【ドイツ暮らし】雪掻きの義務
ドイツはルールにうるさい国で、ルールを破るとドイツの人たちは「そんな怒るの??」というぐらい怒ります。ドイツ生活のあるあるですね。その中でユニークなルールが、雪掻き。ドイツでは、雪が降ったら必ず雪掻きをしなければなりません。
平日は朝7時までに自分の玄関から歩道に出るところ、そして家の前の歩道も雪掻きをする必要があります。日曜祝日は少し時間が緩くなって朝の8時まで。雪が降り続けている場合も、雪掻きをする必要があり、歩道が凍ったら凍結防止剤や、砂利、塩なども撒く必要があります。幅は1~1.5mとか決まっているところまでドイツらしいです。ドイツの冬は、日の出が8時半とかなので、まだ真っ暗な時から、ご近所からガリガリと専用スコップで雪掻きをする音が聞こえてきます。
では、なぜ皆必死に雪掻きをするのか?一つは、賠償責任があるから。自分の家の前で通行人が滑ったり、転んだりしてケガをすると賠償金を請求されます。二つ目は、「ルールを破るのはけしからん」というドイツ人の同調圧力。ドイツはルールを守るという事には非常に厳格な国で、日本以上の同調圧力があり、義務を怠ると近所から白い目で見られます。お隣さんを白い目で見ますが、お隣さんまでついでに雪掻きしておいてあげようというような気づかいは一切なく、かなり合理的で割り切った考え方をします。
賃貸の契約をするときには、雪掻きの義務が借りる側にあるのか、貸す側にあるかが必ず明記してありますので、要確認です。ちなみに、我が家は、雪掻き義務は大家さんにあるはずですが、まったく雪掻きをする気配はなく、近所の白い眼を恐れて、自分でやってしまっているこの頃です。まあ、そんな毎日雪が降るわけではないですし、たまの雪掻きは、楽しいですから苦にはならないですが、ドイツ人だったら烈火のごとく大家さんに苦情を入れていることでしょう。