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2023香港滞在記(7)※最終回~帰国(2023年5月7日)と、帰国後に金庸の武侠小説にハマった事など
2023香港滞在記も今回で最終回。実は最終日、これといった写真を撮っていません。朝早くに新界地区から空港行きのバスに乗り、空港へ。
あとは出国手続きと飛行機に乗るだけ。
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今回の香港の旅で特に印象に残った事ベスト4を挙げるとしたら・・・
①自然の豊かさ。5月5日に行ったトレッキングのように、意外にも、自然が豊かです。香港政府観光局によると、国土の4分の3は自然が豊かな地域、とされているそうです。
さすがに真夏の登山はやめた方がいいですが、比較的涼しい時期に、もし機会があれば、また香港でトレッキング・ハイキングをしてみたいです。
②バリアフリー社会
まずは写真を見てください。2023年5月4日の事を書いた記事で、既に紹介したものです。
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お年寄りが大切にされ、障害のある方が容易に移動できる社会。
政治が目指すのは、「人にやさしい社会」ではないでしょうか。
香港で改めて、この当たり前の事に気づかされました。
③食のおいしさ
これは大事ですね。
④金庸という小説家
沙田の香港文化博物館で、「金庸」コーナーがありました。
私は「金庸」という作家をそれまで知らなかったですが、中国語文化圏ではとても有名な作家であり、また、香港の『明報』とシンガポールの『新明日報』の創刊者です。日本でも、2000年頃に代表的な武侠小説が邦訳されましたが、現在は古書でしか買えない、という状況から見ても、日本では話題にならなかった、と考えていいと思います。
代表作『射鵰英雄伝』は何度も映像化されています。
日本に帰ってから、早速、金庸の小説を読んでみたいと思い、なぜか『神鵰剣俠』から読んでしまいました。
私は普段は古本を買わない・図書館で借りない主義なのですが、金庸の作品に限っては、古書しかないので、珍しく古書に手を出しました。
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『射鵰英雄伝』からのキャラクターが多いので、まるで前編を見ないで後編から映画を観てしまったかのような感じがありましたが、100ページくらいまでなんとかガマンして読み進めていくと、そのエネルギー溢れる世界に引き込まれていきました。
そして、いよいよ『射鵰英雄伝』全5巻へ!
まずは、マンガから読み始めました。これも古書で一気に揃えました。
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『射鵰英雄伝』の面白さは、木偶の坊みたいな主人公が、色々な達人や歴史的人物(チンギス・ハーン)に出会い、翻弄されつつも、たくましく成長し、ついには最強人物の一人になっていくところです。中国流の「教養小説」(Bildungsroman)ともいえます。
マンガを読んでから、原作小説、そして中国ドラマへ!
Amazon Primeで『射鵰英雄伝』の中国ドラマ(2016年)があったので、10話以降は別契約して、全52話を観ました。
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『射鵰英雄伝』の後には、「射鵰三部作」の最後、『倚天屠龍記』全5巻も全部読みました。私が小説にハマるのは、10代の時以来かもしれません。
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本当は、『秘曲 笑傲江湖』 全7巻も読みたいところなのですが、中古本でさえ、Amazonで7000円と高額なので、未だに入手をためらうところです・・・この小説に出てくる「東方不敗」というキャラクターから、「機動武闘伝Gガンダム」のキャラクター「東方不敗マスター・アジア」が出たのだそうです。
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また機会があれば、ぜひ香港に行きたいです。私にとって香港は、第3のふるさとのようなところだと思っています《完》
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