっていく。
■課題分読み取り
1回目マーキング、
ゾーニング系のマーキングをする。
ピンク- 敷地,計画に関する文言をまとめる
紫- 部屋の使い方や、部屋の関係性に関して
課題の概略を理解する。
2回目マーキング
ゾーニングに意識して室名を区分する。
緑 数字
黄色 図面に描きこむこと全て。什器
青 除外事項
(記号を要求室に書き込む)
敷地図
敷地図に最大可能範囲を引く。
(最大面積を課題用紙に赤で記入。)
■法規チェックこの段階で”佐竹の“(語呂合わせ)をチェック
・採光
隣地の場合に上階から1M、2M、3Mとセットバックする。
パラペットから窓の中心線の高さ0.4h(住居系)でチェックする。
・高さ制限
2aかつ35m以内をチェックした上で、幅員の小さい方の適用は道路中心線から10M。
北側斜線をチェック(5m,10m)。
住居系(低層住専、田園) 5M+1.25勾配
中高層 10M+1.25
・駐車場を入れる。
その他の外構条件いれる
(最大面積範囲をエスキス用紙に書き込む→敷地図に書き込む)
電卓ではじく
・建蔽率チェック
上記は敷地図に描き込む
■階振り分け
延床 /45(42㎡ 49㎡に対応できる為)
■エスキス用紙
①ゾーニングをする。
4分割法で管理、部門を2パターン描いてみる。
どの部門ごとのゾーニングが適切か考える
断面図も作る
超ちびコマ
2×3(一コマ4グリッド)
ちびコマ
4×6の4角形でよい。
コアの位置を決める
主要室(偶数が良い)
1階は外形も描く
②主要室を1/400で描いてみる
前室がある場合,トランクルーム、駐輪場。車等
課題分用紙
ちびコマ(エスキス用紙の左下)
③1Fの外形グリッドを仮決定決める。
敷地の①短ぺん、2+駐車場②吹き抜け②屋外テラス②大きい室の面積(屋上庭園、等から、③要求面積
及びゾーニングから短辺方向のグリッドを決める。(6、7、8か)
少なくとも2パターン作る。用紙の左側に描く。
グリッドを仮決めする。
廊下の骨格をチェック。
階振り分けをする
定規で縦線を引き上欄に仮決定を下覧に描く
エスキス用紙に戻る
④ちびコマを使って2,3Fの外形を決める、グリッドを決める。
一番重要な工程外形が決まった時点で
"の"
・延床面積チェック
紫のペンをチェック。部屋同士の入れ替えをして2パターン作る。
(部屋の入れ代えは部分グリッドを試しても良い)
中間ボリュームが弱い
・エントランス廻りの動線(環視)
・受付
・ロビー等をチェック
1F
エントランス
2F
管理
吹き抜け
コア
主要室(南面)
の順番に決めていく
ひ
・避難距離チェック
1/400へと進む(エスキス用紙右下)
(1/400ではコア廻りは拡大して書いておく)
外形に寸法を入れる。(できれば青ペンで)
エスキス時にコア廻り描いておく と主要室の配置を1/1
出来る限り部屋の使い方(家具)をエスキス時に想定。
間取りを楕円形で入れる
家具 k
便所 wc
更衣室 kk
で描いておく
駐車場、
大きいボリューム
吹き抜け、
コア廻り
から描く。
室面積も入れておく
避難チェック
この段階で3回目の読み込み、3色フリクションを使う。(バッテンをする。)
骨格チェック
廊下はきちんと通っているか?
エントランスは十分か?
受付ゾーンは見通しが良いか?
※エスキス用紙の使い方も重要。
1/400では波線でしっかり描く。
ガラスは単線、コンクリートは波線で描いておく。
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エスキスの手法を具体的な方法を演習問題も含めて解説します 6つのステップを順に上る事によって完成させる方法の解説が中心となります。有料記事…
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