航空整備士のデメリット
前回記事「航空整備士のメリット」に引き続き、
本記事ではデメリットについて書きます。
個人の主観も混ざってますので、ご了承ください。
思いつくままに書いてみると
1、怪我や健康面のリスクがある
2、ストレスを抱えやすい
3、手が荒れる
1、怪我や健康面のリスクがある
怪我を防ぐ取り組みをしていたり、作業マニュアルで注意書きがなされていても、一定頻度で発生します。
想像しやすそうな例を挙げると
・20kg以上の部品を床に置くとき、指を挟んだ
・脚立などの高所から転落した
・刃物で指を切ってしまう
・溶剤が目に入った
・トイレ関係の仕事をしていて、気分が悪くなった などです。
また部署によっても特有な怪我・事故が発生します。
ドック整備であれば、作業スタンドを踏み外し足をひねる、
ライン整備であれば、スポットでコンテナ車(荷物を牽引する車)に轢かれる などがあります。
小さな怪我の場合、受傷しても報告しない風潮があります。
上司は報告書を書く必要があったり、本人が評価を気にして報告しない場合もあるからです。
それをこの場でどうこういうつもりはありませんが、
常にポケットに絆創膏を持っている整備士は少なくありません。
部署によっては連続夜勤もあります。
コンビニ弁当やカップ麺の食生活が続き、栄養が偏りそうな人が多い印象です。
2、ストレスを抱えやすい
部署によりますが、基本的に整備業界は体育会系です。
新人の頃は仕事ができず、怒鳴られ、勉強して、また怒鳴られ・・・
といった苦いルーティンが繰り返されることが多いです。
また、難易度の低い作業が時間内に終わらなかったり、
試験にスムーズに合格せず、周りから「できないレッテル」を貼られることも、少なくありません。
そうしたプレッシャーを潰されない、メンタルと努力を継続する習慣が必要になってきます。
3、手が荒れる
工業系全般に言えそうなデメリットです。
溶剤を取り扱う際にはビニール手袋を着用することになっていますが、必ずしもそうでありません。
余儀なく素手でのグリスアップを要求される部分などもありますし、
細かい部品を取り扱う際には、手の上から落とさないように、部品が汚れていても素手で作業を行います。
またライン整備業務では、冬場の乾燥であったり
手洗い場の石鹸も工業用石鹸であったりするので、肌の弱い方は注意をする必要があります。