ネクスト・サカ、 スミス=ロウ?後半戦デビューするかもしれないアーセナルユースの選手
タイトルを「ネクスト・サカ」とか盛大に盛ったくせに、ハナから否定するのはおかしいですが…
どうせ誰もデビューしないと思いますよ。
アルテタのお眼鏡ってけっこう厳しいんですよ。
…でもね、
「ヘイルエンド」っていう夢を追いかけることに価値があるんですよ。
そう!
…全然面白くなかったですね。
それでは紹介していきます。
1. Lino Sousa
ポジション:左サイドバック
年齢:17歳
彼を知っている方は多いでしょう。
昨年冬にWBAから加入した新進気鋭の左SB。
出生地はリスボン。
イングランド世代別代表の常連で、プレミアリーグ第8節・ブレントフォード戦ではマット・スミス、イーサン・ヌワネリとともにベンチ入りしました。
足下の技術が高いテクニカルな選手で、もとから攻撃面の評価が高い選手でしたが、今シーズンは攻守の強度(スピード感)やポジショニング面に磨きがかかり、より完成されたSBへと近づいた印象です。
低い位置でのプレーを好み、積極的に内側に入ってビルドアップに関与する彼のプレースタイルはアルテタの戦術にも合致します。
ビルドアップで、低い位置からのキラーパス。
左足の精度に自信。
1対1の対応に課題が残りますが、左サイドバックでプレーする冨安、ジンチェンコ、ティアニーはそれぞれ負傷歴を抱える選手であり、来シーズンの肩慣らしも含めて、シーズン終盤に出番を得てもおかしくないはずです。
U-21では飛び抜けた実力の選手でポテンシャルは申し分なく、数年後のトップチーム定着が期待できます。
2. Matt Smith
ポジション:守備的MF、インサイドハーフ
年齢:22歳
ドンカスター、チャールトン、スウィンドンの3回のローン移籍を経験した実力派の選手。現U-21チームではキャプテンを務めています。
ユースでは年上の存在で、開幕前に彼に期待する動きは少なかったですが、監督に気に入られたのか、予想に反してトップチームに帯同する機会が多く、すでにプレミアリーグでは2回、ヨーロッパリーグでは5回ベンチ入りしています。
最大の武器はロングパスの精度。特に逆サイドへのロブパスは至高の領域で、最終ラインのビルドアップやプレス回避の司令塔として機能します。
"Technical Elegance"
18-19シーズンは22試合5ゴール14アシスト(U-18プレミアリーグ)を記録するなど、本来はゴール前でも貢献できる選手。恵まれたフィジカル(少しぽっちゃりした体型)を持ち、守備でも献身的にプレー。足下の技術も備えています。トップカテゴリーでプレーすべき実力の選手です。
実力も期待値も申し分なし。ただ年下の「神童」の台頭は続き、7歳年下のヌワネリにデビューを先行されるなど我慢の時間が続いています。残されたチャンスは少ないですが、あえてアーセナルで競争を選んだ彼に、神(アルテタ)の御加護があらんことを願います。
3. Myles Lewis-Skelly
ポジション:守備的MF、左サイドバック
年齢:16歳
最近、僕好きな人ができたんですよ。
2人目なんですけどね。
…え、誰って?
スカリーちゃんです(笑)
かのヌワネリ世代。
今ヘイルエンド界隈で最も話題の選手です。
なんといっても特筆すべきは「推進力」。抜群のボールコントロールとフィジカル面の強さを併せ持ち、相手のプレスを悠々とかわしていきます。この技術は、同世代最高の実力者といっても差し支えないでしょう。
一目ぼれしたきっかけの動画
ヌワネリと同じく14歳(中2)でU-18初出場、その試合で初ゴールを決めた正真正銘の神童です。現U-17イングランド代表であり、世代を代表するトッププロスペクトの一人として名が知れ渡っています。
U-21初先発となった11月のPLカップ・ストーク戦では、なんと左サイドバックの位置でプレー。やや独りよがりなプレーもありましたが、偽SBとしてビルドアップに絡み、抜群の推進力でチームに貢献。守備でも奮闘し、16歳とは思えないパフォーマンスを披露しました。
(既にトップチームのドバイキャンプの試合に出場した「2段階飛び級」の選手ですが)今後ユースチームでプレーするための契約「スカラシップ」の締結が必要なこともあり、今シーズン終了後に多くのチームが彼の獲得を狙っているようです。契約締結に向けて、クラブの信頼を示すために、ヌワネリのように公式戦の早期デビューを見据えているかもしれません。
4. Catalin Cirjan
ポジション:インサイドハーフ
年齢:20歳
わずか10歳でプロデビューを果たしたルーマニアの神童。2019年にアーセナルに加入し、同世代のアズィーズとともに、ここ数年のヘイルエンドで有望視されてきた選手の1人です。
もとからグーナー!?
2年前に膝の怪我を負い、約480日の間チームから離脱し、リハビリを続けていましたが、7月31日の親善試合ボアハム・ウッド戦で復帰。10月以降はスタメンを奪取し、プレミアリーグ2首位チームの司令塔として計7試合に出場。冴え渡った連携プレーで大きな存在感を見せています。
適正ポジションはNo.8。状況判断が正確で、常に適切な位置とタイミングにパスを送り込みます。足下の技術も高く、相手プレスを難なく交わして独力でチャンスを作ることができます。また守備では積極的にプレスを仕掛け、中盤の汗かき役として貢献する選手です。
得点シーン。ゴール前のプレーも巧み。
今季はヨーロッパリーグで4試合にベンチ入りしており、クラブの高い評価が感じられます。オフザボールの動きやフィジカル・対人の強さなど、足りない部分も多く、トップチーム定着には努力が必要ですが、長らく怪我に苦しんだ分、大いなるポテンシャルを開花させて欲しいところです。
5. Nathan Butler-Oyedeji
ポジション:センターフォワード、両ウイング
年齢:19歳
長らく注目されてきたカージャンとは対照的に、世代別代表の経験はなく、キャリアを通して控えの地位も多かった選手ですが、泥臭く結果を残してU-21のエースストライカーの座を掴んだ男がこのバトラー=オイェデジです。
最大の強みはシュート精度。今季はEFLトロフィー(イングランド3・4部のプロクラブと対戦する大会)で4試合4ゴールと絶好調です。密集地帯の中でも冷静に状況を判断し、コンパクトに右足を振りぬいてゴールを量産します。
今シーズンはセンターフォワードの位置でプレーすることが多いですが、もともとはサイドハーフの選手。そのため、ゴール前に切り込むドリブルや、身体を巧みに活かしたボールキープも優れています。俊敏性も持ち味。
その評判はうなぎのぼりで、今月のドバイキャンプにも帯同。9日のフレンドリーマッチ・リヨン戦では66分から出場し、前線で積極的な動き出しを披露しました。
ワールドカップでジェズスが右膝の怪我を負ったため、プレミアリーグ再開後も、しばらくの間はエンケティアの先発が予想されています。ジョアン・フェリックスやフェラン・トーレスなど、代役の補強の話も立っていますが、「少数精鋭」を重視するアルテタのスタンスでは、試合の終盤に彼が出場する試合もあるかもしれません。
おわりに
Twitterやってます。
たまにアーセナルユースの情報をつぶやいています。
興味があったらフォローしてみてください。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?