世界半周記③タイ後編～今日も今日とてトムヤムクン～
ルアンパバーンを出た夜行バスは、早朝、国境の町フエサイに到着した。
国境で出入国手続きを済ませ、タイ北西部の街チェンライへと向かう。
その日のうちに、ワット・ロンクンという白い寺とワット・ロンスアテンという青い寺を見物した。
チェンライではグラブが使えて便利だ。またラオスより物価が下がり嬉しい。
昼食にカオソーイを初めて食べたが、カレーうどんみたいで美味しかった。
夜はホステルのオーナーの女性が近場のおいしい店を教えてくれたので、そこで麺料理を食べた。あっさりした優しいスープでおいしい。
おいしいものが食べたければ、やはり地元の人に尋ねるのがいちばんだ。
オーナーは世話焼きな感じの優しいおばちゃんだった。
息子に言って、バイクで夜市まで送ってくれた。ホステルから遠いし行かないつもりだったが、ありがたく乗せていってもらうことにした。息子も優しい人だった。
これまでの人生もそうだが、世話焼きな人たちに助けられて生きてきている。そういう人たちをもっと大切にしていきたいと思う。
部屋も清潔で広く、また泊まりたいと思うホステルだった。
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朝のバスでチェンマイへ移動。昼過ぎには着いた。
バスターミナル近くのショッピングモールのフードコートで昼食を済ませた後、今後の計画を練っていた。
夕飯はホステル近くの地元の人で賑わっていた店でとった。
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起きて昼食を取った後、旧市街の主な寺を歩いて巡る。市場も少し見学し、その後カフェで調べ物。
保険会社の提携病院に電話し、明日診てもらうことにした。足首の原因不明の擦り傷が気になるからだ。数週間前にNPOの方の案内でスラムを訪れた際、ゴミ箱に群がっていたドブネズミが足元をかすめた。痛みも何もなかったので関係ないとは思うが、万が一あのときに付いた傷だとすると狂犬病のリスクがある。
夕飯は、ホステル近くにいい店がなかったのでセブンイレブンで買ったパスタを食べた。
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朝から病院へ。
足首の傷のことを医師に相談したら、傷は最近のもののように見えるが、年のため狂犬病の暴露後接種を行なっておこうとのことで、3回注射を受けなければならなくなった。
1回目は診察後に終了。残りは3日後と1週間後。
残念だが予定していたミャンマーへのフライトは諦めざるをえない。
バンコクの病院で残りの接種を受けてもいいか聞いたらOKとのことだったので、バンコクまでのフライトは予定通り利用することにした。
夜遅くの飛行機でバンコクに向かう。
フライトはあっという間だった。飛行機ってすごいなー。
コンビニを三軒はしごしたがコンタクトの洗浄液が見つけられなかった。店員さんによると、タイのコンビニでは洗浄液の販売が認められていないようだ。
今晩のホステルはかなりいい感じだ。今まででいちばん清潔。フロントの姉ちゃんも気さくでよい。
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ホステルを出て都心に向かう。
駅に向かう途中、地元の人で賑わっている店があったので入ってみた。ラープ（ひき肉を使ったタイのサラダ）ともち米を注文。おいしかったがめちゃくちゃ辛かった。
コインランドリーに向かう途中、たまたま見つけた薬局にコンタクト洗浄液が売っていたので購入。
コインランドリーで洗濯。店員の兄ちゃんにインドビザ申請用の顔写真を撮ってもらった。
少し歩いて、最近できたという日本人向けの漫画喫茶に入る。ビザ申請のためにPCを使うのが目的だ。2時間弱で申請は完了した。
夜はターミナル21というショッピングモールのフードコートで安い焼きそばとソーセージとココナッツアイスを食べた。全部で70バーツ（約230円）程で済んだ。ここのフードコートはけっこうおいしい割に安く、滞在中何度も通うことになる。
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ターミナル21のフードコートで昼食。
早速インドビザの申請が下りていたので、そのままデリーまでの航空券を予約した。
そのほか今後の旅程やフライトの検討をした一日だった。
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昼食はパッタイ（タイ風焼きそば）が美味しいと何かで見た店に行ってみたが、いまいちだった。
その後サミティベート病院という大病院へ狂犬病の曝露後接種に。医師によると、スネークファームでの予防接種スケジュールでは抗体ができていない可能性があるので、チェンマイの病院で言われたスケジュールで再度行うような形になるとのこと。ネズミの件はおそらく関係ないこともあり、曝露後接種ではなく再度きちんとした予防接種を受けるという形になるようだ。
しかしスネークファームの爺さんはやはりいい加減だったんだな・・・
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今日も今日とてターミナル21のフードコートで昼食。
一度ホステルに戻る。インドの航空会社のフライト予約時に入力間違いがあったので、訂正をしてもらった。出身国を間違えたのでかなり面倒くさいことになるかと思ったが、TwitterのDMで問い合わせたらすぐに返信があり一瞬で修正してくれた。まさかこんなにスムーズにいくとは。
夕方にサイアム駅近くのセントラルワールドというショッピングモールに向かう。ガジェットショップでUSBメモリを購入。安いのがあってよかった。そのままセントラルワールドのフードコートで夕食。
宿に戻った後、インドのEビザと予約済みの航空券一式をUSBに保存。あとは印刷するだけだ。
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プロンポン駅近くの印刷屋へ。
その後ホステルに戻りジョジョのアニメを見たりしてダラダラする。昨夜の冷房のせいで体がだるい。
夜はコンビニ飯で済ませ、ホステルのPCでオーストラリアのワーホリビザを申請。入力項目が多いので時間がかかったが、まさかの申請直後にビザ発行完了メールが届く。ビザって自動応答で発行していいもんなのか？？
とりあえず無事取れてよかった。
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今日はホステル近くのショッピングモールで昼食を取り、ルンピニ公園まで歩いた。
前回友人とオオトカゲを見つけたポイントに行ってみたらやはりいた。4匹くらいいて1匹はかなりの大物だった。ボートに乗る人すごいなー。万一沈没したらと思うと恐ろしい。
オオトカゲも見れてすぐにやることがなくなったので、ターミナル21に向かった。フードコートでアイスを食べた後、いろいろ調べ物をした。
世界の宗教分布が気になり調べていると、同サイトの別記事で世界の紛争というのがあり、その中に渡航予定の中国ウイグル自治区のことも書いてあったので読んでみた。
なんでも1980〜90年代くらいに中国政府がウイグル自治区でかなり大規模な核実験を行なっていたらしい。しかもその実験の方法がかなり周囲に影響を及ぼすもので、相当な数のウイグル人が被曝により死傷したと。奇形児が生まれたりということもたくさんあったらしい。住民には何の知らせもなく実験が行われたとのことで、これらの情報が事実なら許せないことだ。
放射能は風に乗って飛んでいき、カザフスタンやキルギスでも影響があったとの情報もあるらしい。
行って大丈夫だろうか。放射能は残っていないのか？チェルノブイリや福島には立ち入り禁止区域があるわけだよな？実験場跡付近は立ち入り禁止なのだろうけど、ウルムチやカシュガルは大丈夫なのだろうか。
外務省の安全情報には全く言及がなかったが、そもそもこの核実験にまつわる情報は中国政府がほとんど開示していないだろうから、確かな情報というのは得られていないのかもしれない。もう少し調べてみて判断しよう。
世界一周を始めてみてその怖さを意識するようになったのは、
・ウイルス、細菌
・テロ
・強盗
だなと思う。
人間の天敵はウイルスなんだなって日本にいるときは考えたことなかった。
今がテロの世紀なんだってことも、日本で実感することはなかった。
世界一周を始めて、いろんなことをネットで検索するようになった。
歴史とか宗教とか、日本でも本を読んでみたりはしていたけど、やっぱりリアルタイムで現実とリンクさせると腹落ちが違う。
東浩紀の「弱いつながり:検索ワードを探す旅」という本の中で、ネットで検索すればだいたいのことがわかる時代に旅をする意味は、新しい検索ワードを探すことにあるというニュアンスのことが書いてあったが、本当にそうだと思う。
多くの情報は確かにネット上にあり、日本にいながらにしてアクセスできる。ただ、日本で日常を送っている限り、思ってもみなかった言葉を検索バーに入れることはないだろう。この1ヶ月弱の間にも、日本にいたら検索しなかったであろうワードをいくつも検索した。
明日はついにインドに飛ぶ。
ようやくまた旅が始まる。
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朝からサミティベート病院に行き最後の注射を打ってもらう。
これでようやく旅を再開できる。
ターミナル21でタイ最後の食事をとり、ドンムアン空港へ。
当たり前だが、これから乗る飛行機の乗客はほとんどインド人のようだ。
すでに押しの強さが出てきている。
搭乗口に並んでいると、一人の男が当たり前のように割り込んできた。
負けじと体幹を使い前に出る。
何だこいつという目つきでこちらを見てくるが、インドに入る前からインド人に負けているわけにはいかない。
しばらく無言の攻防が続いたが、最終的には搭乗口目前で相手が折れた。
勝った。心のなかで小さくガッツポーズした。
しかし入国前からこれか。だんだん不安になってきた。
さっさとデリーを後にしてラダックに向かいたいものだ。
それにしてもよく大学1年生のときにひとりで3週間もインドを旅したな・・・
無謀すぎる・・・
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最後に私のいちばん好きなタイ料理を紹介したい。
その名は「ソムタム」。
熟す前の青いパパイヤを細切りにしたサラダだ。
以下はWikipediaからの引用である。
①細く切った青いパパイヤ、インゲンを専用の鉢に入れる
②唐辛子、ニンニク、ライム、ナンプラー、砂糖、を適量加え棒で叩く
③好みで、ピーナッツ、トマト、干しエビを加え更に叩いて完成
かなり辛いが病みつきになる味で、ビールにも合う。
ナンプラーは癖が強いので苦手な人もいると思うが、今度タイ料理屋に行ったときはぜひ試してみてほしい。
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