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【かゆいところに手が届く】AmongUs初心者向け上達ガイド
宇宙人狼AmongUs、やってますか〜?
最近いろんな界隈でプレイすることが多くなってきて、初心者の人にルールを説明する機会が増えてきたのですが、そこで感じたのが知識格差によってかなりの有利/不利が出てしまうゲームだなということでした。
そしてネット上の解説記事は表層的でかゆいところに手が届かず、実戦で使えるノウハウや基礎知識を説明する記事がほとんど無いなというのも気になってました。
基本のルールはシンプルなのですが、細かい挙動の前提知識が有るのと無いのとでは、推理の精度が全然違います。そして、それらを把握して立ち回りが小慣れるまでには結構な時間がかかるので、初心者の人が始めたてのうちにボロ負けしまくってすぐに飽きてしまいがちだなと感じていました。経験者としても、知識格差で勝っても何も面白くありません。
ということで、今回もクソ長いガイドを作ってみました。ガイドの構成として、最初に共通の基礎知識を解説。つぎにクルー(村人)とインポスター(人狼)で大きく2部に分け、それぞれ修理パートと議論パートを解説。さらに修理と議論のそれぞれを基礎編と応用編に分けるという構成で説明していきます。
AmongUsに関しては私も初心者に毛が生えた程度なので、中上級者の諸兄はご期待なさらぬよう。あくまで毛が生えた初心者による生まれたての初心者指南ガイドだと割り切ってご覧ください。それではどうぞ。
基礎知識の部---------------------------------------
知ってる人は読み飛ばしても構いません。ここでは、AmongUsの基礎知識について解説していきます。ここについては他の攻略サイトとかの方が詳しいかもしれないので、本当に今日始めたばかりという人に必要な情報のみ、ざっくりと説明します。
ゲームルール
AmongUsは、細かなルールを設定で自由に変更することが可能ですが、その中でも基本となるゲームルールや推奨設定がいくつかありますので、それについて解説していきます。
AmongUsはざっくり言うとアクション性のある人狼です。(そもそも人狼を知らないよという人はググりましょう。解説記事が5000兆個くらい出てきます)
まず最も基本的なルールですが、4〜10名のプレイヤーをクルー(村人)とインポスター(人狼)に分けて、お互いの役割に設定された勝利条件を目指します。それぞれの勝利条件は以下の通り。
# クルーの勝利条件
- 修理タスク(後述)を全て完了する
- インポスターを全て投票によって追放する
# インポスターの勝利条件
- クルーがインポスターの生き残りと同数になるまで殺害もしくは追放する
- 即死系のサボタージュ(妨害スキル)が修理されず時間切れを迎える
細かな設定が色々ありますが、上記勝利条件だけはすべてのルールにおいて共通です。すなわちクルーがやる事は「素早く修理タスクを終わらせる」か「インポスターを全て炙り出す」のいずれかだけであり、インポスターがやることは「素早くバレずに多くのクルーをぶっ殺す」ことだけです。
なお、インポスターの数は1名〜3名の範囲で自由に設定できますが、基本的には4〜6名プレイの時はインポスター1、7〜10名プレイの時はインポスター2がいい感じのゲームバランスになるでしょう。理由は3つ後の項目で書きます。
基本操作
スマホアプリやSwitch版は直感的なので良いとして、PC版はちょっとゲームに慣れた人じゃないと混乱すると思うので記載します。
移動は矢印ボタンやマウスカーソル(設定により変更)でもできますが、WASDキーでも可能です。WASDとは、FPS(ファーストパーソンシューティング)ゲームなどでよく用いられる、キーボードのWとAとSとDのキーを矢印の上下左右に割り当てる操作方式です。
移動以外のキー配置は、マップ確認のTABキー、キルを行うQキー、修理アクションやサボタージュ・ベントを用いるEキー、死体通報を行うRキーですが、その近くにあるという理由でWASDでの移動に慣れることを推奨します。
もちろん、これらのアクションは全部画面上のアイコンをマウスクリックでも起動できますので、お好きな操作方法でプレイしてもらって構いません。個人的にはTABでマップを開こうとしてキルが暴発するのが怖いので、人が密集している時はアイコンクリックでマップを見ることが多いです。
クルーとインポスターの違い
勝利条件について知ったところで、クルーとインポスターの具体的な違いについてサラッと触れていきます。
本当にサラッとなので、より詳しく知りたい人は「フリープレイ」のゲームモードで実際にキャラクターを動かしてみてください。誰にも迷惑をかけず、ゲームの仕様を把握することができるのでオススメですよ。
クルーについて
まずクルーについては、できる事はとても少ないです。
ただ修理タスクをこなすのみで、人狼のように特殊能力を持った役割のクルーは存在しません。投票権は1人の生存者につき1票です。また、クルーから見てインポスターが誰なのかは視覚的には全くわかりません。
死んだら幽霊となり、壁をすり抜けて高速移動できるようになります。議論や投票には参加できませんが、幽霊になっても修理タスクは完了させる必要があります。生存しているクルーと幽霊の修理タスク両方が完了しなければ、クルーがタスク完了で勝利することは出来ません。ご注意ください。
なお、サボタージュ(インポスターによる妨害タスク)は幽霊では解除できません。無視して通常タスクをこなしましょう。
インポスターについて
インポスターは、インポスターの仲間が誰なのか視覚的に分かります。
また、できることが色々増えます。一つずつ説明していきます。
・キルができる
インポスターは、クルーをキル(殺害)することができます。
キルはある程度離れていても可能(設定で距離を変更可能)で、キルする瞬間に一瞬だけアニメーションが見えますので、密集しているときにキルしても凝視されているとバレてしまいますので、注意しましょう。
・視界が広い
設定によって変更可能ですが、基本的にインポスターはクルーよりも視界が広いです。クルーは自分から離れるとだんだん見えづらくなっていきますが、インポスターは画面端まで普通に見えているので、その視界の差を利用して暗殺をしていきましょう。後述する停電のサボタージュ中にも視界が狭まらず普通に見えるというのが利点です(逆に変わらなすぎて停電していると気付きづらいので、発言でボロを出さないように注意)。
・ベントが使える
ventと呼ばれる排水溝を通って移動することができます。離れた部屋にも一気に移動することができたり、潜伏して待ち伏せしたりと色々な使い道がありますが、ventを使えるのはインポスターだけなので、出入りしているところを目撃されたら黒確定でかなり不利になります。ボタンがなぜかサボタージュと同じところにマッピングされているので、押し間違いで意図せず入ってしまうミスには特に注意しましょう。なお、ベント潜伏中はキルアクションのクールタイムカウントが停止するので、ご注意ください。
・サボタージュが使える
サボタージュと呼ばれるインポスター専用の妨害スキルを使うことができます。これがインポスター最大の武器であり、サボタージュを使いこなせるかどうかがインポスターの立ち回りの良し悪しを左右します。サボタージュの種類についてはインポスター編で詳しく説明しますが、基本的な知識として以下の内容を覚えておきましょう。
- 幽霊となってもサボタージュは使える
- サボタージュのクールタイムは全インポスターで共通である
- サボタージュのクールタイムは全部連動している(ドアを除く)
- サボタージュ中は緊急会議ボタンが押せなくなる
- サボタージュはインポスターも修理することができる(自作自演)
とくに緊急会議ボタンが押せなくなる点については、知っていると知ってないとで戦術の組み立てがガッツリ変わるので、覚えておきましょう。
クールタイムの仕様は文章だと理解が難しいですが、やってみると分かります。例えばメルトダウンを発生させている最中に同時に停電を起こすことはできず、メルトダウンが修理完了した直後に別のサボタージュをすぐさま発動することもできないということです。
ちなみに、サボタージュはマップと同じなので、移動しながらでも使用できます。
また、もう一つ知っておくべき情報としてインポスターはインポスターを殺すことができません。そのため、偽装殺害による白演出のような戦術はAmongUsでは絶対にできませんので、覚えておきましょう。
修理フェーズと議論フェーズ
AmongUsには現在3種類のマップがありますが、どのマップでも共通して壊れた何かしらを修理して回る「修理フェーズ」と、議論を行って誰かを追放することができる「議論フェーズ」に分かれて進行します。
ゲームが始まった直後は「修理フェーズ」となり、クルーは自由に歩き回りながら画面左上に表示された修理タスク一覧を参考に修理を進めていきます。
修理フェーズについて
修理フェーズ中はクルー・インポスター共にボイスチャットやチャットでのコミュニケーションは禁止です(ルール違反)。始まった直後に「SHHHHHH!(シーーーッ)」という画面が表示されるので、その後は議論フェーズになるまでボイスチャットをミュートにして進めましょう。
死んで幽霊になった人はその後ゲーム中に議論に参加する事はないので、幽霊だけを集めたボイスチャットを作ることはルール上問題ありませんが、その場合は死んだ直後ではなく議論フェーズに入ったあとにボイスチャットを開始するようにしてください。なぜならば、誰かがどこかで死んだことがメタ的にわかってしまう(これもルール違反)ためです。
修理フェーズから議論フェーズに移行する方法は2種類あって、誰かの死体をレポート(報告)するか、緊急会議ボタンを押すかです。緊急会議ボタンはデフォルト設定では1人につき1回しか押せず、さらにサボタージュ発生中には押せないという制約がついているため、基本的には死体を発見した場合、死体レポートでの議論開始が推奨されます。
議論フェーズについて
死体発見もしくは緊急会議ボタンによって議論フェーズになると、画面にどちらの種別で通報されたかの表示の後「DISCUSS!(話し合おう!)」と表示されます。また、マップのどこに居ても現在のタスクが中断されて一瞬で緊急会議ボタンの周りにワープさせられます。
このフェーズではボイスチャットを用いている場合はミュートを解除し、用いない場合はテキストチャットによって議論を行います。議論の進行に決まりはありませんので、好きな情報を共有し、存分に騙しあってください。
議論フェーズにおける注意すべき基礎知識としては、死体発見の場合は誰の死体でレポートされたのかを判別するために死体の色が表示されるので見逃さないようにすることと、死者にはバツ印がつくこと、通報者にはメガホンのアイコンが出ることくらいでしょうか。
あとは最も注意すべき点として、「投票なし」と「スキップ投票」は違うということが挙げられます。AmongUsでは「誰にも投票しない」という意思表示としてこの2つの行動がありますが、これらは等価ではありません。スキップに投票するとそれも1票として扱われるため、例えばインポスター疑いの人に3票入っていて、スキップにも3票入っていた場合、その議論フェーズは同票で無効となり誰も追放されません。
この仕様があるため、本当に誰か分からず決めかねているときはスキップには(というかどこにも)投票しないことが推奨されます。スキップはあくまで、追放のための招集ではない緊急会議ボタンでの情報共有などを早く終わらせるためだけに存在する機能だということを覚えておきましょう。
あともう一つ、初心者あるあるとして投票の受付時間を間違えることがよくあります。議論フェーズには「議論開始まで」と「議論・投票」と「投票結果確認」の3つのカウントダウンがありますが、一番最後の投票結果確認の時に投票しようとして投票結果が反映されなかったというミスをとても良く見るので、十分に注意しましょう。
議論が終わって追放の結果を見るアニメーションが流れた後は、再度ミュートにします。今度は「SHHHHH!」の画面が表示されないのでミュートのし忘れで笑ってしまったり怪しい発言などをしてしまわないよう注意しましょう。
死体通報と緊急会議ボタンの違い
上記で説明した修理フェーズから議論フェーズに移行する手段は、2つあります。1つめは死体を発見した際にRキーもしくはReportアイコンをクリックで通報する方法です。この方法は、サボタージュ発生中でブザーが鳴っている最中であっても強制的にサボタージュを中断させて議論を開始する効果があります。このため、死体を発見した場合はボタンよりも死体通報による議論開始が推奨されます。通報はインポスターもできるので、自分で殺して自分で通報する自作自演も可能です。
2つめは緊急会議ボタンによる会議です。こちらはサボタージュ発生中には押せない、議論終了後から押せるようになるまでクールタイムが設定されている等の制約がありますが、いつでもプレイヤーを招集して議論フェーズに持ちこむことのできるアクションです。デフォルト設定では1人につき1回(インポスターも同じ条件)のみボタンを押す権利が与えられており、1回使ったらその人はゲーム中はボタンを押す事ができなくなります。使い所としては、ちょっとした情報共有やタスクの進捗確認、また議論終了後のキルクールタイムリセット(延長)にも用いられます。
なお、注意点としては緊急会議ボタンによる招集で死亡が確認されたクルーが居た場合、議論終了時に死体が消える仕様のためにそのプレイヤーの死体位置は永遠にわからずじまいとなってしまう点があります。死体発見位置は推理を行う上で重要な情報であるため、ボタンで死体発見チャンスを棒に振ってしまうことに注意しましょう。逆に、インポスターであれば死体を発見される前に自分で押してしまって証拠を抹消することも可能です。
通報・招集に関するバグ
キル(殺害されたアニメーション)中に通報が同時に発生することによって、死んでいるのかいないのか良く分からない表示になることが稀によくあります。この場合、内部的にはちゃんと死んでいるので殺害されたアニメーションを見たクルーは議論には参加しないでください。
議論終了と同時にその曖昧だった死体は、死という結果に収束して誰かの目の前に観測されます。即時通報してもいいですし、そういうバグだと思って無視して進めてもどちらでも構いません。
マップギミックについて
マップギミックとして、Adminルーム等に設置されているプレイヤーの位置がなんとなく分かるマップと、監視カメラがあります。
プレイヤーの位置がなんとなく分かるマップは、誰かはわからないけどその部屋に何人のプレイヤーが居るのかをリアルタイムで知れるマップなのですが、通路に居る最中は反応しなかったり、そもそも誰が誰か分からないのであんまり役には立たない印象です。仮に通報があったとしても証言の時系列を揃えるのが非常に困難であるため、初心者がいるマッチでは実用的なギミックではありません。ちなみに、死体も1人としてカウントされてアイコンが出続けます。
もう一つ、監視カメラについては通路などに設置されたいくつかの監視カメラを同時に閲覧することが可能なのですが、こちらもマップのどこを映している映像なのかぱっと見で分からなかったりするので、初心者には使い勝手が悪いです。ただ、誰がどこに居たのかを正確に把握できるという点では、マップよりかは役に立つでしょう。問題は監視カメラを見ている最中に無防備すぎて殺されやすいことですかね・・・ちなみに停電中でも問題なく見る事が可能です。暗視カメラだったのか・・・
なお、監視カメラ使用中はカメラの赤いランプが点灯するので、インポスターの人は通路でキルする際に注意しましょう。
普通の人狼と違う注意点
AmongUsが普通の人狼と違うことによる注意点を説明します。
普通の人狼はターン制であり、一定時間で1名ずつ確実に死んでいく(能力により死なないこともあるが、殺すチャンス自体は平等に巡ってくる)というゲーム進行ですが、AmongUsはインポスターが自発的にキルを行わない限り誰も死にません。
また、AmongUsの投票にはスキップ(誰にも投票しない)が用意されているので、議論の度に必ず誰かが追放されるということもありません。
したがってインポスターは、ずっとクルーのフリをし続けているだけでは絶対に勝利することが出来ないため、積極的なキルが求められます。
残り6名で誰も吊っていない場合、絶対にスキップは選択せず、可能であれば誰かを吊ること
もう一つ重要な注意点として、AmongUsにおいてインポスター側はダブルキル(インポスター2名によるクルー2名の同時殺害)が可能です。
ということは、残り6名時点でインポスター2名が生存している場合、キルクールタイムが完了した瞬間に隠れもせず堂々と1名ずつぶっ殺せば生存者がクルー2のインポスター2となり、インポスターの勝利が確定します。
すなわち、残り6名で誰も吊っていない状況の議論は、クルー側のピンチ(インポスターの王手)だと認識する必要があり、この状況において誰も吊らないというのは、クルーの敗北濃厚を意味します。
特に初心者のうちは、残り6名で誰も吊っていない状況の議論において「スキップ」を選択してしまうという凡ミスで終わりかねないので、この点については強く意識し、少なくともスキップだけは選択しないでください(議論フェーズで解説したとおり、スキップへの投票とプレイヤーへの投票が同数だった場合、誰も追放できないため)。この状況で誰も吊れなかった場合、かなり不利になります(負け確定ではない)。
初心者ばかりの試合だと「まだ誰か分からないから」という理由でスキップ投票優勢になって詰みますので、この記事を読んだあなたが率先してスキップは絶対に選択しないよう議論を誘導してください。この凡ミスによる敗北は知識格差が最も顕著に現れる部分だと思うので、口酸っぱく何度でも言います。
もし誰も吊れなかった場合、インポスターは誰か殺せば勝利なので、ボタンを押させることを妨害するためにサボタージュを利用してくるケースが大多数です。この状況における最善策は、ボタンを押す係を1人待機させて、残りでサボタージュを解除しにいき、解除直後にボタンを押すことです。キルクールタイムの設定にもよりますが、ギリギリ誰も殺されずにボタンが間に合えば助かります。間に合わない場合、パワープレイで強引にキルを取られて負けてしまうでしょう。
なお、このダブルキルによる勝利があるため、6名でのプレイにおいてインポスター2という設定は非推奨となり、7名以上を推奨としています。
クルー(村人)の部-----------------------------------
ここからは、クルーとインポスターに分けてそれぞれ基礎と応用の知識や立ち回り方法について解説していきます。
修理フェーズ【基礎編】
・修理タスクの種類とビジュアルタスクについて
修理タスクはいろんな種類がありますが、正直一つ一つ解説するまでもないような、見てすぐにわかる単純なタスクばかりなので、フリープレイで実際にやって覚えてみるのが一番手っ取り早いです。
ここで説明したい重要な基礎知識は「ビジュアルタスク」です。ビジュアルタスクとは、他のプレイヤーからタスクをやっていることが視覚的に分かるタスクのことで、これをやっていることを誰かに見てもらうことで白(クルー)であることが確定します。
どの局面でビジュアルタスクを行うかどうかは戦術の世界なのでお任せしますが、基本的には序盤で白確定を宣言した人は(インポスターからすると罪をなすり付けられないため)殺されやすくなりますので、白確定しても黙っておいてインポスターに罪を吹っかけられた時に重要な証拠として提示するのがオススメです。ただし、ビジュアルタスクを見てくれていた人がクルーであるとは限りませんが・・・
なお、ビジュアルタスクがある位置はマップ上では固定ですが、どのビジュアルタスクに割り当てられるかは完全にランダムとなります。
ビジュアルタスクの有無は、設定で変更することも可能です。ビジュアルタスクを全員で順番に見ていって早々に白確定者を増やしていくようなプレイングになってくると、インポスターが絶対に勝てないクソゲーになってしまうので、そのくらい慣れてきたらオフにしてプレイしてみるのも良いかもしれません。
ちなみに、ビジュアルタスクをオフにしていても一部のビジュアルタスク(例:Medbayのスキャンなど)は同時に実行できない仕様なようで、2人が同じビジュアルタスクを同時にやろうとすると「XXXさんが実行中です」みたいなメッセージが出てしまうので、実質ビジュアルタスクオンの状態と同じになってしまうようです。ただ、同じタスクが被ってないと使えないので、ビジュアルタスクオンの時よりは幾分かクルーにとっての有利さは薄れます。
・タスクの仕様について(タスク配分・連続タスク)
自分自身が初心者のうちに知っておきたかったなと思ったこととして、タスクの配分や連続タスクの仕様があります。
タスク配分とは、どのタスクが誰に割り当てられるか?という話ですが、これは完全にランダムになるので、3人で修理を回っていて1人だけ自分と同じタスクをやっていなかったからといって、その人が怪しいとは限りません。ただし、次に説明する連続タスクだけは別です。
連続タスクとは、(0/3)のように順番にタスクをこなしていくことが求められるタスクのことで、開始箇所が確定すればその後の順番は常に固定になります。たとえば、THE SKELDのマップではFixWiringのタスクが何パターンかありますが、Navigationスタートの修理タスクでは必ず2箇所目がCafeteriaとなり、必ず3箇所目はSecurityになります。
そのため、一緒に連続タスクを開始した人が途中で別の場所に行ったり連続タスクの順序と違う同種タスクを行っているように見えた場合、有効な推理の判断材料として用いることが可能です。とくにFixWiringは1人につき1パターンしか発生しないため、別のパターンの場所をいじってる素振りがあったらかなり怪しい(逆に同じところを回っていたら白っぽい)です。ただ、隣接してる別タスクをやってるだけの可能性もあるので、別の場所に居たからといって黒確定ではないですが・・・
THE SKELDでいうと、この他にもダウンロード→アップロードのタスクについて、アップロードは必ず2箇所目となり、その位置はAdminで固定なのですが、ゲーム開始直後にいきなりAdminのアップロード端末でタスクを行っているように見える場合、これも怪しい行動となります。
ただし、知っていてうっかりやるのと、知らないでやってしまうのでは全然違うので、これだけを材料に吊ってしまうのは知識格差によるクソゲーを助長するだけなのであんまり推奨はしません。あくまでそういう仕様になっているということを全員が把握した状態でゲームスタートすると、奥が深くなって楽しいですよという話です。
・一緒に行動するメリットとデメリット
このゲームは孤立した状態ほどインポスターに殺されやすくなりますので、基本的には誰かと一緒に2人グループもしくは3人グループくらいの単位で行動することがよいとされています。
複数人行動のメリットとしては、殺害した際に即時通報されるのでインポスター側からすると殺しづらい(自衛となる)、アリバイの証明に厚みが出るなどがあります。デメリットとしては、相方がどちらもインポスターだった場合全く安全ではない、修理の進行が遅くなるなどがあります。
上記のように複数人行動であってもインポスターがグループに混じっているとメリットが激減するので、可能であれば「次のフェーズは誰と一緒に行動する」という宣言を議論の最中などに行ってからグループ行動をすることを推奨します。こうすることで、もし殺されたとしても残った相方が容疑者として浮上するなど、有効な推理材料を残すことにつながります。
ちなみに、10人プレイ時に5人で同時行動すると、うち2名がインポスターであった場合にダブルキルが行われても残った1名が即時通報して2名の黒を告発(実際にはインポスター側が罪を吹っかけてくるので2/3の確率になりますが)することができるので理論上最強に見えますが、5人グループで行動すると修理が全然進行せず、その間にサボタージュによって分断されて各個撃破などされてしまうのであまり現実的ではありません。また、密集しすぎていると目の前で殺しても誰がキルしたのか分からないので、適当にぶっ殺されてローラー吊りに持ち込まれてクソゲーになってしまうというデメリットもあります(理論上必勝の戦術ではありますが・・・)。
色々書きましたがクルーが修理の際に意識すべき点は、殺害時に目撃者なし・証拠なしにならないように立ち回ること1点につきます。たとえ死んだとしても、それを残った仲間が推理できるような材料を残すにはどうすればよいか?を常に意識して行動しましょう。
・サボタージュ解除時の注意点について
インポスターは基本的にクールダウンが終わり次第サボタージュを連発してきます。その際、解除操作に癖があるものがいくつかあるので、注意点として記載します。
・メルトダウン(耐震装置停止)解除時の注意点
リアクターメルトダウンや耐震装置停止など、掌をかざすタイプのサボタージュはもう一方の端末と同時に操作が必要なため、ずっと掌アイコンを押し続ける必要があります。一回触っただけでは解除されないので、ご注意ください。
・O2解除時の注意点
O2は数字を打ち込んで解除するインターフェースになっていますが、複数人で同じ箇所を解除する際、解除完了後であっても自動で閉じることはなくずっとインターフェースが表示されっぱなしになっています。このため、「O2を解除した」と申告する人が2人以上出てくることは正常ですので、これを材料に推理をしないように注意が必要です。なお、O2は分断を目的として利用されがちなので、片方の修理が終わったらすぐさまもう片方の修理に向かいましょう。すでに向かっている人が見えても、その人が殺されていたら修理は完了せず負けになってしまいます。
・通信妨害解除時の注意点
通信妨害の解除は、複数人で同時に操作するとなかなか終わりません。なぜならば全員で同じ状態が共有されるため、誰かが右にダイヤルを回しているときに他の誰かが左に回すと操作が反映されないという状態になります。なるべく最初に到達した人に操作を任せて、残りの人は後ろから監視するのが良いでしょう。
・停電復旧時の注意点
停電も通信妨害と同じく全員で同じ状態が共有されるため、複数人で同時に操作するとなかなか終わりません。停電の方が操作箇所が多いので、通信妨害よりもさらに終わりにくい印象です。これを逆に利用してわざと終わらないようにメチャクチャな操作をしてくるインポスターも居ますので、注意しましょう。また、なかなか終わらないと修理端末の前に固まりがちで、ただでさえ視界が狭いのに密集キルをされると誰がやったのか本当に分からない上に、操作パネルを見ている最中は近くに誰が居たのかという事実情報すらも欠落しがちなので、最大限の注意が必要となります。
修理フェーズ【応用編】
・修理の優先度づけ
慣れてくると、段々インポスターが襲ってきやすい場所(通称:狩り場)がわかってきます。具体的には、奥まっていて行き止まりになっている場所など、殺害から死体発見まで時間を稼ぎやすい場所です。THE SKELDでいうと、Navigationの操縦席や、MedBayのスキャン装置あたりがよく狩り場になります。
こういった場所を修理しにいくのは、なるべくキルクールタイムが残っている(=まだインポスターがキルをできないことが確定している)状況を狙って行った方が良いです。
ゲーム開始直後は、キルクールタイムが10秒と非常に短いので、開始直後に1人でこれらの狩り場へ向かうのは自殺行為と言えます。狩り場にあるタスクは、議論終了直後など、たっぷりとキルクールタイムが残っている時、もしくは誰かが監視してくれている時に行いましょう。
慣れてくると、死体を見つけてもあえてそういった危険箇所のタスクを終わらせてから通報するなど、余裕をもった立ち回りも可能になります(ただし、その場面を目撃されるとかなり疑われてしまいますが・・・)
・他の人の位置を覚えておこう
修理タスクの位置や内容を覚えてきて周りに気を配る余裕が出てきたら、誰がどこらへんに居たのかという位置情報を時系列と合わせて覚えておきましょう。
たとえば、サボタージュでブザーが鳴っている最中に修理に向かう隊列の順序はとても有効な推理材料となります。自分の後ろには誰が居たのか、最後尾に居たのは誰かなどの情報で、サボタージュ修理完了後に死体が見つかった際の容疑者がかなり特定できます。
また、これらの他人の位置情報を時系列ごとに覚えておくのは、推理で他人の情報と統合していくうえでとても重要です。具体的には「サボタージュ修理時、死体発見現場の方面(上周りor下回り)から最後に来たのは誰か」であったり「死体になった人がいつ時点まで生きていたか」などを証言で出せると、かなり精度の高い推理ができるでしょう。
例として私は「通報時点」「通報の10秒前」「サボタージュの直前・直後」などを誰と居たか情報の時系列として記憶しておくことを意識しています。
いつ通報がされるか分からないので結構難しそうに感じますが、10秒より前の情報はもはや照合が困難になるのでどんどん忘れて上書きしていって問題ないと考えています。お試しあれ。
・キルクールタイムの延長
緊急ボタンでいつでも議論をできると基礎編で説明しましたが、ではいつボタンを押せば良いのか?ということが気になりますよね。
ここで知っておくべきは、緊急会議ボタンによる議論でもキルクールタイムが延長されるという事実です。これを知っていれば、なかなか死体が見つからない時などに、推理材料を犠牲にしてでもクールタイムを延長し、同時に誰かがひっそり殺されていないかどうかの確認をするためにボタンを押すという判断をすることができます。
もし殺されていた場合、死体の場所情報がなく推理が困難になるのであくまで緊急手段ですが、そのままクールタイムが完了して再びキルが発生するよりはマシという状況では、ボタンを押すことも躊躇わずにいきましょう。キルクールタイムを延長することは、クルーが使えるインポスターに対する最大の妨害工作です。
なお、これはややクソゲー感のある戦術ですが、ゲーム開始直後はキルクールタイムが10秒と短めになっていることを回避するため、開始直後に緊急会議ボタンを押すことで通常のキルクールタイムまで延長することができます。
経験者と初心者が混じっている試合などでは、この10秒クールタイムで速攻殺されてしまって形勢が不利になるので積極的に使っていますが、毎回会議ボタンを押して集まる時間が単純に鬱陶しく感じるので、ある程度慣れてきたらやらない方がいいです。
・全てのタスクが完了した後はどうすればよいか
クルーとして与えられたタスクを全てこなした後、どうすればよいのかわからなくなりますよね。
だいたいの人は「死体を探して回る」か「ボタンを押してタスク完了宣言をする」の2択の行動をとると思います。
死体を探して回るとは、先ほど説明した狩り場など奥まった位置や、連続タスクの中間地点でちょっと視界が通りづらい場所などをパトロールすることで発見が漏れている死体を探して議論を発生させるチャンスを作る立ち回りですが、虎穴に入っている状態なので潜んでいるインポスターにキルされるリスクが高くなり、あんまりオススメはしません。
オススメなのは、後者の「ボタンを押してタスク完了宣言をする」立ち回りです。タスク完了宣言を行ったあと、まだ終わっていない人は誰かの情報共有を行い、まだ終わっていない人に護衛として付いていくというのが基本的な立ち回りです。
なお、インポスターは自らタスク完了宣言をすることがほとんどありません。なぜならば、タスク未完了があと1人しか居ないことが判明した場合、その人の白が確定(※クルーは嘘報告するメリットがないため)するだけでなく残り全員で護衛して悠々勝利できますし、残り2名以上が未完了宣言をしていたとしても、誰かに護衛で付いて行けという指示がされた場合、その相手をキルすると自分がやったとすぐにバレてしまうためです。それよりも「まだ結構タスクが残っている」と宣言し、誰かを引き連れてでもタスクをやっているフリをしてキルクールタイムの時間を稼ぐ方が得策です。少なくとも、完了宣言をした時よりも引き連れてくる人数は減るはずなので、インポスターにとって若干マシな状況になります。以上の理由からインポスターはタスク完了宣言をしないケースが多いです(もちろん戦略的に終わった宣言をするプレイヤーも居ます)。
タスクが完了した宣言がされているということは結構ゲームの終盤なので、インポスターとしては目の前で殺害するようなパワープレイも辞さない状況になっているため、タスクが完了したクルーはいつも以上に他のプレイヤーの動き、特に密集時の立ち位置やキルアクションを見逃さないようにしましょう。
議論フェーズ【基礎編】
・誰が喋っているのか分かる一人称にしよう
AmongUsは、最大10人でプレイするゲームです。特にボイスチャットでプレイする場合、今誰が発言しているのかDiscordの発言アイコンを見ていても全然分からないので、なるべく誰が喋っているか分かる一人称にするようにしましょう。
△「俺もそこに居たよ」
○「ふれでーもそこに居たよ」
・時系列と場所をセットで発言しよう
議論の時間は限られています。10人がそれぞれ好き勝手に喋るとあっという間に時間切れになってしまって、話がまとまらないからスキップ投票・・・ということになりがちです。
こうならないよう、議論の発端となる人が議論したい時系列を指定することが大事です。また、議論に関係ない時系列や場所の話(インポスター側の時間稼ぎ工作の可能性が高い)を途中で遮ったり、他の人がしている時系列に合わせた情報を発言していくことも重要です。
# 時系列と場所に沿った発言の例
×「Aさんと一緒に居たよ」
△「ついさっきまでAさんと一緒に居たよ」
○「サボタージュが解除された瞬間から通報があるまでアドミンでずっとAさんと一緒に居たよ」
# 時系列を指定しない場合の例
通報者「Aさんどこで何をしてましたか?」
Aさん「私は最初カフェテリアで電線を直したあと、ナビゲーションのタスクをやろうと思って下のほう行こうとしたんですが、そこでBさんが怪しい動きをしている気がしたので監視をしていていたらサボタージュが鳴ったので酸素の方へ行って、Cさんが直してるのを見てアドミン方向へ行ったんですけど、アドミンの方がなかなか直されなくておかしいなーと思ってたら・・・」
↓ こうしたほうがいい
通報者「Aさんは通報の10秒前くらい、どこで何してました?」
Aさん「ストレージの方向からリアクターに向かってました。Cさんが一緒に居たと思います」
Cさん「はい、Aさんはそこに間違いなく居ました」
・クルーは絶対に嘘を言わない
人狼の基本でもありますが、クルーは絶対に嘘情報を言わない方がいいです。場を混乱させるだけで、最悪ゲームが成り立たなくなります。
嘘というのは意図的なものだけでなく、曖昧なものを決めつけて認識することも含みます。例えば、停電サボタージュ中に誰かの爪先だけがかろうじて見えていて名前まではちゃんと見えなかったような状況で、青と紫や緑と黄緑などのように一瞬見ただけでは判別できなかったのに「紫の人がやってました」と断言してしまうのは、よくありません。この場合「紫っぽい人が居たような気がしますが、ちゃんと確認はできてません。少なくとも誰かは確実に居ました」と正直に発言するのが良いです。
クルーが誰も嘘を言わないという前提があるだけで、対立意見があった際、そのどちらかがインポスターで確定できるという明確なメリットがあります。
・残り6名で誰も吊っていない場合、スキップだけは選ばない
基礎知識編の繰り返しになりますが、インポスター側の勝利条件が「クルーと生存しているインポスターが同数になること」であるため、インポスター2の設定でプレイしている場合、死体通報もしくは緊急会議の時点で生存者が6名かつ誰もまだ吊っていないという状況は、クルーにとって絶体絶命のピンチです。
インポスターはこの状況で誰も吊られなかった場合、キルクールタイムが完了するまでサボタージュで緊急会議ボタンの操作を防ぎ、クールタイム完了直後に誰でも良いのでダブルキルすれば勝利確定となります(キルクールタイム設定が長い場合、サボタージュ解除後にボタンを押すのが間に合う確率が上がります)。
こうならないために材料が揃っていなくても誰かを追放するのがベターなのですが、この際注意すべき点として誰にも投票しないという意思表示をスキップへの投票で行わないようにしてください。
AmongUsの投票の仕様として、人への投票とスキップへの投票は等価として扱われます。すなわち、現時点で一番疑わしいAさんへの投票が3でスキップへの投票も3だと、同票扱いとなって誰も追放されません。
スキップはあくまで、追放を目的としない情報共有を行う緊急会議を素早く終わらせるための便利機能だということを覚えておきましょう。もし白票を投じたいのであれば、時間切れまで誰にも投票しないのが正解となります。
・インポスター追放通知オフ時、すでに1名追放できているか確認する方法
慣れてくると設定で追放されたプレイヤーがインポスターだったかどうか表示しないように設定することも可能です。
この設定において、今までに追放した人の中にインポスターが居たかどうかを事後的に確認する方法について紹介します。
方法と言っても結果論でしかないのですが、インポスター2の設定でプレイする場合、残り4名以下でゲームが終了していなければ1人のインポスターが追放されいるのが確定します。
なお、上の項目で説明した6名未追放からの初追放を行う場合、まだ残り5名なので、もし間違えてクルーを追放してしまっていた場合1人でもキルされたら終了(敗北)となるのでまだ安全圏とは言えません。逆に、残り5名の時点で1人キルされてもゲームが終了しなかった場合、残りのインポスター数は1名で確定します。
初心者同士のプレイだと「あと何人インポスターが残ってるの?」というコミュニケーションでタイムロスをしがちなので、残り人数と結果を見て素早く判断できるようにしましょう。
議論フェーズ【応用編】
・推測より事実を優先しよう
インポスター側がプレイに慣れてくると、情報に嘘を紛れ込ませて場を撹乱しようとしてきます。
この際に重要なのは、推測情報と事実情報を切り分けて扱う(情報に重み付けをする)ことです。
情報の重要度としては以下のようなイメージになります。
確定した事実情報 > 未確定要素のある事実情報 > 推測情報
事実情報とは、例えば「白タスクが残ってるよ」とか「XXXさんと一緒に居たよ」などの情報です。ただしこれらは、まだ未確定な要素を含んだ事実情報として扱う必要があります。未確定な事実情報を確定させる例は、次の項目で説明します。
推測情報とは、情報を組み合わせて推理した結論のことです。例えば「(XXXさんは死体のあった方向から来たから)XXXさんがやった可能性あある」とか「(サボタージュを止めているように見えたから)XXXさんは白かもしれない」などです。これらはあくまで推測にすぎないため、事実情報よりは優先度を落として扱う必要があります。上手いインポスターは、推測情報を理路整然と並べ立ててさも事実のように説明してくるので、冷静に判断しましょう。なお、推測情報と推測情報を組み合わせた推測情報には、何の信憑性もありません。
・未確定の事実情報を確定させる条件
前の項目で未確定な事実情報ということに触れましたが、これがどういうことかと言うと、インポスターが意図的に流した嘘の事実情報である可能性が残されているということです。
具体的には、「死体の発見位置を虚偽報告する」とか、「自分が居た場所を虚偽申告する」などがあります。こういった情報が未確定の事実情報なのか確定した事実情報なのかを判別する条件を以下に記載します。
# インポスター2名設定の場合
- 3名以上の意見が一致している
- 殺害不可能な状況証拠が揃っている(ダブルキル直後の通報で殺害現場付近に居なかった人 など)
- ビジュアルタスク宣言をして2名以上の承認を得る
# インポスター1名設定もしくは残り1名の場合
- 2名以上の意見が一致している
- 殺害不可能な状況証拠が揃っている(キル直後の通報で殺害現場付近に居なかった人 など)
- ビジュアルタスク宣言で1名以上の承認を得る
パッと思いつく限り、こんな感じです(多分ほかにもあります)。
ビジュアルタスクの例について、なぜこれだけ1名少ない承認でOKなのかというと、インポスターはタスクを実行することが出来ないためです。仮にインポスターが嘘で「ビジュアルタスクがある」と言った場合、見に来る2名のうち1名は確実にクルーなので、嘘をつき通そうとしても必ず意見が不一致となり、事実情報の見解に齟齬が生まれる状態になります。すなわち、見に来た2名(1名)の意見が「ビジュアルタスクをやっていた」で一致している=その人は白確定となります。
上記のような証拠が揃っている事実情報か、それとも抜け落ちている事実情報かを素早く判断して、切り分けながら議論ができると良いでしょう。
・事実情報の見解に齟齬が出たらそこにインポスターが居る
クルーは事実情報について嘘をつくメリットが何もないため、事実情報に食い違いが出た場合、その当事者のどちらかが高確率でインポスターとなります。
具体例でいうと、「通報直前に最後に居たのはマップ右端」という事実情報に対して、「いや、キミ左端に居たよね?」という意見が出た場合、勘違いでない限りはどちらかが嘘をついていることになります。クルーにとって位置情報は推理のための重要な情報であるため、嘘をつくことは絶対にありません。すなわち、どちらかが嘘をついているインポスターです。
このような状況で有効な戦術として、ローラー吊りがあります。どちらかが嘘をついていることは確定しているけど、どちらが嘘なのか分からない際に思考停止してどちらも追放してしまうという野蛮な戦術です。野蛮ですが効果は絶大で、人数に余裕がある状態であれば確実に1名排除することができるので強いです(実際にはサボタージュなどで緊急会議が妨害がされるのでそう上手くローラーできないケースが多いですが・・・)
このような戦術があるため、慣れているインポスターは滅多なことでは事実情報の齟齬を作りません。逆にインポスター側が絶対絶命の状況で、50%の確率でもいいから勝ちたい時(例:残り4名で全員が固まって動いている時 など)には、一か八かの賭けで容疑を吹っかけてくることもあります。
インポスターが放ってくる嘘情報によって事実情報に齟齬が生まれたかどうかを常に意識することで、より強いクルーとして立ち回る事が可能になるでしょう。
・パワープレイで吊ってしまう
自分だけが容疑者を確信しているのに、他のクルーを説得するのに十分な材料が揃っていない場合、玉砕覚悟で投票してみるのも一つの手です。
仮にスキップに誰も投票していなかった場合、1票だけでもその人を追放することができますし、もしスキップ優勢になったとしても投票が入った人物というのは悪目立ちするので、次のターンでマークされやすくなります。
ただ何の伏線もなくいきなり投票だけすると自分がかなり怪しい状況になりますので、必ず疑っていることを表明してからやるようにしましょう。
ただしこれは、あんまりやりすぎると狂人と同じようなムーブになるのでよほど疑わしい場合以外には非推奨となります。ご注意ください。
インポスター(人狼)の部-----------------------------
ここからは、インポスターの立ち回りについて解説していきます。
インポスターは人狼ゲームでいう人狼の役割ですが、意味としては詐欺師となります。すなわち殺すだけではなく、嘘をつかないと負けてしまうということですね。
修理フェーズ【基礎編】
インポスターが修理パートでやることは、サボタージュによる修理タスクの進行妨害とアリバイ作り、そして何よりクルーの殺害です。
基礎編では、修理フェーズにおける基本的な立ち回りかたについて解説します。
・タスクをやっているフリをしよう
インポスターは修理タスクをやる必要がないというかやることが出来ないのですが、だからと言ってずっとお散歩していると「こいつ修理してなくね?」といって疑われてしまいます。
これを防ぐために、インポスターは定期的に修理タスクをやっているフリをしているところをクルーに目撃してもらう必要があります。(誰も居ないところでまでフリをする必要はないですよ)
初心者の人は、そんなこと言ってもどこに修理タスクがあるのか分からないよ!とお嘆きのことでしょう。でも大丈夫、インポスターにはフェイクタスクというリストが用意されていますので、慣れないうちはこのリストに沿って行動していれば間違いありません。
日本語化していないと難しいかもしれませんが、一応どの部屋で何のタスクがあるのかまで書いてあるので、安心です。議論の最中に何のタスクをやってたか突っ込まれた時でも堂々と答えましょう。通報直前にやっていたタスクを言い淀むとかなり怪しまれてしまいます。
注意があるとすれば、やっているフリをしているタスクと違うタスクをやっていたと回答してしまうことでしょうか。こればっかりは慣れで覚えるしかないですが、嘘用にいくつかのタスクを確実に覚えておけば、間違いないです。
修理のフリをするオススメの場所は、狩り場となる端っこや行き止まりにあるタスクの位置で待ち伏せるなどです。ただしあんまり1箇所に止まっていると逆に怪しいので、定期的に移動(巡回)しましょう。
・サボタージュの使いどころと注意点
サボタージュの使い方については、基礎知識編で理解していただいてる前提で進めます。
使い方はわかったけど、じゃあどのサボタージュをいつ使うのが良いの?というのは初心者なら誰もが思うはずです。とくにインポスターは配役される確率がクルーよりはるかに低いので、なかなか実践経験値も詰めません。
ここでは、それぞれのサボタージュについてオススメの使いどころと注意点を説明します。
なお、基礎知識の繰り返しとなりますが、インポスターはサボタージュを自分で修理することも可能です。これによって自作自演で白演出をすることができます。
また、サボタージュのクールタイムは全インポスターで共通となるため、他のインポスターがサボタージュ(ドアを除く)を作動している最中は他のサボタージュを実行できず、終わったあとのクールタイムも自分が発動したときと同様に発生します。つまり、考えなしに乱発するのは相方に迷惑がかかるということです。とくに幽霊になったあとは生き残ったインポスターが何をしたがっているのかに配慮し、気をつけて使いましょう。
-リアクターメルトダウン(耐震装置停止)
放射性物質のアイコンで発動する、即死系のサボタージュです。
一定時間以内に2箇所にある承認装置で解除を行わないと、クルー側の全滅で即時勝利となります。
オススメの使いどころは殺害現場からクルーを引き離したい状況で発動することです。例えばTHE SKELDのマップではメルトダウンはマップ左端で解除するため、マップ右端で殺害した際に死体の発見を遅らせる(殺害推定時刻を曖昧にする)効果があります。
特にMIRA HQのマップでは、リアクターに至るまでに強制的に消毒(?)を行う隔壁があり、かなりのタイムロスを食らわせられるので強いです。また、消毒中は中で何が行われているのか外から一時的に見えなくなるので、ここに少数のクルーを誘い込んでキルする目的で発動するのも良いでしょう。
-酸素供給装置停止
O2のアイコンで発動する、即死系のサボタージュです。
こちらもメルトダウンと同様に、一定時間以内に2箇所で解除を行わなければ即時全滅でインポスターの勝利となります。なお、POLUSのマップにはO2のサボタージュが存在しません。
メルトダウンとの使い分け方についてですが、O2は集団の分断を目的として利用するのが良いでしょう。
集団の分断とはどういうことかというと、メルトダウンは同じ部屋に解除装置があるのに対して、O2はかなり離れた別々の部屋に解除装置があります。これを利用して、終盤など人が減ってきてタスク完了した者が出てきた状況など、なかなかクルー孤立させられないときに威力を発揮します。
具体的には、解除しているフリをしてクルーにもう一方へ向かわせても良いですし、1人だけついてきたクルーをキルしても良いです。キルを行う場合は、他のクルーがやってくる前に迅速に逃走しないといけないので、かなり大きいリスクがあります。ご注意ください。
あえて自分で修理を行い、ドア(隔壁)を操作できるようになってから閉じ込めてゆっくりと始末することで、上記のキル時リスクをやや減らすことも可能です。
-通信妨害
クルーが修理タスクの一覧を見れなくなり、マップ上にもガイドの矢印が出なくなる妨害系サボタージュです。
地味ですが序盤および終盤での威力は絶大で、タスクの位置を全部覚えている上級者以外にはかなり効果的です。
注意点としては、タスク一覧が見えなくなるだけで近くに行ったら強調表示もされますし、普通に修理することもできるので完全に無視しても問題ないということでしょうか。上級者同士のゲームでは一番使われることが少ないサボタージュだと思います。
-停電
視界が徐々に狭まり、周りに居る人が見えづらくなる妨害系サボタージュです。
設定でクルーの視野の範囲を変更すると停電時の視野も変化するっぽいので、広げる変更をしている場合は案外広い範囲が見られている可能性などに注意しましょう。
また、停電中はインポスターの視界には一切変化がなく、タスクリスト上にFixLight(%X)という表示(と修理箇所の矢印)が出ていることのみで知覚可能です。
自分以外のインポスターが発動するとかなり見落としがちで、停電している最中についての議論で「え、暗かった?」みたいな発言をすると黒確定になってしまうので、注意しましょう。
また、停電発動後完全に真っ暗になるまで2秒くらいのラグがあるので、停電発動直後にキルをすると見られてしまう可能性がある点にも注意が必要です。
色々注意点はありますが、キルチャンスづくりとアリバイの曖昧化が同時に狙えるため、かなり強力なサボタージュと言えます。
-ドア(隔壁閉鎖)
部屋と部屋の間にある隔壁を閉鎖する妨害系サボタージュです。
MIRA HQには存在せず、THE SKELDとPOLUSでは仕様が異なります。
他のサボタージュと違ってクールタイムがドアごとに独立している(使っても他のサボタージュのクールタイムに影響しない)ため、より気軽に使っていけるという特徴があります。
使い所としては、キルクールタイム完了までの時間稼ぎと緊急会議ボタンやサボタージュ修理までの経路封鎖が主です。集団の分断にも使えますが、なかなかタイミングがシビアで、仮に成功してもそこでキルしたら容疑者としてすぐ浮上してしまうのでオススメしません。
POLUSの場合は、発動後に手動で解除することができる代わりに、他のサボタージュと併用する事が可能な仕様となっています。
THE SKELDの場合は、発動後は手動で解除する手段がない(一定時間で自動解除)ことと、ドア発動中は他のサボタージュが発動できなくなることに注意しましょう。なお、ドア発動中でも他のサボタージュのクールタイムは進行するため、例えばメルトダウン直後にリアクター周辺のドアを閉鎖してクールタイムの時間を稼ぐことなどは、有効な戦術です。
・キルチャンスについて
初めてインポスターになった時、いつ殺したら良いのか分からずにあたふたしてしまいますよね。
ここでは、基本的なキルチャンスの状況について説明します。もちろんここには正解がないので、あくまで基礎知識として見てください。
・クルーが孤立しているとき
最も王道のキルチャンスは、クルーが1人で孤立している時です。目撃者が誰も居ないため、キルして即時逃走して逃走中誰にも目撃されなければ、完全犯罪の完了です。ただし、行き止まりに入っていくところや追っかけていくところを他の誰かに目撃されていた場合は疑われることになりますので、タイミングについては注意が必要です。
・クルーが密集しているとき
逆に、クルーが密集して修理をしている時もキルチャンスとなります。こちらはその集団の中に必ず1名インポスターが居る事が確定になってしまうので完全犯罪にすることは難しいですが、手っ取り早くクルーに疑いを吹っかけて追放させるチャンスが作れます。注意点としては、密度が薄い状態だとキルしているアニメーションが見えてしまうので、完全に重なっている状態になるまで我慢することでしょうか。自分も容疑者として必ず浮上する戦術のため、完全犯罪を狙ったキルよりもリスクが高いです。
・停電しているとき
サボタージュで停電している時は、いつでもどこでもキルチャンスとなります。ただし、通路上などみんなが通る可能性のある場所でのキルは避けた方が無難です。狙い目は、停電の修理を無視してタスクをこなしているクルーや、修理に向かう隊列の最後尾に居るクルーなどです。隊列の最後尾のクルーは隊列の順序と構成を覚えている人が居た際に不利になりますが、停電中なので「別の道から来て合流した」などと言っておけば、事実確認が困難となり、ギリギリセーフです。
・クルーが安心してついてきている時
これは一長一短あるシーンですが、インポスター2名で同時行動している時に、3人以上なら(仮に殺されても目撃者も居るし)安心だろうと思ってホイホイ付いてくるクルーは割と多いです。このクルーをアリバイのために生かしておくか、ぶっ殺して完全犯罪にするかはお好みですが、インポスター2人で結託して行き止まりや端っこのエリアまで誘導してキルできれば、かなり発見を遅らせることができるでしょう。
以上がオススメのキルチャンスです。逆に、なんでもない通路上やよく人が通る交差点付近の部屋の入り口付近など、人目が多い場所や状況でのキルは非推奨となります。
・ダブルキルについて
基礎知識編で何度か登場しているダブルキルについて説明します。
ダブルキルと言ってますが、正確には2名による同時キルです(仕様上1名が2連続キルすることはできない)。
AmongUsは修理フェーズにおいてインポスター同士のコミュニケーションが禁止されているのでタイミングを合わせるのが難しいのですが、空気を察して同時にキルする事ができれば戦術上とても大きな効果を生みます。
具体的には、インポスター2名クルー2名の4名で同時行動している状況で、タイミングを合わせてダブルキルができれば完全犯罪かつ2名殺害という大戦果をあげる事ができます。逆に片方がキルクールタイム中などで同時に殺せなかった場合、即時通報されてピンチになってしまうリスキーな戦術でもあります。
インポスター同士はお互いのキルクールタイムを見る事が出来ないため、勝利確定状況以外でダブルキルを狙うのは結構リスクがありますが、勝利間近の状況(残り6名でインポスター2名とも生存)では積極的に狙ってみましょう。
オススメのダブルキル方法は、議論後にインポスター2名で同時行動し、クールタイム完了と同時に付いてきた人をキルすることを暗黙的に了解しておくことや、なんか殺したそうなアクションをしてみる(その場で細かく移動する、ジリジリ近づいていく など)などボディランゲージ(?)で意思疎通するのも良いかもしれません。
「この動きをしたらダブルキルの合図」みたいなのを仲間内で事前に決めておくとより確実ですが、メタ行動となってルール違反になる可能性もあるので、あんまりオススメしません。もし成功したとしても、2回目以降その動きを目撃されただけでインポスター確定になってしまうというメタに対するメタカウンターが発生し、メタ読みだらけのクソゲーになってしまいますよ。
・無闇にVENTを使わない
インポスターはVENT(排水溝)を通って自由に移動することができますが、あんまり無闇に使用しない方が良いです。
出入りしているのを直接目撃されたらアウトなのはもちろん、行き止まりの部屋に入って行くところを目撃されたあとその部屋に居なかった場合も、VENTを使用したことがバレて緊急会議されてしまうためです。
具体的にはTHE SKELDのElectricalやNavigationなどは、入っていくところを目撃されていた場合VENTを使わない方が良い部屋となります。
ではどのようなタイミングでVENTを使うべきか?というと、(あたりまえですが)部屋に入った時点で後ろに誰も見えていないのが確定している状況が良いです。それを意図的に作り出す上で、停電やドア(隔壁)のサボタージュと併用するのも良いでしょう。
とくにMIRA HQのマップでは、ほぼ全体が行き止まりになっている代わりにVENTが全ての部屋につながっているため、VENTの活用が必須となっています。MIRA HQにはサボタージュで操作できるドアは無いので、リアクター手前の消毒(?)空間をうまく活用しましょう。
修理フェーズ【応用編】
インポスターになると誰かれ構わずぶっ殺したくなってしまいますが、グッと我慢してクルーにそれぞれ役割を与えてあえて生かしておくという立ち回りができると、より楽しくなります。
・アリバイ役を生かしておこう
まず最初に必要なのは、自分のアリバイを証明してくれるクルーです。1人で孤立している状態は極めて怪しいため、基本的には誰かと一緒に行動していたという事実を作っていくことが大事です。可能であれば、3名行動で2名のクルーに証明させるのが良いです。
具体的には、2名のインポスターが生存している場合、今回は殺さないと決めて3人行動でもう1人のインポスターから離れた位置に居られれば、自分が死体発見現場付近に居なかったということを目撃してくれている人を複数人作る事ができます。あとは彼らが勝手に擁護してくれるでしょう。
もしどうしてもアリバイ役が見つからなかった場合は、仲間のインポスターが嘘のアリバイをでっち上げてくれることを願いましょう。誰も確認のしようがないので、事実無根の嘘っぱちでも意外とすんなり受け入れられたりします。ただし、嘘っぱちのアリバイは証明できる人数が最大で1人(※インポスター2名設定時)なので、どうやっても確定情報にはなり得ない弱い情報だということに注意しましょう。
とにかくアリバイが有ると無いでは雲泥の差なので、「私にもアリバイがありますよ!」アピールは常にやっておきましょう。
なお、議論フェーズでアリバイを証明してくれたあとは用済みなのでぶっ殺しても構いません。最後まで擁護してくれそうなくらい信じてくれていた場合は生かしておきましょう。
・容疑者役を生かしておこう
アリバイは自分の白さを証明する役ですが、誰かが黒くならなければおかしいゲームなので、黒くなってもらう役を決めてその人に疑いがかかる状況を狙ってキルできるとさらに良いでしょう。
具体的には、単独行動している人(=アリバイが無い人)をあえて生かしておいて、その付近で誰かを殺して逆サイドの集団にすぐさま合流するなどです。単独行動している人が死体を見つけた時にはそちらの方面に居た人がその人だけとなるため、「自分で殺して通報しただろ」というように、かなりの確率で容疑者として疑いの目を向ける事が可能になります。
時間のかかるロングタスクなどをやっているクルーの周辺でショートタスクをしているクルーが居る状況などが狙い目です。ショートタスクのクルーを殺して即VENTに潜伏し、のんびりとロングタスクをやっている奴に容疑を吹っかけましょう。
容疑者として疑いがかかった人は、その場で追放してしまっても良いですが、あえて最後まで生かしておいても良いです。吊りミスが許されない状況(例:残り5人でインポスター2名生存 など)までキル数を増やしてから、満を持して追放することで勝利を狙えます。
・キルの優先度
役割を与えてあえて生かすことを覚えたら、次はどの順番でクルーをキルするか決めておきましょう。例として、私の考えるキル優先度を記します。
ビジュアルタスクで白が確定したクルー > アリバイが豊富にあるクルー >自分のアリバイを証明してくれるクルー > 容疑者役に仕立てるクルー
ここには正解がありません。状況や位置次第で殺したくても殺せないことなどが多々あります。
ただ、ビジュアルタスクで白が確定したクルーを最優先でキルすべきなのは、どの戦術においても共通だと思います。なぜならば、インポスターにとって残っているクルーは全員容疑者候補でなければならないためです。同様の理由で、白っぽい事実情報を豊富に証明されているクルーも抹殺対象として有力です。
あとはメタ的に推理が鋭い人や記憶力が異常に良い人などは優先的に片付けておきたいところですが、明確にマナー違反であり特定の人が死んでいない時はそいつがインポスターだと疑われてしまうというクソゲー化が進行するのでオススメはしません。
・狩り場へ誘導しよう
狩り場について基礎知識編で少し触れましたが、勝手にホイホイと迷い込んでくるのを待つばかりでは効率が悪いです。
2人のインポスターが生存している場合、サボタージュ解除直後などの混乱に乗じて2人で一緒に誰か1人のクルーに付いていくような素振りを見せることで、そのクルーに安心感を与えて逆に付いてこさせることが狙えます。
クルー心理としては、2人での行動はやや不安が残りますが、3人での行動には安心感を持ちやすいという傾向があります。これを逆手にとって、インポスター2人でクルーを挟み込むことで、偽の安心感を与えながら狩り場へ誘導していく事が可能です。
哀れなクルーは安心して修理タスクをやっている最中に暗殺され、そこで初めて騙されていたことに気づくのです。おぉこわいこわい。
ダブルキルができるような練度の仲間だった場合、クルー2人を引き連れて4人行動するのも良いでしょう。うまくダブルキルが成功すれば、インポスター側に大きなリードを作り出せます。
・死体を抹消しよう
基礎編でも少し触れましたが、AmongUsでは議論終了後に死体が全て消える仕様になっています。
これを逆手にとって、マップに発見されそうな死体が増えてきた段階でインポスターが緊急会議ボタンを使う事で、死体がどこにあったかという情報を意図的に抹消することが可能です。
死体発見現場の情報は推理を行う上で非常に重要な状況証拠であるため、緊急会議ボタンによってそれを曖昧にしてしまうのは、とても有効な戦術です。議題としては「なかなか死体が見つからなかったのでキルクールタイムを延長しようと思った」とか「タスクが終わったので報告です」などが無難です。死体が増えていることに対してすっとぼけて驚くのも忘れずにやりましょう。
議論フェーズ【基礎編】
インポスターにとって一番緊張するのは、死体発見後の議論フェーズではないでしょうか。正直ここは天性の勘というか嘘つきのセンスみたいなところが有ると思いますが、それでも避けるべきNGケースはいくつかあるので、参考程度にご紹介します。
・嘘をつきすぎないようにしよう
インポスターは何かしら嘘をつかなければ、すぐにアリバイが無くなって容疑者認定されてしまいます。だからといって、なんでもかんでも嘘をつきまくるのは良くありません。
なぜならば、クルーは基本的に嘘を絶対に言わないため、1つでも辻褄が合わない情報が出てきたらその時点で容疑者認定されてしまうためです。
よほど天性の詐欺師の方なら別ですが、嘘情報に嘘情報を塗り重ねて整合性を保ち続けるのはかなり困難なので、初心者のうちは事実情報9に対して嘘情報1くらいの割合で混ぜていくのが良いと思います。木を隠すなら森にってね。
参考までに、嘘情報としてリスクの大きい順に並べてみました。
位置情報の虚偽申告 > 一緒にいた人の虚偽申告 > タスク状況の虚偽申告
まず一番リスクが大きいのは、位置情報の虚偽申告です。これは、自分の位置でも死体の位置でも同様です。なぜならば、例えばAに居たのにBに居たと虚偽申告した際、もしBにクルーが居た場合は「居なかったよ」と言われてしまい、この時点で情報の齟齬アリとして容疑者に浮上してしまいます。要するに自分が状況を見れない場所を虚偽申告するのはリスクが高いということです。VENTを通ってきて状況がわかっている場合などはこの限りではありません。
次にリスクが高いのは、一緒にいた人の虚偽申告です。これはクルーとインポスターの組み合わせで嘘をつくと無条件で情報齟齬が発生するはずなので、基本的にはインポスター同士でのアリバイ工作に用いられます。その性質上、どちらかがインポスターとして吊られてしまった場合自動的にもう1人も容疑者として急浮上するというのがリスクの理由となります。なお、停電時など周りの状況が良く見えないようにした際は、博打ですがクルーと一緒に居たよなどと嘘をつくことも可能です。これをやる場合、疑われたらすっとぼけることが重要です。
最後はタスクの進行状況に関する虚偽報告です。虚偽もクソもそもそもタスクができないので嘘をつくしか無いのですが、どのくらい残っているように申告するか?が問題になります。「あと1個で終わるから速攻行ってくる」と言って単独行動を選ぶか「まだ全然終わってないから誰かついてきて」と行って狩り場に誘導するのかは、その時の状況次第ですが、いずれにしても意図をもった虚偽申告が必要です。
・味方を庇いすぎないようにしよう
議論フェーズで味方のインポスターに容疑がかけられて吊られそうになっている時、つい擁護する発言をしてしまいがちですが、容疑者として疑われている人を擁護するのは極めて怪しい行動になるため、潔く切り捨てた方が安全です。
例外としてもう1人別に容疑者が居る場合は、そちらにヘイトを向ける立ち回りをすることは有効な戦術ではあります。ただし、追放者がインポスターだったかどうか見える設定にしていた場合、ヘイトを向けていた当事者として次のターンで自分がピンチになりますので、設定と状況に合わせて行動を選択しましょう。
・喋りすぎないようにしよう
嘘をつくのがどうしても苦手という人は、議論の最中なるべく発言しないように黙っておくと良いです。
基本的には死体発見通報者が議論を仕切りがちなので、死体発見をしないでおけば発言でボロが出るリスクは名指しで発言を要求された時のみになります。この際も、自分で状況を説明するのではなく、その前に喋っていた人に同調するなどしてなるべく口数を減らすのは有効な戦術です。
# 同調の例
クルーさん「ナビゲーションでAさんとXさんと一緒に修理してました」
通報者「Xさんはどうですか?」
X(自分)「はい、クルーさんの言った通りです(何の修理をしていたとか道中に誰が居たとかは無理に言わなくていい)」
あとは推理に参加せず、「わかんないなぁ」などとすっとぼけ続けるのもアリです。よほど相手を論破する自信がある人でない限り、初心者のうちはすっとぼけ続けるのが最強だと思います。
・もし容疑がかけられたら
のらりくらりと立ち回っていても、VENTから飛び出しているのを見られる、あるいは殺害現場を目撃されてしまったりなどで確定容疑がかけられる時がやってきます。
その際は、容疑をかけてきた相手を逆に容疑者だと断言してしまうしかありません。この状況においてはもはや推理は意味がないので、相手の出してくる確定事実情報が嘘っぱちだという風にカウンターをしましょう。
# カウンターの例
通報者「はい、Xさんが殺してるのを見ました。この人で確定です。」
X(自分)「いや、皆さん騙されないでください。この人自分で殺して自分で通報して私に罪をなすりつけようとしてます!この悪魔め!」
ほかの皆さん「(現場を見てないのでどちらの情報を信じるべきかの材料が無い→50%の博打で投票するしかない)」
2名以上のクルーに目撃されていたらアウトですが、目撃者が1名しか居ない場合はこのような雑なカウンターでも未確定事実情報1 VS 未確定事実情報1のバトルなので、勝率はイーブンになります。
一応目撃者2名までならその2名のクルーがどちらもインポスターで結託して自分をハメようとしている!と言っておけばイーブンは保てますが、だいぶ苦しい言い訳になるでしょう。
こうなった場合、だいたいローラー吊りをしようという風な判断が下される事が多いので、なるべく相手を先に吊ってもらえるように懇願しましょう。もしくは、「わかった、じゃあみんな自分が容疑者だと思った方に投票しよう」などとすっとぼけた提案をしてみて、運良く通れば投票数イーブンで誰も吊られないなんてこともあるかもしれません。上級者が1人でも混じっていると「どちらかに決めて票を集中させるべき」と一喝されて終わりですが・・・
とにかく、殺害現場を目撃されてもまだ諦めるのは早いです。50%で勝てる状況なので、相手に容疑を吹っかけましょう。
議論フェーズ【応用編】
応用と言ってもここはもうセオリーなんてない詐欺師の世界なので、こんな記事よりも詐欺の歴史や常套手段、心理学の本なんかを読んだ方が良いような気がします。一応、ちょっと慣れてきた人向けに議論時の小技をいくつか伝授します。
・時間を稼ごう
議論の時間は有限なので、情報共有や推理に使われる時間をなるべく削るように立ち回るとインポスター側の有利となります。
具体的には、全然関係ない場所や時系列の話を延々と細かく喋り続けたり、議論をの仕切り役を奪い取って無駄に全員に詳細な状況説明させるなどでかなりの時間を削る事ができます。いちいち質問を吹っかけまくって名探偵ヅラするのも有効です。
# 時間を浪費する名探偵の例
X(自分)「ちょっと待ってください、殺害現場の付近に居たのはAさんとBさん、そしてDさんということで間違い無いですよね。VENTがつながっていることを加味すると、隣接する部屋にいたEさんとFさんも容疑者候補になり得るのですが、EさんFさんそれぞれ何をされていましたか?」
Eさん「え、修理してましたけど・・・」
X「フム・・・どのようなタスクだったか覚えていますでしょうか?」
Eさん「ワイヤー直す奴です」
X「そのワイヤーを直す1つ前はどこを直していましたか?またどのような経路でその部屋に入ったか覚えていますか?」
Eさん「そこまでは覚えてないです・・・」
X「結構です(ニチャァ・・・) それではFさんはいかがでしょう?」
Fさん「Eさんとずっと一緒に修理して回ってましたね」
X「なるほど。ではEさんとFさんがこの部屋に入るのを目撃した方は居ますか?居ない場合、VENTで移動して逃げたインポスター2人組であるという可能性が残りますが」
みなさん「みてないですー」
X「ほほぅ・・・あっ時間切れですね。誰か特定しきれなかったので次はEさんFさんを監視しましょう。では解散!」
別に演技じみなくてもいいですが、初心者同士のプレイだと情報を端的に連携することに慣れてないので勝手にこうなるケースが多いです。なので、クルーの皆さんは自ら時間を浪費してスキップみたいなことにならないよう注意しましょう。
・自分を容疑者から除外しているクルーを追求してみよう
クルー心理として、自分は白で確定なのだから当然除外として別の誰かを容疑者として推理したがります。でもそれは全てのクルーが同様の条件なので、自分自身を白確定だと言い張っているクルーは逆に怪しいという風に吹っかけることは有効です。
クルーの白が確定するのは、ビジュアルタスクを2人以上が目撃証言している時か、ダブルキル現場で即通報があった際に現場から離れた位置に居る事が証明できる場合のみです。これら以外はまだ白っぽいというだけで確定ではないので、確定情報を持たないクルーが自分を捜査線から除外しようとしたところをすかさずぶっ刺すことで、容疑の目を一気に集中させることができます。お試しあれ。
・うっかり追放をしてみよう
結構高度なテクニックですが、全員が投票意思が無いことを確信した場合、特定の人物に狙いを定めてうっかり操作ミスを装って追放してしまうことも可能です。この場合、スキップにも投票されないことを確信できる残り3秒くらいの時点でまだ誰かが話し続けている状況などが狙い目です。
もちろんうっかり追放をした後はかなり怪しまれますが、例えば残り7人の局面でインポスターが2名生存している場合に1名追放できていれば、次のターンが6人でのスタートとなり、サボタージュなどでボタンを防ぎつつ時間を稼いでダブルキルで勝利が狙えます。リスキーですがわかっていても防ぎようのない状況は作り出せますので、お試しあれ。
なお、設定でAnonymous voteをオンにすれば、誰が投票したのか判別できなくなるので、よりカジュアルにうっかり追放を狙っていけます。ただ経験者ばかりだとスキップに入れる癖がついているため、あんまり有効ではありません。
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いかがだったでしょうか(迫真)
長い。長すぎる。そして画像を作る元気はありませんでした・・・お許しください。
AmongUsは細かい挙動や仕様を知っていないと推理が成り立たなかったりして本来の半分も面白くないので書いてみましたが、この記事の内容を全部頭に叩き込んでからじゃないとプレイするな!とは言いません。
ただ、初心者でこれから上手くなっていきたいと思っている人の道標になれば良いかなと思って年末年始の暇時間を捧げた次第です。
AmongUsは本当によくできた面白いゲームなので、もっと流行ってほしいですね!それでは、ハッピーホリデー🌈