VDPによるゼクトの新しい格付け
(2020年12月にFacebookで一部既報の内容)
VDPが新たに、ゼクトの格付けとその基準を定めたようだ。
ドイツワイン法では、ゼクトは9カ月以上の熟成でタンク内二次発酵も可であり、その上級のものとして瓶内二次発酵が義務付けられたWinzersektとCrémantが位置付けられている。
VDPは、更に厳格化して、自家栽培のブドウを原則手摘み、全房圧搾で、瓶内二次発酵を義務付けた上で、熟成期間別に、最低15ヵ月熟成(ヴィンテージ・ゼクトの場合最低24ヵ月)のVDP.SEKTと、最低36ヵ月熟成のヴィンテージ・ゼクトであるVDP.SEKT.PRESTIGE(プレスティージュ)を設けた。
(VDP.SEKTと銘打たなければ、VDP加盟醸造所も通常のゼクトも造れる。)
生産地の記載に関しては、任意だが、VDP.SEKTは村名まで、VDP.SEKT.PRESTIGEは畑名までとされている。
上記の長い熟成期間は、明らかにシャンパーニュを意識している。
基準を満たし検査をパスすれば、ゼクト用格付けのマーク(写真)が付けられる。
既に検査も進んでおり、お目見えもそう遠くない模様。