〖自作詩〗白の菊は君に似合わない
「ごめん、今日残業」
メッセージで謝る
既読はまだつかない
あっちも忙しいのかも
こっちももうひと踏ん張り
そんな平日を思い出し眠りにつく
現実は何もかわりゃしない
相変わらずメッセージに既読はつかない
返信なんてありえない
「待ってれば会いに来てくれないかな?」
寝ぼけんのもたいがいにしろよ
答えてくれ、俺の言葉に
俺は口下手かもしれない
あんたに誤解されてばっかりだ
どうやったらあんたを笑わせることができるんだろう
なあ、振り向いてくれ
お神輿が横を通り過ぎて
そういやお祭りだねって
暑い暑いって言いながら
日傘で相合傘なんてして
アイスかじりながら帰る
そんな休日を夢見て目が覚める
現実は何もかわりゃしない
相変わらずメッセージに既読はつかない
返信なんてありえない
「過去を変えることってできないかな?」
夢見んのもたいがいにしろよ
答えてくれ、俺の言葉に
俺は嘘つきかもしれない
あんたを傷つける嘘ばっかりだ
どうやったらあんたを笑わせることができるんだろう
なあ、振り向いてくれ
虫の知らせなんてないじゃないか
俺は第六感なんて持ち合わせてなくてさあ
だからいつもの毎日が続くと思ってたんだよ
続くと思ってたんだよ
答えてくれ、俺の言葉に
俺はバカヤローかもしれない
あんたの知らない顔ばっかりだ
どうやったらあんたは俺を見てくれるんだろう
なあ、目を覚ましてくれ