「この勉強法が向いているとは思わなかった!」・・・ある人は日々のタスク化が向いている
2021年11月17日の学習法相談で、
その学習者が言った言葉です。
(私を含め、向いていない人もいますが→)その人は、学習すべき素材を日々のタスクに分割して、それをしっかり視覚化して、日々のタスクをやり切る、という勉強がすごく向いていました。
「そんなの、結構みんなやってる」ような勉強法なのですが、意外と自分からやる人というのは多くなく、そして、そのような「日々のタスクをこなすこと」をサボりがちな人も多い中、一定のタイプの人は、これが絶大な力を発揮します。彼女はそうでした。
日々やるべきことがはっきりしていること、
それをこなせば、最終的に目標に到達するとわかっているので安心できること
これがものすごく大切なようです。
例えば、彼女の悩みに「友人の誘いを断れない」というのがあったのですが、日々のタスクがあると、それを成し遂げたいという欲求が彼女はものすごく強いため、「今日は予定があるから」と言って、いとも簡単に友人の誘いを断れるのです。
「他の人に、この勉強法がいいんじゃない?と言われると、気になってしまう」「でもやっていても、これでいいのか不安になってしまう」「時間があるのにうまく使えない」
今やるべきことは何で、それは何なのか、こちらの知識も混ぜながら、一緒に大きな目標の整理を行い、それを実行可能な日々のタスクに落とし込むと、これらの悩みも一気に解決です。
人の言うことが気にならない、絶対やれるという自信が出る、やろうという気力が強いので、何となく過ごす時間が激減する。
彼女は初めの私の「傾聴」時間で、山のように悩みを出してくれるのですが、なぜかこの計画を立てると、ほぼ全ての悩みが解消します。
彼女自身、そのことに驚いたようで、「自分が計画たてが性に合うなんて、思ってもいませんでした。計画なんていらない、やればいいだけ、とずっと思っていました。」
アンケートで「学習法を考えるワーク(教室で行ったワーク)は、自己覚知でもあった」と書いたのは、彼女でした。
この学習者は、「順次型」がベースで、そういう方は、このやり方が合っていることが多いのですが、注意点があって、
それは
「日々のタスク以上のことはやれないし、やらなくて良い」
このタイプの人は、「時間が余ったからもっとやろう」とか「テストが近いから、いつもよりたくさんの時間・たくさんの量を勉強しよう」というのが、苦手です。これらのことを毎度やっている学習者からは信じられないかもしれませんが、本当に苦手です。でも、「今日のタスクが終わったら、もう何もやっても自由」と思えることが、彼らのモチベーションを支え、日々を生き生きしたものにします。だから周りから上記のように言われても「気にしないで、このやり方を貫け」とアドバイスします。「もっと頑張れるでしょ」「馬力を出せ」と言われると、彼らは不安感から足を止めてしまいます。でも、それを言わずに「これをやれば大丈夫」と言うと、彼らは、絶対にサボりません。馬力を出す人はさぼりがちですが、彼女のようなタイプの人は、本当にサボりません(馬力タイプの私にも不思議なのですが)。着実に目標に近づきます。今回、彼女が受験する資格試験は、そういう学習法で目標到達できるので、問題ありません。
最後に、ニコニコしながら、「私、これ、もう絶対にやれます。早くやりたい。やれます。でもその先の方のことがちょっと不安です」
「そうしたらまた連絡して。試してみてダメだったら、軌道修正を手伝うから」
学習法は、一日してならず。