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足元に底なし沼がある気が・・・でも、夢のような空間を飛ぶ・・・大学寮(52歳の田舎のおばさん留学記23)

異国の空を飛んでいる。
下の方に
もし、足を突っ込んだら、きっとズブズブとはまり、足を取られ、歩けなくなり、進めなくなる。もしかしたら頭まで沈んでしまうかも・・・。
そうなりそうな沼が、見えないけれどあるような気がする
いつ落ちるかわからない。どんなふうに落ちるかわからない。落ちたらどうなるかわからない・・・。

けれど、顔を上げると、眼前に広がるのは、見たこともない素敵な景色・光・音!人々が行き交う光景
人々・・・アメリカセントルイスの人、というだけではない。日本語が通じるけれど、私とは全然違う世代の日本の若者たち(20名くらい)が周りにいる。経歴が今までの私の人生では、重なり合うはずもなかったキラキラした道を歩いている(ように見える)若者だ。さらにその上、学友には中国から来た同様の人たち(20名くらい)もいる・・・。

ま、まぶしすぎる!
ドキドキクラクラする!!
「はうっ」
と、声には出さないけれど、何百回も思った
気がする。

そんな、底なしの不安感と、飛翔するような景色と、ドキドキバクバクワクワクな体験がないまぜになる。ここセントルイスでの7週間は、私にとって、ずーっとそんな日々だった。

今日は、飛翔する景色。
大学の寮(この記事の見出し写真)。

私の住んでいた日本の田舎は、冬には曇りか雨か雪か霰か雷の天気で、
高層ビルなどほぼなく、
我が家も2階建てではないので、ほとんど階段を使ったことがなく・・・

そういうおばさんが、
この寮に足を踏み入れて、いかに気持ちがトンデしまうか、
見て欲しいと思う。

このシリーズでは、「52歳で、日本の田舎に住んでて、主に子育てと介護で”表舞台”からは隔絶されていたおばさんが、突然単身アメリカ留学すると何が起こるか?(ちなみに途中脱落帰国。2017年のこと)」ということを、英語学習面ではなく(それも少しは書くけれど)、生活面の視点からちょっと紹介します。誰かに何か参考になるかもしれないなー、というのと、ようやく振り返る気持ちになってきたので、自分のまとめを兼ねて書いています。思い出し思い出し書くので、たまーにという感覚で、ながーい期間をかけて、書こうと思っております。時系列も前後するかもしれません。

今日は、個室の紹介。

普段は、通年の学生が暮らしているが、夏休みは彼らはここを出ていかなくてはならない。
入れ替わりに、私たちのようなサマースクールの受講生がやってくる。
(だから、入寮日と退寮日が厳密に決まっている)
サマースクールとは大学が行っている短期講座で、アメリカ全土、いや世界から学生がやってくる(ようだ)。
寮は、いくつもある。
私たちが借りている寮(見出し写真)は、セントルイスの市役所の近くのダウンタウンの中にあった。
一人部屋なのがポイントで、他の寮は一人部屋でないものも多い。

ただし、大学まで徒歩40分。

ワシントン大学のHPから拝借
私のいた部屋以外の部屋の間取りはこんな感じ
3人に1ユニット 一人部屋
建物内にランドリー
1階に多国籍食材のスーパーがある
ユニットに入る時と、
自分の部屋に入るときに
カードキー
がいる
もちろん、寮に入るときもカードキーがいる
ホテルにもほとんど泊まったことのない田舎のおばさんは、
こういうのに全然慣れていないので、
カードを忘れないようにめっちゃ緊張した
当然、忘れる
すると、警備員を呼ばなくてはならなくなる!(泣)

私たちのユニットは

木に隠れていますが、寮の建物の角だったので
(赤丸のところ)

3人の共有スペースはこんな感じ

最高だと思った ⤴️⤴️
今も最高⤴️⤴️だと思う
調理具は何もないので、
7週間のためだけに、
3人で買い出しに行った
共同で使うと色々物議が起こってしまう
(日本人ならでは?)
サニタリースペース

そして私の部屋↓。
入寮したときには、舞い上がっていたのか、なぜかボケた写真しか撮れておらず、
これは、退寮するときに撮ったもの。

ピンクと水色の布は、ベッドカバー

ここ、一人で使えるのー⁈
初めて足を踏み入れた瞬間に思った。
家庭の主婦だったおばさんには夢のような空間である。
しかし、ベッドの高さがが無茶高い。デスクと同じくらいの高さであることに注目していただきたい。たぶん、アメリカの大学の寮あるあるなんだと思う。
毎回ジャンプして乗っていたが、それもだんだん心地よくなる。
寝転がって、天井を見上げるとこんなふう。

なんだろな、これ
色々剥き出しである
まぁ、いいか

こんな居住空間が提供されただけでも、不安が・・・吹っ飛ばないけれど、
視界から消える
セロトニン、もしかしたらドーパミンも大放出である。
でも、めくるめく夢のような景観の世界は、まだまだ続くのである。
こうして、不安を直視せず(できず)、7週間が過ぎていく・・・。
(ちなみに、サマースクールは奨学制度の対象とはならず、全部自費です。寮費もお高かったと思います。長年のタンス貯金を注ぎ込んだ)

教訓40;アメリカの大学の寮の一人部屋。主婦とか義家の嫁(義家がお向かいでした)とかやっていた日本の田舎の52歳のおばさんには、鼻血ブーである。(大学によるでしょう)


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