Vol93. コミュニティ創出とクラウドファンディングとブランド構築

「評価経済時代」のブランドつくり。昨日に続いて。
ブランド作りの要点具体策に落としているキングコング西野さんのレターポットというサービスを題材にこれまた分かりやすくまとめられていた。
http://ruuie.hatenablog.com/entry/2018/03/12/201247?utm_source=02_NP

レターポットとは1文字(1レター)を5円で購入し、そのレターを使ってメッセージを贈り合うことができる文字を通貨にしたサービスだそう。
このサービスがペイドメディアを打たず開始3ヶ月でユーザー数が5万人を突破していったというもの。

コミュニティと共にWhatの価値(レターポットというサービスとしての価値)をより高めていったり、
コミュニティが生み出すクチコミやUGCを起点にユーザー数を増やすなど、まさにコミュニティと共にブランドを創っていっているそう。

1,高密度なコミュニケーション
なぜレターポットをつくろうと思ったのかなどのブランドの「Why」や、その想いを実現する世界を
レターポットというサービス(=What)でどのように体現していくのかを、西野さん(=Who)が直接説明する機会をつくる。
e.g. Facebookライブ配信で応答など
→コミュニティが形成されると、この「高密度なコミュニケーション」をファンが担ってくれるので、ファンがファンを呼ぶ理想的な状態になる

2,What共創コミュニケーション
ファンの人たちが持つ資産を認識したうえで、その資産を持つからこそ価値が発揮できるような「巻き込み方」を実践する。
そしてそのやりとりの結果が、驚くほど速いスピードでどんどんサービス改善や施策に反映されており、Whatの価値を高めることに活かされていく。
e.g.Facebookのグループ機能を使ったオンラインサロンなど
→体験価値の向上に、熱狂的ファンの力を借りる

3,UGC創出コミュニケーション
ファンになってくれたユーザーのクチコミやUGC
(User Generated Content:SNS投稿/ブログ記事/動画などのユーザーが制作したコンテンツ)を増やすためのコミュニケーション。
-a.(ブランドに関する)リテラシー(知識)向上

ユーザーの状況をしっかりとウォッチしながら、事象を発信共有し、
どんどんリテラシーのネタを増やしていく(ファンが語れるストーリーを増やす)
-b.(誰かに伝えたいとか、伝えることでブランドに貢献したいといった) 気持ち向上

ツイートやUGCを全て「ちゃんと見ている」ことを伝えていることや、
実際に参考になったクチコミやUGCがあれば、どんどんブログやソーシャル、トークで取り上げていく
-c.行動のきっかけ作り

語れるリテラシーがあり、語りたい気持ちがあったとしても、「語れる空気になっているか」
ブランドの世界観を体現したPRは、ファンがファンであることの自信や誇りに繋がり、他の人に話す話題のきっかけとなる。
e.g.はれのひ事件を受けたリベンジ成人式
「ねえねえ西野さんがリベンジ成人式するの見た?」といったように、
自然な形でレターポットが話題にあがりますし、語る側も自信を持って他人にブランドを勧めることができた。

こういったコミュニティ創出へ向けたステップはクラウドファンディングでいうところの
初速の部分や活動レポート、応援コメントの活用の部分に応用できるところも多いなぁと。
1度クラウドファンディングに落とし込んだ際のフローを整えられればなぁなんて思った。

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