【ドイツ暮らし】ドイツのコロナ事情
日本で非常事態宣言という報道が出ているが、ドイツでは、昨年秋から、既に厳しいロックダウンに入っている。
10月から感染者が増え、一日当たりの感染者が1.5万~2万人レベルに。段階的に規制が強化され、11月からは、旅行制限や、レストラン、余暇・レジャー施設、サービス業も閉店。レストランと、美容院が閉まると、庶民感覚では一気に「ロックダウンに入った」という感じがする。11月の規制は↓のような感じ。
<10/28政府発表 当面は11/2-11末までの措置 >
1.接触制限
2.旅行制限
3.レジャー・余暇施設の閉鎖
4.娯楽を提供する行事は禁止。(プロ・スポーツのイベントは無観客であれば実施可能)
5.飲食店の閉鎖 (デリバリー,持ち帰り,社員食堂の営業は除く)
6.ボディケア分野におけるサービス業の閉鎖
7.店舗の営業継続(条件付き)
8.学校及び幼稚園(Kindergaerten)は開き続ける。
9.特別経済支援
〈在ドイツ領事館まとめから、抜粋編集>
その後、規制強化後も事態が収束することはなく、感染者拡大。再び延長が発表され、ドイツの国民的イベントである、クリスマスマーケットまでもが閉鎖。いまいち盛り上がりに欠けるクリスマスシーズン到来となった。「さすがにクリスマス休暇前には解除されるだろう」と自分も含めて多くのドイツ人が楽観的に考えていたが、12月中旬に再び政府発表で、年明けまでのロックダウン延長が決定。年末年始の旅行やレジャーはすべてキャンセル、ドイツ中から溜息が漏れた。
<12/13政府発表: 12/16~1/10までの措置>
○接触制限の厳格化
○クリスマス期間の接触制限緩和
○集会の禁止
○店舗の営業:小売店(Einzelhandel)は閉鎖(食料品や生活必需品の販売を除く)。
○サービス業の営業は閉鎖。
○学校:原則として閉校または出席義務を免除。
○雇用主への要請:会社を休みとするか,在宅勤務によって事業所を閉鎖しうるか検討するよう要請。
○飲食店:デリバリーサービス,持ち帰りサービスのみ可能
○教会等での礼拝等:対人距離の確保,マスク着用義務及び合唱の禁止が遵守される場合のみ,許可。
○介護施設等及び訪問介護サービス:従業員に対する定期的なコロナ検査
○旅行:ドイツ国内及び国外への必要不可欠でない旅行の自粛。
○経済支援:制限措置によって打撃を受けた企業,自営業者及びフリーランス等に対して引き続き財政的支援を実施。
〈在ドイツ領事館まとめから、抜粋編集>
結局、我が家も楽しみにしていた年末休暇は、おとなしく自宅で巣ごもり。年が明けると、再び政府発表で、更なる制限措置が追加された。学校再開の目途もつかず、在宅でオンライン授業が続いている。
<1/5政府発表 1月末までの措置>
○各種制限措置の延長
○私的な集まり(接触制限)
○更なる制限措置:移動は自宅から半径15キロメートル以内。
○学校や保育所:引き続き1月末まで閉校または出席義務を免除。
〈在ドイツ領事館まとめから、抜粋編集>
このような感じで、10月からドイツはロックダウンに入っており、規制も段階的に強化されている。規制の期限を決め、期限前になるとファクトをベースに連邦政府が州政府と協議。明確に結論を出し、具体的に明文化し、法人・個人に強制力のある要請をし、補償を付けてガシガシと実行していく。日本の報道を見ていると、政治、文化の違いを大きく感じる。
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