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#93 記憶 x 悪い夢を語る
今日は久しぶりに夢をみた
いつぶりだろう?
最近は睡眠時間が5時間ほどで
ほとんど夢を見なくなっていたから
異常に過去の記憶と
もどかしさとプレッシャーというか
独特の感覚がフラッシュバックした朝だった
それは長年勤めたコンビニでの記憶
人が混み合う昼ごろ
レジ2台で対応していた時に
公共料金の支払いをするお客さんがいた
それ自体はバーコードでスキャンするだけの
作業ではあるんだけど
その金額が100万を超えるものだった
もちろん何枚かをまとめてあって
1台のレジが機能停止になった
ちょっと想像してみて
コンビニのレジで100万円を数えなきゃいけない現場を
その後ろに何人も人が並んでいる状況を
この人たちは貴重な昼の時間を
待たされてしまうわけであって
そのイライラや怒りは
どうしたって機能してないレジに向かう
ここは銀行ではない
きちんと正確にお札を数えなきゃいけないし
できるだけ急がなきゃいけないし
そうなった時のプレッシャーというか
なんとも言えない「早くしろよ」の圧は
今思い出しただけでもゾッとする
僕の中の無意識の記憶の中で
この時の感情が根深く残っていたことに
今朝気づいた
そもそも
そんな時間に非常識な客がいること自体が
ナンセンスなんだけど…
なんかその時の感情を思い返してしまった
だいたい午前中は働く人はお店に2人
だから1人休憩にいけば
1人で働かなきゃいけない
お店が混めばバックグラウンドにお呼びがかかって
呼ばれる
休憩なのに
休憩なのに働いて
その分の時間を延長して休憩できるほど
余裕がないからその分はただ働きだ
それが当たり前にまかり通っている
店長はそういうシフトを組むから
善意を当たり前にして
そこに甘える企業システムだから
働いている人間もそのうち麻痺してしまう
シフトを作る店長が
1番麻痺しているから
こっちも付き合わされるわけだ
こういうところは本当ブラック
多分
今でもこういう現実が
コンビニやファーストフードで
成り立っているのだろう
何が正しい行為か?
誰が基準なのか?
お客様は神様です
これを口にする人間ほど
現場をとうの昔に退いて
数字をもたらす人間だけをそう呼ぶ
正しい接客をしている人間が
理不尽に罵声を浴びせられている現場を
何度も何度も見てきた
これを我慢で片付ける時代は
もう終わってもいいだろう
1時間の休憩は
ちゃんと1時間とろうねって
そう言ってくれる現場であって欲しい
そこでいつもちょっとずつ
感情をすり減らして
小さな正義感と
それでもその仕事を愛している人間がいる
だからどうかその人たちが
少しでも報われる社会であって欲しい
休憩時間に音楽をきたり
動画を見たり
どれだけその時間が尊いものか
そんな時間を奪わないで欲しい
お店はそういう人によって
支えられているから