【ドイツワイン】ドイツワインの産地
ドイツはヨーロッパの主なワイン産地の中で、イギリスに次いで北に位置する伝統的ワイン生産国。北緯47~52度ですので、北海道のさらに北、樺太(サハリン)と同じ緯度になります。寒冷地ならではの個性的なスタイルを持ち、「寒冷な気候から生まれる白ワインの国」というのが、ワイン愛好家での一般的な認識です。特にドイツのリースリングは世界最高峰レベルと言われています。
ドイツの生産地区は大きく13に分けられますが、その中で、主要な産地と言えるのは、ラインガウ(Rheingau)、モーゼル(Mosel)、フランケン(Franken)、ラインヘッセン(Rheinhessen)の4つでしょうか。4産地のいずれも、フランクフルトから頑張れば日帰りで行ける地域ですので、近くにお越しの際はレンタカーなどで産地を回られてみると良いかもしれません。特にラインガウは、ドイツ観光のハイライトの一つ、ライン川沿いに広がる産地でおススメです。夏なんかは、ワイン畑を歩いて、丘を登り、ライン川とお城を鑑賞、その後近くの村のレストランのテラスでキリリと冷えた地元のリースリングなど頂くと至福です。ちなみに、ドイツワインの13地域は下記の通りです。
①アール(Ahr)
②モーゼル(Mosel)
③ミッテルライン(Mittelrhein)
④ラインガウ(Rheingau)
⑤ナーエ(Nahe)
⑥ラインヘッセン(Rheinhessen)
⑦ファルツ(Pfalz)
⑧ヘッシェ・ベルクシュトラーセ(Hessische Bergstrase)
⑨フランケン(Franken)
⑩ヴュルテンベルグ(Wurttemberg)
⑪バーデン(Baden)
⑫ザーレ=ウンストルート(Saale-Unstrut)
⑬ザクセン(Sachsen)
<日本ソムリエ協会教本より抜粋>
①~⑩までは旧西ドイツ、⑫~⑬は旧東ドイツの生産地です。ドイツのワインはフランスのワインなどに比べると複雑でわかりにくいため、ソムリエ試験でも苦手にされる方が多いかもしれません。私も、受験時はドイツ語の綴りのややこしさに拒否反応を示した記憶があります。このマガジンでは、できるだけ現地からのレポートを通じて、ドイツワインに親しみを持っていただけるように投稿していきたいと思います。
以上、ドイチェルでした。