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朝の電車で社会人にまみれた無職
無職になって数週間経った頃、電車に乗る機会があった。
朝の時間帯に着けば人も少なくて用事もスムーズに終わるだろうと思って、早めに家を出たのが失敗だった。
駅に向かう最中の足早な人たち
仕事着でリュックを背負っている人たち
時計を気にする人、身だしなみチェックをする人、皆今から仕事です!という雰囲気を放っている。
皆今どんな気持ちなんだろう?「今から仕事かーだるー」とか中には緊張してる人とか、昨日の疲れが抜けてない人とか色々なんだろうなと思って見ていた。
そういう仕事に行く人たちには独特の雰囲気がある。
仕事モードってやつなのかもしれない。
その仕事モードで毎日を送っている人たちはすごいと思う。
以前は私も気持ちを作って行っていたのだが...
仕事をしていた頃の、あの時間の進み方。毎日が追われているという感覚。
空気を読むという疲れる作業。そして空気にのまれて息が出来なくなる感覚。
今私の周りにいる人たちはその空気の中で生きている勇者だと感じだ。
そして私はその中で息が出来なくなった雑魚だと虚しく感じた。
その空気にのまれてしまいそうで、どうにか周りの時間に流されないように自分の歩幅で進もうと必死だった。
もっと緩やかな時間が流れるお昼にすればよかったと後悔した。