
息子の一言で42歳看護師受験!
42歳で看護師受験、看護学校3年間通い、45歳で正看護師の国家試験に合格しました。しかし、実は、32歳の時に離婚し10年間は、ほぼ寝たきりの闘病生活でした。それでも合格出来ました。
「理数・文系どっちにしようか悩む〜」と高一の息子。「お母さんはどうしたと?」
食後のこたつで珍しく自分から会話をして来た。
「お母さんの時代は理系文系とか関係なく、両方勉強したとよ。受験方法も違ったしねー社会状況も勿論違うし、女の子が勉強なんかせんでよかと言われる時代やったけんね。受験とかせんで推薦で楽にいける文系の大学に何も考えなく行ったとよ。なんとか家を出たい一心で他県のお金のかからない寮のある大学と言う理由だけで選んだとよ。本当は、医学部受験しないかと先生に声をかけてもらったりしとったけどね。今思えば理系に行けば良かったと後悔してる。受験勉強しなかった事や、自分の興味ある分野に行かなかった事、真剣に進路について悩んだり、進学しなかったりした事を大人になってから後悔してる。だからあなたは真剣に悩みお金の心配せずに好きな分野を目指してね。」と答えた。
すると、息子から意外な一言
「じゃ今からでも目指せば良いやん。お母さんは、これから先、10年後もずーっと、あーすれば良かった、こうすればよかったと言うと思うけん。」
離婚をきっかけに精神的ダメージが強く、この頃はネガティヴ真っしぐらでした。今じゃ考えられないくらいに廃人でした。ほぼ寝たきりの日々もあり、入退院も繰り返していました。なので、特に長男には今でも許してもらえないほど毒親でした。いつも陰な雰囲気のダメージ家庭でした。愛想を尽かされていた長男にこの日は珍しく会話と団欒をした日でした。
「でも、あなた達にお金をかけないといけない時期やん。自分になんかお金かけてられない。」と私。
「お母さんがやりたい事を目指して、頑張ってたらかっこいいやん。看護師ならいけるっちゃない?(→受験なめてる。だが、実際看護師は人手不足なので80%の合格率)一緒に勉強しよー僕が教えるし。」その息子の【カッコいい】の一言に背中を押され「そう!うん!頑張る」と答えていました。少しでも息子に好かれたいと言う気持ちが強かったのかも知れません。
この時は、息子に、完全に愛想を尽かされて去って行く前の崖っぷちスレスレの状態でした。結果、家を出て行かれましたが。。。
しかし、この時に奮起したお陰で少しずつ、本当に少しずつですが距離は縮まりつつあります。しかし、犯した罪は消えません。
歳は関係ありません。気力は必要。
その当時、あまり会話をしてくれない難しい歳頃の息子、関係も上手くいってなかった息子と珍しく会話をし、その息子にカッコいいと思われたいとの思いもあり単純な私はすぐにスイッチがONにされていました。私の傾向として、すぐに人のせいにしたり、自分を犠牲者にして考える所があります。これから先は、後悔したくないと言う思いもあり決心しました。目標が出来る事で前を向き進む準備が出来始めた気がします。
後から、甘くはないと思い知る事になりますが、、
今思えば良く目指せたなと驚愕します。ほぼ寝たきりでしたから。まず、漢字もですが、文字すらまともに書けない。当たり前の事さえ出来ていない状態。ただ、学生時代は、数学は得意だったので大丈夫と言い聞かせ、今じゃ算数すらやばいのに、無理とか後ろ向きな事はいっさい考えず、悪い物に蓋をする気持ちでした。マイナスな事は蓋で閉じる感じ。目の前の事に取り組む。これで、学び直しは、何歳になっても出来るし、人生一生学びです→大事
早速、受験学校や予備校の下調べ。今思えば、もっと、良い支援があったとの事、特に母子家庭だったら助成もあったはずと後で知りました。なので、皆さんは、助成や、奨学金も調べる事も大事です。後、得意分野で受験する事も大事です。社会人枠も有利です。理系文系に惑わされすぎないように取り組む事も必要だと思います。
同世代だけとの関係の脱出で、親子関係を見つめ直す良い機会になっていた
子どもに勉強しなさい〜!と言ってるお母さん方
今一度、ご自身でリスキリングされてみるとわかります。2度と言わなくなります。
些細な動機、目標さえ見えれば人は頑張れるし、それがなければ勉強しなさいと言ってもやるわけがないと身をもって知りました。
親子関係と言うのは、もちろん生まれた順なので、親が年上の上下関係。常に上から目線。しかし、子どもと同じ年代の子と、机を並べ、はい!スタートと学校という枠の中で始まる関係は、同等の横並び。学び直すと言う機会のおかげで、ふたまわりも離れた子どもたちと同学年の並列関係。世の中の見方も360度変わる事になってくるのです。不思議な感覚を体験することになるのです。
井戸端会議をしていた主婦の会話にも、運動会であったママ友との会話にも違和感を覚え始めます。「何、最近の子の靴?あんな高い靴履いて〜何、あんなまつ毛して〜。」(心の中であんなもんだよ。ただの普通のおしゃれだよと異様な光景をみる同世代ママの方にツッコミ入れてます。あくまでも心の中で口には出せない。それを言えば、その異様な敵対する眼差しが私に向きます。少し前までは、私も混ざって話してた事。)
予備校の子達の会話にも違和感。
「まじ、うちの親、朝からウザイ。あれした?これした?朝ご飯食べなさい〜忘れ物は〜いろいろウザイ!」(そんなもんだよ。と心で呟く。それを言えば一瞬で冷たい視線が刺さる事間違いない。)毎日、息子と同じ年代と肩を並べ接する事で子どもの擬似体験をするような感覚。感情も同化し始めます。今まで息子達もウザかったんだろうな。悪かったなと不思議な感覚になっていきました。
予備校時代は、若い子の会話にも入れず、現役組と、そうでないグループに自然と分かれていた。言葉も理解出来ずに違和感でしかなかった。予備校では、さすがに40代は私だけだったが、30代や社会人経験者の20代のグループとだけ接していたが、看護学校に入学するとそうは言ってられない。18歳の学校卒業上がりの子達とお互い嫌でも付き合う事になる。あんなに苦手だった息子世代の子達のはずだったが変化し始めます。徐々に、反対に同世代の考えについて行けなくなっている事に気付き、息子がいかに、私に対してウンザリ来ていたかを理解出来るようになっていきました。勉強だけではなく、親子関係も見つめなおす機会になっていきました。
45歳で正看護師合格!!なので大丈夫です!!あなたも目指せます!!
【チャップリン名言/人生は恐れさえしなければ、とても素晴らしいものだ。そのために必要なのは、勇気、想像力、そして少しのお金だ。】
【さんまの名言/生きてるだけで丸儲け】
慰められます!!
予備校も経験し、晴れて入学!と晴やかな気持ちは一瞬。なんせ大学は遊びに行くような所(昔の文系大学のイメージ→すみません)だけど、看護学生はこれはこれは可哀想な程大変です。どんだけ大変な実習を経て看護師になっているか思い知ります。大変な実習の中、国家試験の勉強をしているのです。声を大にして言いたいです。子どもさん達は、本当に頑張ってますよ。(同世代の看護学校の先生達にも言いたかった。10%は落第させられました。その親子さん達がどんな思いで学費を工面しどんな思いで学校に行かせたか!その子達もダメな面はあったと思うが、まだ学生ではないか〜教室で喧嘩して退学や、傘を盗んで退学や、実習先のメモを落として退学や→実習を遅刻して退学→ダメですか。私の考えは甘いですか。。きっと、私より良い看護師になってたと思う。しかし、きっと、転職に出会えてはいるはず!)
共に勉強し、支え合ってきた仲間の存在は大きいです。この歳に息子と同じ年代と3年間過ごし、プライベートまで付き合った機会は異空間を生きたくらいに私を変えてくれました。息子と上手く関係を結べていなかっただけに支えられました。去って行った息子達で出来た穴を埋めてくれてました。感謝です。看護師を目指す事で子離れの侘しさもカバーできていたと思います。ほぼ、毎日、病気もあったとは思いますがメソメソ泣いてばかりでした→皆様相当うざかったはずです。すみません。違う職種に転職しただけでは体験出来ない、大げさですが、私には天地がひっくり返るほどの経験でした。(うっせいうっせいうっせいは、あなたが思うほど健康です。の気持ちがわかるくらいに擬似体験→違うかな笑)今でも、日々、私のチャレンジ!アップデート中です。