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怨憎会苦について

 怨憎会苦とは簡単にいうと恨み憎むものにも会わなければならない苦しみのことで仏教で説く八苦のひとつ。
昔からの苦しみにも挙げられているように、人付き合いって本当に悩みの多い問題だと思う。

 私も人づきあいには苦労してきた。いまだにどうしたら人といい関係が紡いでいけるのかそれははっきりとした答えはでていない。失敗したときも自分が悪いと思える時はまだいいが何が原因かわからないときもある。こういったなかでも、利害関係ある人間関係では多分そうだなと思うことがいくつかある。

 

人付き合いの対策


 第一に、コミュニケーションにはうまい人、下手な人がある程度最初からいるということ。下手な人は嫌な経験をしやすく、そのために心を閉ざしてしまうこともあり、その警戒心がさらに悪循環を招いたりしやすい。だから、下手な人は最初からコミュニケーション単体で勝負しないように心がけることが大切だと思っている。人間的な魅力で勝負するよりは、何かワンクッションをおいてコミュニケーションを心掛けたほうがいい。そのワンクッションは知識だったり、一度紙に書いてみるとか、誰かの助けもそのワンクッションに入ると思うがそれぞれ場面によりけり、要するにどうしようもない時もあると思うが、できる限りワンクッションを置くことを心掛けるということ。

 第二に、人間関係が下手な人は利害関係のある人間関係のほうがよい面があるということ。会社などの利害がはっきりした関係のほうがいいことが多い。会社の人間関係が多少しくじったとしても、とりあえず仕事ができていればなんとかなることが多い。仕事すべてができなくても、みんながめんどくさがったり、嫌がったりする仕事などでもできれば、一応利益を上げている、会社に貢献していることにはなる。その場合、とりあえず何とかなることが多い。多分それでもうまくいかない会社は、おそらく暇というか仲間的なノリを利益より重視する会社なので、部署移動を希望するとかフィールドを変えたほうがいい。確かにやりにくいとかはあると思うけれども、ビジネスにおいて納得させられうるだけの理由があれば、感情で動く人でなければ説得はできる。

 第三に、沈黙は金ということ。これは余計なことを悪気なくいってしまうタイプの場合が当てはまる。言ってしまってから、なんでこの一言を言ってしまったのかと後悔することないだろうか。できれば、利害のあるなかでは、加減が難しいが雑談やプライベートなことは話しすぎないほうがいいと思っている。無口な人ほど実は心の中でめちゃくちゃ話しててっていうのは当たっていると思うけど、特にプライベートな話は本当に信頼できる人の間だけでいいと思う。

 

まとめ


 今も昔もこれからも多分、人間関係というのは悩みつきないと思う。けれども特に会社においてはある程度割り切って、周りを気にするよりは会社にすこしばかり貢献できていると思えるように集中して頑張っていければと思う。そして貢献している人に普通の会社はそれなりに一目おくのが普通だ。そうでない会社は前に述べたように、真剣に別のフィールドへ移ることができないか検討するべきだろう。
 そして、ここについてはまだ答えがでてないが、利害の関係しない純粋な人間関係に関しては、想像力が個人個人に求められるなあといつも思う。これも得意な人、苦手な人といるものだけれど、もっと想像力を伸ばす訓練をすべきではないかと思う人が一定数いる。具体的訓練の内容は、演劇とかロールプレイイングとか、小説を書くとかもあると思う。その人になりきってその感情を共有するような経験を積むと自己中心にならないのではないかと思う。目の前にいる人は、だれかの大切なひとかもしれないということを何も考えずに人を傷つける前に想像するべきだろうと思う。

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