航空整備士になる方法(1/2)
航空整備士として航空会社で働くにはどのような方法があるのでしょうか?
前提として、航空機には
・大型機
・ビジネスジェット
・小型機
・ヘリ
・戦闘機
などがあり、航空会社によってどれを取り扱うか異なります。
まずは自分の整備したい航空機を取り扱う会社探しからスタートします。
大型機を整備したい場合
大型機を取り扱う会社はJAL、ANAなどの大手航空会社や
アメリカン、ユナイテッドなどの外資系、
ソラシド、ピーチ、ジェットスターなどのLCCがあります。
大手の場合
大学卒、航空専門学校卒を新卒で採用することが多いです。
自社で一から育て、定年まで働いてもらうといったイメージでしょうか。
大学の場合は、航空宇宙学科、
航空専門学校の場合は、インターンシップ生、小型機の整備資格(2等航空整備士)を持っているほうが採用されやすいです。
専門学校と提携していて、求人が多いです。
インターンシップ制度とは、学校内で大手に就職したい人を集め、選別し在学中に会社で実務経験を積ませ、そのまま就職させるものです。
在学中に大型機の資格(一等航空運航整備士)が取得できます。
しかし他のクラスと比較し、非常に勉強に費やす自分の時間が多く、学生生活を満喫したい方にはお勧めしません。
また資格を在学中に取得できなければ、内定取消しというリスクもあります。
また、3つのメリットも存在します。
1、資格取得の面で、就職後が比較的楽になる。
2、業務の全体像が見える
3、給与に差が出る
1、資格取得の面で、就職後が比較的楽になる。
インターンシップ生でない人が就職した場合は
一等航空運航整備士:取得
↓
一等航空整備士:取得
と2段階で仕事の合間に資格勉強をしなければなりません。
インターンシップ生でない人が就職した場合は
一等航空運航整備士:すでに持っているので
はじめから一等航空整備士の取得を目指せばいいのです。
就職後は働きながらの資格勉強になること、
上記2つの国家資格は非常に多くの勉強が必要になることを加味すると、
在学中に取得していたほうが楽です。
2、業務の全体像が見える
資格取得の勉強は何も飛行機のシステムの勉強だけではありません。
整備方式の決まりや、大型機の作業手順まで幅広く学ぶ必要があります。
それは実務上においても、無資格者に比べ大きなアドバンテージを発揮します。
3、給与に差が出る
会社によっては、一等(運航)航空整備士の資格保有者には手当が付与されることもあります。
資格取得に最短でも1年はかかると見ても、その給与額の差は開いていきます。
以上が専門学校でインターンシップ生になるメリットです。
外資系航空会社
主に大型機の資格を持ち、即戦力になる人材を求めています。
そのため一般的なルートは以下のようになります。
大手で「一等航空整備士」取得→転職
LCCの場合
大手のように自社養成と
外資のように即戦力を希望する会社で分かれます。
次回は、
小型機やヘリの整備士になる方法、
資格に必要な勉強について書きます。