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月見る月

残暑がなかなか
フェイドアウトしてくれない9月。
それでも、季節は中秋へ。

お月見の日とされる、中秋。
明日 9/17 は、満月手前の、
ちょっぴり欠けた名月になるのですね。
「待宵月」という美しい名前も持っています。

翌日、うお座で満月になるそれは、
今年二番目に大きい満月だそう。

もし見逃しても、来月半ばにも名月あるし笑
10月は、今年最大のスーパームーンも。
これまた楽しみです。


夜空の参考書。

去年クリスマスに、友人にも贈りましたが、
夜空を見上げるのが楽しみになったよ~と
私以上に、活用している様子。

今月は、こんな内容も。

宵の空には、夏の大三角が空高くかかっています。“夏の”と名前は付いていますが、この三角は次第に西低くなりながら、年末まで見え続けます。
大三角を形作るデネブを有するはくちょう座は、西の空に沈むときは大きな十字が立つように見え、「北十字」ともよばれます。

「月のこよみ 2024」 


そう、白鳥の停車場(北十字)から
サウザンクロス(南十字)まで――。
列車に乗って旅するのは、宮沢賢治の
「銀河鉄道の夜」ジョバンニとカムパネルラ。

そんなこと想いながら、指さして探す大三角。
少しだけ涼しくなった日の宵。
夜空はいつも、どこか懐かしい。


__________


話は月に戻りまして、

絵本の「ながいよるのおつきさま」は、
以前に書いた「夜空に浮かぶ」でも
画像に使いましたが、


表紙の月に、ひとめぼれして購入 (10年程前)
まるで、本物のようで。


二次元の紙の上なのに、
やわらかく立ちあがり、
絵本の世界だけでなく、ふわっと
この時空をも照らし始めるような
私にはどこか不思議で、量子的な月光。


白くて、青くて、レモンイエロー。
ほんのりあたたかい。良い加減の
ぬくもりが感じられる、お月さま。


これを描いた画家、マーク・シーゲル氏の言葉。
あとがきまで、ワクワクさせてくれるなぁと。 
                  

《ネイティブ・アメリカンが満月につけた12の美しい名前》

子どもにとって夜は、禁じられた世界のようなものだ。
なにしろ、おやすみを言ってベッドに入らなければならない時間なのだから。
けれど、だからこそ、夜はわくわくするような魅力に満ちた時間なのである。

本書「ながいよるのおつきさま」の文章と絵が、子どもたちが夜を味わい、
そのかくされた魅力を祝福するきっかけとなるよう、心から祈っている。
                                       マーク・シーゲル

「ながいよるのおつきさま」


さいごに、

「人が観ていない時、月は存在するのか」
なんて、問いかけがあったりしますね。


観測あっての月。見る心(意識)があって
はじめて実在する月。客観的に存在するもの
などない――とは、れっきとした最先端の物理学の話。

子供の頃なんかは、そう思っていました。
なので、一周回ってそこに着地する方向性も
なかなか奥深い感じがします。


けれど、同時に

いつか自分がいなくなっても
月は在るのではないかとも感じられます。
どこかに、永遠に。


お読み下さり、ありがとうございます。

(トップ画像は、家の「花森安治カレンダー」より)


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