Vo104. スマホの流通でガム売り上げ減

スマホが流通したことによって、減っていったのではないかというモノやコトがあるらしい、特に中国で。(もちろん複合要因ではあるだろうが。)
http://tamakino.hatenablog.com/entry/2018/05/14/080000
キャンディー、ガム。
物乞い。
置き引き、強盗。
青少年の薬物中毒。

 レジ待ちでついかごにいれてしまうレジ前のキャンディーやガム。それは、レジで待ちながら周りを見ていたから成り立っていた。ところが最近はスマホをみて、下を向いている。中国では特に、スマホの流通と共にスマホ決済もかなり普及している。決済はバーコードをスマホで読み取り行われたりする。その結果、あまり現金を持ち歩かなくなった。最近では、路上の物乞いはQRコードをもって物乞いをする。ただ、それすなわちスマホを持つだけの財力はあるということになるので恵む人も少なくなった。また、現金持っていないのと、スマホは取られてもすぐにロックをかけたり止めたりできるので、置き引きや強盗も盗るものがなくなった。そして、スマホを持ち始める年齢もどんどん下がっていっている。スマホさえあればソーシャルネットワークにもアクセスできるし、世界中の人たちインターネットゲームをすることもできる。そして、それは中毒性がある。韓国では、ゲームから離れられず栄養補給ができず死んでしまう人もいるくらいだ。その変わり、同じ中毒性のある薬物に接触する機会が少なくなり、青少年の中毒者が減少した。
 新商品や新市場の登場で姿を消していく、または被害を被る別の商品や市場がある。でもそれでも消えないものがある。それはそこで働く人と、ノウハウだと思う。そして、それを使ってビジネスの展開をもっと円滑で強力に行って行けるのではないかとも思う。
キーワードはValue proposition(バリュー プロポジション)
https://careerpark.jp/7221
競合他社は提供できないが、自社が提供でき、顧客が望んでいる価値を提案すること。
虫歯予防ガムのキシリトールガムが歯医者を巻き込んでプロモーションをかけたものが、例としてあげられる。
虫歯予防と謳ってしまうと歯医者には来なくなってしまうのではという発想がある。でも、そこには潜在意識として構築されていた「歯医者=虫歯を治す人」という前提認識があった。ところが、その認識を「歯医者=虫歯を予防する人」というものに発想転換させることで、キシリトールガムはそういった歯医者の補助製品として存在することが可能となった。これは同時に歯医者にとっては歯が痛いから行くという顧客だけでなく、歯が痛くなるのは嫌だからいくという新規顧客の開拓にもつながるのでwin-winということになる。そういった価値提案の企画は多くのコンサル会社や広告代理店で行っており、そのフレームワークも整いつつある。
https://ferret-plus.com/amp/6093
 とはいえ、フレームワークはフレームワークにすぎない。彼らができなくて、クラウドファンディングのプロジェクトでできることは、こちらからの価値提案をユーザーに追体験し、実際に購買もしてもらった上で、そのフィードバックをすぐ応援コメントという形で表現してもらえるというテストマーケティングかなぁなんて。アンケートやインタビュー、商品レビュー、試供品のレビューとも一線を画すと思ったりした。
そういった特徴を活かしながら、新商品のプロモーションとテストマーケティングの初動の初動をつくっていけるのではないかなぁと。そして、その準備の際に、その商品を使うことで、どこの行動が変わり、その結果何をしなくなるのか、または売り上げが落ちるのか。そこを起点にプレイヤーを巻き込んでいくことでwin-winでありながら、新規顧客の開拓やプロモーションをスピード感をもって進めていくことは充分可能なのではないかなぁなんて思ったりした。
自分を振り返ってみても、スマホを使うようになってから、ウォークマンを使う機会がなくなった。ただ、充電の減りが異様に早いので、ウォークマン、再検討している。はて。

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