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別れたくないけれど

言いにくいことを教えてくれてありがとう。どれだけ君につらい思いをさせてきたのだろう。本当にごめんなさい。些細なことと僕が見逃し続けていたのが悪かった。「女心はよくわからない」と一般化して、君というひとりの人間をちゃんと見ようとしなかった。

もう限界なんだよね。そうだろうと思う。

ここで僕が謝ったところで、細かい傷が重ねられた君の心のガラスが綺麗になるわけではない。痛みや悲しみはなくならない。怒ったままでいる方が自然であるはず。どうか無理に僕を許そうとしないで欲しい。

別れることが君の痛みをいちばん早く引かせるのなら身を引く。あるいは不甲斐ない僕を叱りながらまた一緒に歩いて行きたいならついていく。

どちらを選択するかは君に委ねる。
 
ただ、僕自身は君を離したくない。叶うなら今すぐ抱きしめに行きたい。