月見る月
残暑がなかなか
フェイドアウトしてくれない9月。
それでも、季節は中秋へ。
お月見の日とされる、中秋。
明日 9/17 は、満月手前の、
ちょっぴり欠けた名月になるのですね。
「待宵月」という美しい名前も持っています。
翌日、うお座で満月になるそれは、
今年二番目に大きい満月だそう。
もし見逃しても、来月半ばにも名月あるし笑
10月は、今年最大のスーパームーンも。
これまた楽しみです。
夜空の参考書。
去年クリスマスに、友人にも贈りましたが、
夜空を見上げるのが楽しみになったよ~と
私以上に、活用している様子。
今月は、こんな内容も。
そう、白鳥の停車場(北十字)から
サウザンクロス(南十字)まで――。
列車に乗って旅するのは、宮沢賢治の
「銀河鉄道の夜」ジョバンニとカムパネルラ。
そんなこと想いながら、指さして探す大三角。
少しだけ涼しくなった日の宵。
夜空はいつも、どこか懐かしい。
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話は月に戻りまして、
絵本の「ながいよるのおつきさま」は、
以前に書いた「夜空に浮かぶ」でも
画像に使いましたが、
表紙の月に、ひとめぼれして購入 (10年程前)
まるで、本物のようで。
二次元の紙の上なのに、
やわらかく立ちあがり、
絵本の世界だけでなく、ふわっと
この時空をも照らし始めるような
私にはどこか不思議で、量子的な月光。
白くて、青くて、レモンイエロー。
ほんのりあたたかい。良い加減の
ぬくもりが感じられる、お月さま。
これを描いた画家、マーク・シーゲル氏の言葉。
あとがきまで、ワクワクさせてくれるなぁと。
さいごに、
「人が観ていない時、月は存在するのか」
なんて、問いかけがあったりしますね。
観測あっての月。見る心(意識)があって
はじめて実在する月。客観的に存在するもの
などない――とは、れっきとした最先端の物理学の話。
子供の頃なんかは、そう思っていました。
なので、一周回ってそこに着地する方向性も
なかなか奥深い感じがします。
けれど、同時に
いつか自分がいなくなっても
月は在るのではないかとも感じられます。
どこかに、永遠に。
お読み下さり、ありがとうございます。
(トップ画像は、家の「花森安治カレンダー」より)