「オットー・クレンペラー&コンセルトヘボウ管弦楽団、アムステルダム・コンサート 1947~1961(24SACD)」を全部聴いてみた件~#家の盤全部聴くNo.195~
昨年(2024年)11月に、HMVのサイトで、「オットー・クレンペラー&コンセルトヘボウ管弦楽団、アムステルダム・コンサート 1947~1961(24SACD)」が、定価17809円(HMV)のところ、5990円で販売されているのを知りました。クレンペラーは大好きな指揮者ですが、SACDハイブリッド盤とはいえ、モノラル録音ということで、少し躊躇しましたが、思い切って買うことにしました。定価の6割引き以上という破格の値段でした。
24枚組というのは、今まで買ったCDBOXものの中でも、3番目に多い枚数です(多分1番は、ジンマン指揮チューリッヒ・トーンハレ管の50枚組。今手元にありませんが・・・2番目は、グールドのバッハの通常CD30枚組。これも手元にありません。3番目は、この盤と、グールドのバッハのSACD24枚組だと記憶しています。)。
これだけ多いと、聴くのに躊躇して、結局聴かず仕舞いになることが多いのですが、ようやく12月に入ってから、1日に1枚ずつ聴いてみようかな・・・とふと思いました。
実際、最初に聴いたのは、Disc何番目かは忘れました。しかし、その最初の1枚を聴いただけで、モノラル録音と言いながらもとても録音状態がよく、音が生々しく感じました。そうすると、クレンペラーの凄さが全開で伝わってきます!
単に義務的に聴くのではなく、ワクワクしながら聴く日々が始まりました!
とはいえ、24枚もありますので、結局、12月いっぱいかかって、ようやく全24枚を聴きとおすことができました。
すべてが名演だ、などと言うつもりはありませんし、実際、曲を聴いてもピンと来ないものもありました。しかし、ベートーヴェンやモーツァルト、メンデルスゾーン、そしてマーラーはどれも名演の部類に入ると思います!
ブラームスの録音が「ハイドンの主題による変奏曲」ぐらいしかないのは少し残念ですが、仕方ないことです。
どれか2枚、というなら、迷わず、マーラー:交響曲第2番「復活」(DISC6)と、ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス(DISC23)を挙げます。特に、「復活」では、キャスリーン・フェリアーの歌声が聴けます!(「亡き子を偲ぶ歌」でも)
ワルターとの名盤である、マーラー:大地の歌での絶唱に匹敵する素晴らしさでした!
こういう名盤を非常に安く手に入れられたことに感謝です!
以下に、全24枚の収録曲及び収録年月日、ソリスト等を、下記HPから転載しました。ご参考までに・・・
この記事↓は、結構読み応えがある記事です。各演奏の裏話的なものも載っています。クレンペラーに興味がある方は、ぜひ一読を!
なお、今回紹介した盤は、HMV、タワレコどちらでも新譜としては入手不可となってしまいました・・・
Disc I 1
●メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」Op.26
●マーラー:「さすらう若人の歌」
ヘルマン・スヘイ(バリトン)
●ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」WAB104[ハース1944年版]
録音:1947年12月4日
Disc II 2
●ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調Op.93
録音:1949年5月1日
●モーツァルト:交響曲第25番ト短調K183
●モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K219「トルコ風」
ヤン・ブレッサー(ヴァイオリン)
録音:1951年1月18日
Disc III 3
●ヤナーチェク:シンフォニエッタ Op.60
●バルトーク:ヴィオラ協奏曲(SZ120,BB128)
ウィリアム・プリムローズ(ヴィオラ)
録音:1951年1月11日
●ヘンケマンス:フルート協奏曲
フーベルト・バルワーザー(フルート)
録音:1951年1月13日
●ファリャ:スペインの庭の夜
ヴィレム・アンドリーセン(ピアノ)
録音:1951年3月29日
Disc IV 4
●ベートーヴェン:シェーナとアリア「ああ、不実な人よ!」Op.65
フレー・ブロウエンステイン(ソプラノ)
●ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調Op.92
録音:1951年4月26日
Disc V/1 5
●モーツァルト:フリーメーソンのための葬送音楽 ハ短調 K.477
●マーラー:亡き子をしのぶ歌
キャスリーン・フェリアー(コントラルト)
録音:1951年7月12日
Disc V/2 6
●マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」
ジョー・フィンセント(ソプラノ)
キャスリーン・フェリアー(コントラルト)
トーンクンスト合唱団
録音:1951年7月12日
Disc VI/1 7
●ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」
録音:1955年7月7日
Disc VI/2 8
●シェーンベルク:「浄夜」(1917/1943)
●ヒンデミット:組曲「気高い幻想」
録音:1955年7月7日
Disc VII 9
●メンデルスゾーン:劇付随音楽「真夏の夜の夢」Op.61
コリー・ファン・ベックム
ヘレーン・フェアクリー
アムステルダム・トーンクンスト合唱団員
録音:1955年11月3日
Disc VIII/1 10
●ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調Op.55「英雄」
録音:1955年11月6日
●モーツァルト:セレナード第13番ト長調K525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
録音:1955年11月10日
Disc VIII/2 11
●モーツァルト:モテット「エクスルターテ・ユビラーテ」K165(158a)
●マーラー:交響曲第4番ト長調
マリア・シュターダー(ソプラノ)
録音:1955年11月10日
Disc IX/1 12
●ベートーヴェン:バレエ音楽「プロメテウスの創造物」Op. 43より第1曲:序曲、第5曲:アダージョ、第16曲:アレグレット
ヤン・フィーサー(フルート)
クラース・デ・ローク(クラリネット)
トム・デ・クレアク(ファゴット)
フィーア・ローザ・ベルフハウト(ハープ)
Disc IX/2 13
●ベートーヴェン:交響曲第2番ニ長調Op.36
●ベートーヴェン:レオノーレ第3番序曲Op.72b
録音:1956年5月2日
Disc X 14
●ベートーヴェン:交響曲第4番変ロ長調Op.60
●ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調Op.67
録音:1956年5月9日
Disc XI/1 15
●ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調Op.68「田園」
録音:1956年5月13日
Disc XI/2 16
●ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調Op.92
録音:1956年5月13日
●ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調Op.93
録音:1956年5月17日
Disc XI/3 17
●ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱」
フレー・ブロウエンステイン(ソプラノ)
アニー・ヘルメス(コントラルト)
エルンスト・ヘフリガー(テノール)
ハンス・ヴィルブリンク(バリトン)
トーンクンスト合唱団
録音:1956年5月17日
Disc XII/1 18
●モーツァルト:交響曲第29番イ長調K201
●モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K482
アニー・フィッシャー(ピアノ)
録音:1956年7月12日
Disc XII/2 19
●モーツァルト:オーボエ協奏曲ハ長調K314
ホーコン・ストーティン(オーボエ)
●モーツァルト:交響曲第41番ハ長調K551「ジュピター」
録音:1956年7月12日
Disc XIII/1 20
●バッハ:管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067
フーベルト・バルワーサー(フルート)
●バッハ:カンタータ第202番「消えよ、悲しみの影」BWV202(結婚カンタータ)
エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
ヤン・ダーメン(ヴァイオリン)
ハーコン・ストテイン(オーボエ)
●モーツァルト:演奏会用アリア「心配しなくともいいのです、愛する人よ」.K505 エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
マリア・クルチオ(ピアノ)
録音:1957年2月7日
Disc XIII/2 21
●ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲Op.56a
●R.シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」Op.28
●モーツァルト:ドン・ジョヴァンニ序曲
録音:1957年2月7日
ボーナス・トラック
●メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64
ヨハンナ・マルツィ(ヴァイオリン)
ハーグ・レジデンティ管弦楽団
録音:1954年6月26日(/初正規盤)
Disc XIV 22
●メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」Op.26
●ストラヴィンスキー:3楽章の交響曲
●シューベルト:交響曲第4番ハ短調D417
●ワーグナー:ニュルンベルクのマイスタージンガーより序曲
録音:1957年2月21日
Disc XV 23
●ベートーヴェン:ミサ・ソレニムス ニ長調Op.123
エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
ナン・メリマン(メゾソプラノ)
ヨージェフ・シマーンディ(テノール)
ハインツ・レーフス(バス=バスバリトン)
アムステルダム・トーンクンスト合唱団
コレヒウム・ムシクム・アムステロダーメンセ
(合唱指揮:トーン・フランケン)
ヤン・ダーメン(ヴァイオリン・ソロ)
録音:1957年5月19日
Disc XVI 24
●グルック:「オルフェオとエウリディーチェ」~シャコンヌ
●クレンペラー:交響曲第1番(全2楽章)
●ブルックナー:交響曲第6番イ長調WAB106(1890年ハース版)
録音:1961年6月22日