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Path of Exile 2 (PoE2)で資産を増やすために重要な考え方

PoE2、やってますか?めちゃくちゃ面白いですよね。
ハクスラゲーはDiablo3と4をよくやってましたが、あちらとはビルドの深さも自由度も桁違いで、アーリーアクセス時点ながら非常に完成度の高いゲームだと感じています。

さて、今回はそんなPoE2プレイヤー達共通のお悩み「稼ぎ」または「ファーミング」を行う際に重要となる考え方について、おそらく他の攻略系記事や動画ではほぼ触れられていない内容について、掘り下げて行こうと思います。


〇〇稼ぎにおすすめの周回!みたいな動画を見てがむしゃらに周回している皆さんへ

ありますよね、そういう動画。あれの内容自体は間違いじゃないですし、結局のところゲームをプレイしている以上プレイヤー自身がダンジョンに潜って周回する時間は絶対に発生するのですが、その際に何も考えずただ周回しているだけだと勿体ないよ。というのが、本記事のテーマです。

「ただ周回している状態」というのは、具体的にいうと
(動画閲覧)→「はえ~そうなんや。じゃあそこいこか」→(8時間みっちり周回)→「ふぃ~結構ドロップしたな。ヨシ!明日もがんばろー!」
のような感じで、労働時間を増やせばその分資産も増えるよねという考え方です。それ自体は間違ってないのですが、これだけだと効率が非常に悪いです。

「あ~MF(ドロップ率アップ)ビルドしろって話ね。」
って思った方、ちょっと待ってください。それも勿論要素の一つとして重要ですが、今回話したいのはもっと本質的な稼ぐ際の考え方の部分です。MFビルドの役割についてはあとで触れます。

冒頭の「勿体ない人」を現実世界で例えるならば、最低賃金のアルバイトを1日8時間、週に5日のフルタイムで入ってるようなものです。どうせフルタイム労働するならアルバイトよりどこかに正社員で入ったほうが給与が良いので時間あたりの稼ぎ効率が良いというのは、誰でも分かりますよね。もっと言うと自分で起業したりダブついた資産で投資をしたりすれば、単位時間当たりの収益は何倍にも何十倍にもなります。

イメージできない人のために具体的な数字を書くと、東京都の最低賃金である1,163円で1日8時間週に5日働くと

1,163円 x 8(h) x 20(日) = 186,080円

最低賃金でフルタイム労働した場合の月収

です。高卒の初任給(同時点で18万6,800円)より低いのがわかりますね。
(もし正社員でこれ以下の給与の人が居たらこんな記事読んでないで今すぐ転職してください。その会社はヤバイです。)

じゃあ、どうやって(PoE2の世界で)おちんぎんアップするの??というのが今回のお話です。

PoE2の世界で、とあえて書きましたが、PoE2は現実の資本主義経済圏を非常にうまく再現しているので、同じ考え方で現実世界の稼ぎも増えるのでは?って思ったりしてます。

PoE2においてプレイヤーが使える資産とそれぞれの関係性について

これから長々と講釈を垂れますが、その前に結論として何が言いたいのかを明記しておきます。

PoE2で最大効率で稼ぐフロー

ダンジョンに潜る→アイテム・装備・オーブ・金貨・(知識の書)を集める→トレードでオーブ資産を増やす→オーブ資産を少量使ってアイテムをレアにしてからNPCに売って金貨を稼ぐ→金貨を使ってNPCの装備ガチャを回しまくる→良い装備が出たらトレードでオーブ資産を更に増やす→十分に増えたオーブ資産で装備の火力(周回時間の短縮目的)・IIR(アイテムレアドロップ率関連)パラメータ(ドロップ数・質の増加目的)を更に伸ばす→知識の書が落ちた場合は使って現在やっているファーミングの効率を更に高める→(最初に戻る)

PoE2で最大効率で稼ぐフロー

上記フローによって単位時間あたりの稼ぎ効率を最大化しよう。という話です。アストラメンティスを引き当てて200div一攫千金!!みたいな稼ぎがしたい方には向いてませんので、そういう方は神社に勝利祈願でもしに行ってください。

さて

PoE2においてプレイヤーが使える資産は大きく分けて3種類あります。
逆に言うと、3種類しかありません。

  1. 時間

  2. オーブ(カレンシー全般)

  3. 金貨

資産その1:時間について

「時間」は言わずもがな、プレイヤーがゲームをプレイするために捻出している現実世界の時間のことです。こちらは、理論上すべてのプレイヤーが平等に保有する資産であり、初心者であっても廃人であっても1分1秒という時間の価値は(PoE2というゲーム内に限って言えば)常に等価です。

結論から言いますが、時間こそが最も価値の高い資産であり、PoE2によってファーミングを行ったり稼ぎを行ったりする際、重要視するべきはこの最高価値の平等資産である「時間」に対して如何に倍率を掛けてDPS(Drop Per Second)を上げていくか?に集約していると私は考えています。

冒頭の「勿体ない周回をやっちゃう人」は、この貴重な時間という資産に対して何もバフをかけずにバニラの状態で一生懸命働き続けてる人っていうことになります。ウェイストーン1の白で一生マップ横断してる状態といえばPoE2プレイヤー的にもわかりやすいでしょう。

何言ってんだ?って思われるかもしれないので、先に残り2つも説明します。

資産その2:オーブについて

「オーブ(カレンシー全般)」とは、本来の用途としては装備品等の強化に用いる消費アイテムですね。

皆さんご存じの通り(初心者の方は存じないかもしれませんが)、PoE2には「トレード」という仕組みが存在します。これは、公式のトレード掲示板を通じて1on1で物々交換ができるという非常に原始的なマーケットなわけなのですが、面白いのは物々交換とはいえ、買い手側が支払うのは「装備品」や「金貨」ではなく「オーブ」であるという点です。

なぜオーブが通貨として扱われているのか?については前作であるPoE1からの慣習らしく、今作から入った私には正しくはわかりませんが、おそらく需要と供給によって価値変動するもの、かつ、急激なインフレ・デフレがしにくいものであるためだと思われます。

ほとんどの『おすすめの稼ぎ』動画って、おそらくこのオーブをどうやって効率よく稼ぐか?部分にしか触れてないのではないでしょうか?オーブを稼ぐというのはPoE2において非常に重要ではありますが、時間をかけてオーブ(またはオーブ数百個分の価値があるアイテム)のドロップ”だけ”を狙ってるだけというのは、まだ最大効率ではありません

これが本記事で触れたい考え方の肝であり、毎日マジメに勤労して貯金を築くのか?宝くじや競馬などのギャンブル要素で一攫千金するのか?節税や長期投資で資産形成するのか?という差になってきます。

資産その3:金貨について

最後に「金貨」とは、エネミーがドロップするゲーム内通貨であり、NPCから買い物をしたりランダム装備ガチャを回すことができます。プレイヤー間取引では一切利用できませんので、使わない人は一生使わないまま溜まり続けているのではないでしょうか?そのせいでゴミだと思ってる人も多いのではないでしょうか?

トレードができないということは逆説的には金貨はオーブと比較して稼ぎにくい通貨であり、故に最も価値のある通貨であると私は考えています。
(特に高レベルプレイヤーにとっては相対的にオーブよりも価値が高い)

金貨は使わないと勿体ないです。なぜならば、NPCのランダムガチャは装備の素体を集めるための最も時間効率の良い手段であるため、時間あたりのドロップ効率(DPS)を上げていくのに最も重要な要素であるからです。この辺はあとで詳しく説明します。


以上の3要素を用いてPoE2において資産を効率よく増やしていきたいわけなのですが、それぞれの要素同士の相関性は意外にも複雑であり、単純な式に書き表すことができません。

なのでここからは、各資産要素を主軸にどうやって稼いでいくのがよさそうなのか?というのを書いていきます。

最も価値の高い資産は「時間」である

先ほど触れたように、我々プレイヤーの使える資産の中で最も価値が高いのは「時間」です。

なぜならば、時間はゲーム内通貨は勿論、リアルマネーでも買うことができないからです。また、人生の途中で寿命を補充する手段も今のところ見つかっていません。

ということで、PoE2はおろか人生において私たち人類がBETできる最大の資産は「時間」である。という理屈です。

話をPoE2に戻します。
よく「見つかるアイテムのレアリティが#%増加する」いわゆるIIRパラメータをガン積みした、いわゆるMFビルド(Magic Find Build)をするといいよ。と色んな人が言ってると思いますが、これはつまるところレアアイテムドロップ期待値を上昇させることで、単位時間あたりの行動の価値を相対的に高めて行こう。というコンセプトです。

小難しいですね。
例えばブリーチマップに行くとき、期待値10時間の周回で1個激レアが出るより1時間で1個出るようにした方がブリーチ周回というおしごとの時給が10倍高いってことになるよね?って話です。

もちろん道中で死なずに安定して周回できるとか、ボスを倒し切れる最低限の火力を備えるとかは前提として必要ですが、それ以外にこれらの工夫をすることで時間の価値を相対的に高めていくというのが、PoE2による稼ぎを行う際に重要な考え方となってきます。

資産を消費して別の資産を稼ごう

ここについて、ほとんどの人(特に学生さんや一般企業に勤める普通のサラリーマンの皆さん)は資産を「貯める」ことにばかり固執してしまい、「投資する(レバレッジを掛ける)」という考え方が薄いと感じています。

例えば、隣駅まで電車で移動すると120円ですが、タクシーを使うと迎車料金込みで1000円かかるとします。ほとんどの人は電車使うんじゃないですか?

でも考えてみてください。電車を使う場合、駅まで歩くのに5分~10分。駅から目的地までまた5分~10分。合計して10~20分の時間がタクシー移動より多くかかるんです。逆に言うと、タクシーを使うとその差額880円程度で、人生において最も貴重な資産である時間を20分も買うことが出来るんですよ。

リアル人生の場合はこの20分をどう使うかは皆さん次第であり、稼ぎに直結するような使い方をするのは難しいかもしれません。ですが、PoE2の場合は20分あればもう一周か二周周回に行けますよね?

この例と同じように、資産を投資することで別の資産を稼ぐ(または増量させる方向にレバレッジを利かせる)という考え方は、PoE2だけでなくリアル人生でも結構重要な考え方になってくると思っています。

余談ですが、「節約」とか言って5円安い野菜を買うために隣駅までチャリで買い物に行くのは時間の無駄遣いでしかないので個人的には最も愚かな行動だなと思ってしまいます。その往復で無駄になった移動時間でパートやバイトのシフトを週当たり1時間増やした方がよくないですか。5円のために1000円以上損してるんですよ。

閑話休題

資産を使って別の資産にレバレッジを掛けられる要素は、PoE2においていくつかありますので、ご紹介します。

資産を投資することで別の資産の収益率を高められる要素まとめ


装備品のアップグレード

言わずもがな一番最初に思いつく投資先は、自分自身の装備品質の向上です。火力・耐久面はもちろん、IIR(レアアイテムドロップ確率)のパラメータをもった装備を買うことで、その時点からの周回効率にレバレッジを掛けるという考え方ですね。このゲームのビルドはランダム性が高く、さらに最高性能品が出る確率は天文学的低確率であるため、装備の更新においてケチって出し渋ってもあんまり意味がありません。なので、オーブが溜まり次第細かくアップグレードしていった方が、最終的な収益は上がると思われます。また、意外と軽視されがちですが移動速度パラメータも周回時間圧縮の観点から言うと非常に重要な要素ですので、靴はできる限り最高性能である「移動速度35%アップ」が付いたものを選びたいですね。

ウェイストーンのアップグレード→コラプトによるドロップ率向上

マップ入りした序盤のうちは、ウェイストーンにオーブを使うのはなんだかもったいなく感じてしまいますよね。特に王者のオーブやヴァールオーブあたりは序盤では貴重なアイテムなので、温存したい気持ちもわかります。なので少なくともウェイストーンを白色で使うことだけは避け、最低でも増強まで使って青色にしましょう。ティア15ウェイストーンには、王者のオーブまで使ったうえで問答無用でヴァ―ルオーブを使ってコラプトさせた方がいいです。なぜならば、最高性能装備(良いMODが付けば非常に高額で売れる)がドロップするティア16にできるのは勿論、ハズレてもウェイストーンドロップ率に大幅なバフ(800%アップとかも出ます)がかかることがある上、オールプレフィックス化(プレイヤーに有利な特性だけが残る改変)が起こることがあります。これらのウェイストーンは通常のウェイストーンより遥かに効率が良くなるため、ヴァールオーブを湯水のごとく使い、常にコラプトを狙っていきたいです。記事執筆時点で1高貴で6ヴァールくらいのレートだったので、1高貴投資するだけで6個のウェイストーンをコラプト化させられるってことです。6回もマップを回れば、1個以上は絶対に高貴のオーブ出ますよね?そういうことです。

特別なユニークアイテムドロップのあるボスへの挑戦権を買う

「王への謁見」が高いとか「瓶のユニークレリック」が高いとか聞いたことありませんか?あれらが高いのは、より高い価値のあるアイテムをドロップする可能性がある最上級者向けのボスへの挑戦権を獲得できるからなんですが、このアイテムを自分で掘って挑戦というサイクルでやっていると時間が非常に勿体ないです。なので、最上級プレイヤー達は他の低ランクプレイヤー達から(低ランクプレイヤーからすると莫大な価格で)買い取ってかき集めることで、時間を買っているわけなんですね。ご自身のレベルに応じて挑戦権を売るために集める目的で周回の効率を高めるのか、それとも自分で挑戦する回数を増やすために他人から買い取るのかという判断は変わってきますが、いずれにせよこの稼ぎのサイクルに資産で資産を買うという特性が密接に関わっているので覚えておきましょう。

トレード用プレミアムスタッシュの増量

このゲームは、自分で周回時に現物のドロップを狙うだけでなく、周回の合間にトレードによって細かく収益を上げられる素晴らしい設計になっています。本当は自動販売システムにしてほしいけどね。本業である周回をしながら勝手に利益を上げられるトレードのシステムはいわば副業であり、その商品在庫数は多ければ多いほど効率が良くなります。なので、リアルマネー投資になってしまいますが、可能な限りプレミアムスタッシュを多く確保できれば、商品を大量に掲載し続けることで副業の効率も更に高まっていきます。とくに指輪やアミュレット以外の装備品は大きくスタッシュの幅を取るので、小さいアイテムとは別スタッシュ管理にするとよいでしょう。

NPCに対するアイテム販売価格の吊り上げ

多分ここに触れてる人はあんまりいなかったと思います。白アイテムは、王者のオーブで強化してレアまでもっていくと大体NPCに対しての売却価格が4倍くらいに膨れ上がります。特におすすめなのはウェイストーンで、単体販売で1500金貨のものが8000金貨に化けたりします。ドロップ1点あたり、また持って帰ってくるカバンの容量1スタックあたりの価値を4倍にも5倍にもできますので、ぜひガンガン王者のオーブを投資してみてください。執筆時点で1高貴のオーブで20王者のオーブくいらいのレートだったので、全部ウェイストーンに使ったとしたら強化20回x6000金貨の収益増となるので、1高貴あたり120,000金貨もの価値に化けます。12万金貨あればアルヴァの指輪ガチャが6回は回せるので、その投資効率がいかに高いかがお分かりになるかと思います。

時間(最も高い価値の資産)を節約できる要素には惜しげもなく投資しよう

PoE2は現実世界と違って運の要素をお金で買ってコントロールすることができるため、MFビルドに使う「見つかるアイテムのレアリティが#%増加する」のような運に作用するパラメータに関する商品は高値で取引されています。

初心者中級者のうちは、火力や耐久性を確保するのに精一杯で、高価なMF用装備に投資しているような資産の余力は無いと思います。

でもあえて言いますが、火力や耐久を多少後回しにしてでも、早めにMFビルド方向にシフトしたほうが良いと私は考えています。

これは私の経験談ですが、エンドゲームコンテンツ入りした当初、ウェイストーンがすぐ枯渇してしまうことに悩んでいました。しまいにはドリヤニさんから5000金貨で買って来ていたくらいです。

こんな状況では資産は目減りする一方であり、自前で使う装備もドロップ→高貴MODガチャで当たりを狙っていたのでオーブが溶け続けていて、満足いく装備をトレードできるようなオーブ資産は一向に溜まらないという悪循環に陥っていました。こうなると時間効率は最低です。

そこで試しに装備ではなくウェイストーンにオーブを挿してレア状態にしてから回ってみたところ、面白いようにボロボロとウェイストーンがドロップするではありませんか。たかだか「ドロップ率200%アップ」程度でですよ?

『あれ、このゲームってレアドロップ率めっちゃレバレッジ(※投資とかで良く使われる用語。テコの原理のこと)が利くんじゃね??』
って気付いてからは、装備品を火力関連パラメータで多少劣っていても「見つかるアイテムのレアリティが#%増加する」が付いているものを優先していきました。

すると、ボロボロと高貴のオーブやらウェイストーンがドロップするようになりました。
以降、ウェイストーンは必ず金色にした上でコラプトしてからドロップ率を更に引き上げて使うようにしてます。

最初のうちは、オーブが少ないのでなんか消耗品に使うのは勿体ないなー・・・と感じてしまう気持ちは分かりますが、結果としてここに投資することで時間効率が爆上がりしたので、ちゃんと利益が出ている状態になりました。

その後、一定のオーブが溜まった段階で「火力+MF」の両方のMODが付いた高価な装備をトレードで積極的に手に入れるようにシフトしていった結果(トレードによる売却益がかなりの比重を占めていますが)、0個からスタートした高貴のオーブ在庫が1週間後には2000個を超えてました。
溜め続けて2000個じゃないですよ。湯水のように使い続けて2000個です。なので、実際の収益的には高貴のオーブ4000個以上あると思います。

※もちろん神のオーブもドロップなりトレードで着実に増えてます。この時点で20神くらいは溜まってましたが、神は装備の購入に使いがちなのですぐ消えていきます。

正直MFができるIIRパラメータの付いている装備といない装備では価値が倍とか下手すれば十倍以上変わるのですが、そこに投資する価値は充分にあります

どうか、IIR関連のパラメータを上げるための装備やアイテムにはオーブをケチらずにどんどん投資してみてください。私の言いたいことが実感できると思います。

現実世界にも「見つかるアイテムのレアリティが#%増加する」が付いた服、落ちてないかな・・・

おすすめのトレード方針

PoE2のトレードは、自動売買できない(なんで???)ので自分の時間を消費する必要があります。

1ex(高貴)の商品を売る時も1div(神)の商品を売る時も、消費される自分の時間は同じです。

であれば、当然高い商品に対して時間を使う方がお得です。安い商品のためにいちいち周回の途中で隠れ家に呼び戻されてるようでは、周回効率にも悪影響が出ますので正直収支マイナスまであります。

なので、基本的には一定ライン以上の商品のみを販売し、それ以下のものは惜しまずにリフォージに回すという方針がおすすめです。

一定ラインというのはその人のレベルや装備資産によっても変わってきますが、大体自分が今装備してい装備1点あたりの平均相場価格の1/20~1/10の間くらいを目安にするといいんじゃないでしょうか。

例えば、装備1か所の平均が100高貴のオーブとかであった場合、5~10高貴のオーブをボーダーラインにする感じですね。
私の場合は今のところ、1か所5神のオーブくらいの装備で固めているので、販売する判断のボーダーは30高貴~60高貴くらいにしています。

この価格設定でも毎日4~5点は売れていくので、周回を一切しなくても毎日1~2神のオーブ分くらいのオーブが副業収入としてある状態になってます。このようにトレードによる稼ぎは非常に効率がよいのでおすすめです。


とはいえ、厳選してクラフトして相場検索して・・・というのを丁寧にやってると思ったより時間がかかってしまい、その分無心で周回してた方がよかったじゃんという本末転倒な結果になってしまいます。

そこで、時間を節約する方法をいくつかご紹介します。

相場検索用外部ツールを使う

相場チェックのためのトレードサイト検索は、MODの指定などにかなり時間がかかってしまいます。

これを楽にするツールとして、私はSidekick(https://sidekick-poe.github.io/をつかっています。
日本語対応(※ゲーム側の言語設定。これ以外のツールは英語でプレイしないと反応しないものが多い。)していて、余計なアカウント登録やインストールなどが不要で独立起動してくれるので、精神衛生上気持ちの良いツールです。独立起動させる場合は、インストーラー版じゃなくてポータブル(zip)版を使ってください。

PoE2は、外部ツールについてガイドラインを守っている限りは容認派のゲームなので、これを使っていてBANされることは無いとは思いますが、ツール自体の安全性(例えばなんらかの情報抜かれてるかもとか)については完全に自己責任でお願いします。Sidekickはオープンソースなので、気になる方はgithubからソースコードが読めます。

Sidekickのようにパッと相場を調べられるツールがあれば、周回中にカバンがパンパンになった時にその場で鑑定して検索して捨てるかどうか判断できるので、一々戻る手間も省けて時間が節約できて良いですよ。おすすめです。

無条件で全部フル強化して全部取引スタッシュにぶち込む

究極に時間を節約できる方法として、当たりなのかハズレなのかをいちいち判断せず、アミュレットや指輪に高貴のオーブを何も考えずにフルブッパし、一律料金でトレードスタッシュに置いておくやり方です。ある程度のオーブ資産ストックが無いとできない小金持ち向けのやり方になります。

巷ではドロップしたままの状態で5高貴くらいで置いとこう。みたいなテクニックが紹介されてますが、たかだか5高貴のために取引のやりとり時間を使うのが勿体ないので、フル強化したうえでもっと高い値段設定のスタッシュにぶち込むという方法です。

MODを最大数まで付けるとその組み合わせによってはたまに神のオーブ何個分の価値があるものができあがることがあるので、そういうものを狙う感じですね。

仮に神装備が出来ていた場合、ウィスパーがガンガン飛んできますのでそうしたら一旦無視して相場を調べてから値上げして置き直すとかやると、価値を最大化できるのでおすすめです。

金貨は意外と有用な資産である

稼ぎ系の記事や動画を出している人は、大体「どの周回が最も効率が良いか?」をテーマにされているので、金貨の運用方法についてちゃんと触れているのを見たことがありません(あるかもしれませんが私は見たことがないです)。

個人的には、金貨はDPS(DropPerSecond)を最も効率よく高められる要素だと思っています。金貨をつかうとNPCのアルヴァから、通常周回時になかなか狙ってドロップできない「指輪」や「アミュレット」について、瞬間的に数十個強制ドロップさせることができます。

この「瞬間的に種類を固定して強制ドロップ」ができるというのは存外強力でして、このゲームはリフォージという同種アイテム3つで新たなアイテムに変換するという方法があるのですが、このシステムと非常に相性のよい稼ぎが実現可能になります。

具体的には、何も考えずにスタッシュがいっぱいになるまで指輪またはアミュレットを連打で購入し、これまた何も考えずに増強のオーブ→王者のオーブをすべての装備に適用し、よさそうなものにだけ高貴をフルブッパしてSidekickで相場チェック。ゴミなら即リフォージ。という感じで、ほとんど思考と判断に時間を割かずに神アクセサリー掘りができます

この際利益の最大化を目指すならちょっとした工夫が必要で、王者のオーブを挿す前にMODが1つまたは2つしか付いてない状態で神MODが付いてないか一旦眺めましょう。よさそうなMOD、例えばアミュレットでいうと「全ての〇〇レベル+3」とかが付いているものがあれば、それ以上強化しないで青色の状態で売っても1神のオーブとかで売れます。なぜそうなるかというと、更に高い装備へ進化する可能性を秘めている状態のアイテムは、最上級アイテムを目指す人にとっては喉から手が出るほどの需要があるからですね。例を挙げると、ユニークの金の指輪「ヴェンターのギャンブル」などは鑑定した瞬間に価値が確定するので、未鑑定状態であれば1神以上で取引されてたりします。(鑑定済みでゴミMODが付いてると1高貴以下になってしまいます。)

もちろん、神MODが付いたアミュレットや指輪の素体を自分で最大強化まで持っていくドリームチャレンジをしてもいいですが、その場合ゴミMODが付いた瞬間に最初の1神を下回る価格にしかならないので、自分のビルドに合っている装備品なのかどうか?とかも加味して、強化しないで売るという選択肢もあるということだけ覚えておくと良いでしょう。ちなみに、リチュアルで手に入る「〇〇のお告げ」のようなアイテム(※これ自体が数神~十数神する高級品)を使ったメタクラフトというテクニックをすることで、素体をより高い確率で最高のMODを持ったアイテムへ進化させることも可能なので、そういうのが可能な資産の余力がある人は、ぜひお試しください。最低でも10神程度ポンッと出せる財力が無いならやるべきではないですけどね。

まとめ

だらだらと書き連ねましたが、結局言いたいことは以下に集約されると思います。

  • 時間効率を最大化しよう

  • 効率化のためには資産をケチらずどんどん使おう

  • MFビルドは全てを解決する

  • 金貨の存在も忘れないでね

PoE2は本当に面白いゲームだと思います。
ハクスラに触れたことが無い人には取っつきづらいような複雑怪奇なゲームですが、ゲームシステムを理解できた時に感じる楽しさは異常です。

まだアーリーアクセスであり本番が始まってない状態なのにも関わらず、もう300時間くらいプレイしてます。睡眠時間がやばい・・・

それでは皆さん、Don't drink the water!


(おまけ)PoE2と資本主義経済

攻略の本筋から離れるので最後に持ってきましたが、PoE2のプレイヤー間トレードおよびNPCを通じた貨幣相場レートの可視化というシステムは、かなり面白いと思ったので最後にちょっと触れておきます。

PoE2には金貨というゲーム内通貨が存在しますが、なぜかプレイヤー間トレード機能では利用できず、必ずオーブによってやり取りがされています。ここにはおそらくゲーム内にリアルな資本主義経済を再現したいという開発者の意図が強く反映されていると思います。

まず、現実世界において何かしらの物体を貨幣として機能させるために重要な要素は「交換機能」「価値保存機能」「価値尺度機能」の3点だと言われています。

これら3要素のうち、一般的なゲームのゲーム内通貨にはなかなか表現されていない機能が3つめの「価値尺度機能」です。これは要するにある物品やサービスを得るために支払うべき対価として、誰が見ても統一された尺度を提供する価値基準としての機能(小難しく言ってますが、要するに「100円」 で買えるものってこのくらいだよね。という共通感覚。)なのですが、PoE2の面白いところは、一種類しかない「金貨」じゃなくて、多様な種類のある「オーブ」の方を主要通貨としている点です。

主要通貨が複数種類あるということは、通貨Aと通貨Bの間に交換レートが発生します。これがいわゆる「為替レート」というやつです。「1神のオーブあたり何高貴のオーブか?」という神-高貴レート(現実世界でいうドル円みたいなもんです)は日々刻刻と変化しており、しかもそれをNPCのアルヴァを通じて全てのプレイヤーが閲覧することができます。

開発者は意図的に為替レートを作ることで基幹通貨(高貴)の相対的価値を常に意識するように仕向けており、普段1円が何ドルになるんだ?とかを一切気にしていないようなごく一般的なプレイヤーでも毎日相場をチェックするのが習慣化することで、健全な資本主義経済圏が自発形成される環境を作ろうとしてるんだと思います。これはちょっと痺れましたね。

私がPoE2を単なるハクスラゲーとしてのゲーム性以上に面白いと感じるのはこの「主要通貨自体の価値が流動的である」という極めて現実社会に近い資本主義的要素の部分でして、プレイヤー間トレードが存在する一般的なゲームってただ単純に商品(売りもの)の供給量と需要量のバランスによって価格が決定され、その基軸となってる通貨自体の価値というのについてはふつう誰も意識を向けてないんですが、PoE2は貨幣価値自体が積極的に変動するように仕向けられているので、おそらくプレイヤーが増えるごとにインフレが緩やかに進むという現実の資本主義社会と同じ経済構造をしており、長期的には貯蓄してるより投資した方がリターンが大きくなるんだよ。どんどん資産を使おうね。っていうのを、言葉を使わずに表現していると感じます。

具体例を挙げて言うと、昨日まで100高貴で妥当であった商品が今日のPoE2為替レートにおいては(インフレが進んで高貴の価値が相対的に下がったので)120高貴にしないと安すぎる。みたいなことが発生するんです。現実世界でも良くありますよね。内容量そのままだけど値上げっていうやつです。このようなゆるやかなインフレ状況において、現物の高貴で100個ずっと保有していると、それは「100個の高貴」でしかないので価値が上がることはありません。極論、取得時点の価値換算で50にも10にもなり得るんです。なら100高貴は現物よりも100高貴分の価値をもった商品として保有することで、時間がたったあとにその時点の価値相場である120高貴で売れる可能性があるからお得だよね。ということです。(現実世界においては、不動産投資とか高級車とか貴金属に対する投資がそれにあたりますね。)

幸いにも、PoE2の世界においてはアイテムの劣化度などのステータスは存在せず、何回売買を経ても価値が維持されるため、現実世界の投資商品よりもかなり都合が良く出来ています。つまり、今無理して1神で買った装備は、今後インフレが進んだタイミングで着替えるとき、元値以上で売れる可能性がある。ということです。

ね、そう考えると装備を着替えるのに資産を出し渋るのがバカらしくなってくるでしょう。さっさと着替えて古い装備はガンガン売っていくのが、このゲームにおける最適解なのだと思います。

要するに、(ゆるやかにインフレしている前提の)資本主義経済圏においては資産は別の資産価値に変えるような使い方でさっさと使うのが最大の攻略法であり、溜め込んだりケチったりしてもあんまり旨味がないよ。ってことです。これは現実社会でも同じなので、若いうちから長期投資しとくといいよって投資自信ニキネキたちが口酸っぱく言ってるのはそういうことです。

唯一気を付けなければいけないのは、PoE2の場合アイテムが劣化しないので、プレイヤー総人口が増え続けていかなくなったタイミングでアイテムの方がダブつき始めて相対価値が低下していきます。要するにデフレの到来です。こうなってくると物の需要供給バランスは逆転し、価値は下がる一方なので、買った時よりも安い値段でしか売れない!みたいなことにもなりかねません。これはぶっちゃけ現実社会でも同じです。

という感じで必勝法というのは存在しないので、どのくらいを貯めこむか、どのくらいまで使うか、今後の経済動向はインフレかデフレか、その辺を見極めて自己判断においてうまく立ち回ってもらえれば幸いです。

現状は、とりあえずまだ有料のアーリーアクセス版であり、プレイヤー人口としてもこれから無料プレイになった時に一気に伸びる可能性が激高の状態なので、しばらくインフレが続くかな。と思ってます。(※私の個人の感想なので判断は自己責任でお願いします。)

いやー、ワイはずっとこういうゲームがやりたかったんや・・・ありがとうGGG。良いゲームです。

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