
15-29歳は東京に来て、30-39歳は地方に出ていく。
結局、上京する人って減っているのか。
結局、地方に行く人って増えているのか。
一時期、ワンルームマンション投資について調べていた時、『上京する人が少なくなってきているのであれば、ワンルームマンションに投資したところでしょうがないのでは。』と考えていた。
今後は転出超過になっていくのだろうと考えていたが、どうやらそうではないらしい。
このNOTEでは、総務省統計局が出している広報資料をもとに東京の転出・転入情報をシェアしたいと思います。
※広報資料を読んで思った感想を記載しているのみであるため、本NOTEは投資を促すものではありません。
✅統計Today
皆さんは『統計Today』をご存じでしょうか。
総務省統計局から不定期で配信されるもので、職員が行った分析に対してその分析結果等を公表しているものです。
『統計Today』
https://www.stat.go.jp/info/today/
下記説明は、総務省統計局HPより
「統計Today」は、統計作成に携わる職員から統計の利用者、調査の対象者にあててお送りするメッセージとして、平成21年1月から掲載しています。職員が行った分析や試算、個人の見解なども交えて、統計の見方・使い方に関するヒントや、統計の整備・改善に向けた取組の理念・方向性などの統計に関する話題を折に触れてお届けしています。
投稿されるタイトルは様々なジャンルにわたっているため、読み物として飽きません。
本日はそんな『統計Today』の『年齢階級別にみた東京都の転⼊超過の状況
〜住⺠基本台帳⼈⼝移動報告の結果から〜 』(掲載日:令和3年10月27日)からお届けします。
✅東京都としては転出超過
コロナの影響によって、2020 年5⽉に、外国⼈を含む移動者数の集計を開始した 2013 年7⽉以降で初めて東京は転出超過となったそうです。
※「年齢階級別にみた東京都の転⼊超過の状況〜住⺠基本台帳⼈⼝移動報告の結果から〜 」(総務省統計局)(https://www.stat.go.jp/info/today/pdf/178.pdf)の図1を引用。
転出超過となっていること自体は、私たちの感覚と合致しているかと思います。驚くべきは年代別の転入転出数です。
✅15-29歳は転入超過
年齢階級別の転入超過数を見てください。
図を見てわかる通り圧倒的に20~24歳が転入超過となっています。
就職で上京する方が多いということでしょうか。
※「年齢階級別にみた東京都の転⼊超過の状況〜住⺠基本台帳⼈⼝移動報告の結果から〜 」(総務省統計局)(https://www.stat.go.jp/info/today/pdf/178.pdf)の図2を引用。
さらに、20~24歳における転入者の12ヶ月後方移動平均を見てみると、コロナの影響で減少傾向にあった転入者が下げとどまり、拡大傾向に転じているようです。
※「年齢階級別にみた東京都の転⼊超過の状況〜住⺠基本台帳⼈⼝移動報告の結果から〜 」(総務省統計局)(https://www.stat.go.jp/info/today/pdf/178.pdf)の図5を引用。
リモートワークが広まってもやはり、上京する人は一定数いるということが分かります。
✅30代は転出超過だが、下げとどまってきている
15~29歳が上京している一方で30代は転出超過となっています。
『働くうえで東京にいる意味ってないよね。』ということに気づいた方が多い印象です。
※「年齢階級別にみた東京都の転⼊超過の状況〜住⺠基本台帳⼈⼝移動報告の結果から〜 」(総務省統計局)(https://www.stat.go.jp/info/today/pdf/178.pdf)の図7を引用。
※「年齢階級別にみた東京都の転⼊超過の状況〜住⺠基本台帳⼈⼝移動報告の結果から〜 」(総務省統計局)(https://www.stat.go.jp/info/today/pdf/178.pdf)の図8を引用。
しかし、転出超過の傾向も、12ヶ月後方移動平均を見てみると下げとどまっていることが分かります。転出超過が続くのか、転入超過に転じるのか、この後どうなるのか気になります。
✅まとめ:情報の地理的格差がなくなっても東京に人が集まる
インターネットが普及したことにより、都心と地方の情報格差は縮まりつつあります。さらに、コロナの影響によってリモートワーク・リモート授業が普及したことで、東京である意味は薄れてきていると思います。
しかし、人の流れを見てみると若い世代を中心に上京することへのモチベーションは高いと感じました。仕事の経験値が貯まった30代は逆に地方に行ってしまっていますが、この傾向がどこまで続くのか気になります。
結局、上京する15~29歳は1人暮らしである可能性が高いのでワンルームマンションの価値はまだまだあるんだなと思いました。
『統計Today』にはほかにも面白いレポートが数多くあります。
ぜひ一度読んでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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