見出し画像

警察を騙る詐欺電話にご注意!(2025年2月13日)

 2025年2月13日8時過ぎ、勤務中に、携帯電話が鳴りました。「不明」と書いてあるからアヤシイと思いましたが(明らかに外国からなら無視ですが)、実家が「非通知設定」にしているので(やめてほしいのですが、認知症状態なので、修正は困難みたいです・・・)、一応出てみました。
 
 覚えている範囲での応答を書いておきます。

(相手:落ち着いた官僚的な女性の声)
 もしもし、〇〇〇〇(私の実名)さんですか?
(私)はい。
(相手)こちら▲▲警察署(場所は覚えていません)です。
あなたは捜査対象になっています。マネーロンダリングの不正取引先に、あなたの名前が上がっています。つきましては、岡山県警に、身分証明書をもって来ていただけますか?
(私)岡山県警?
(相手)はい、そうです。可能でしょうか?
(私)岡山なんて全然関係ないです。
(相手)この件は極秘に捜査中ですので、口外しないでいただきたいです。
不正取引の中に、あなたの名前がありました。今、お時間よろしいですか?
(私)今、勤務中ですので、要件をまとめて手短めに言っていただけますか?
(相手)《一方的に切る》以後連絡なし。

念のため、近くの札幌市内の警察署に、先ほどの電話の件を伝えると、
「典型的な詐欺ですね」と一言。安心しました!

 警察、岡山県警に行く・・・この2つだけで、すっかり気が動転してしまいました。お恥ずかしい限りです。

 よく考えてみると、なかなか巧妙なテクニックを使っているなぁ、と感心しました。

①権威を持ち出す。
(「警察」の権威はやはり絶大です)
②こちらの名前を知っている。
(どこかから情報漏洩しているのでしょうね)
③無理な要求を持ち出す→岡山県警に行く
(不可能ではないですが、理不尽な要求です。)
④もっともらしい理由をつける。
(マネーロンダリングの不正取引に、あなたの名があり、捜査対象にあがっている)

 後で考えてみると、「公民」で習った、「令状主義」という言葉を思い出しました。

令状主義とは、捜査機関が行う強制処分について、あらかじめ裁判官のチェックを受けさせ、令状の発付を受けなければ許さないとすることで、捜査の行き過ぎに歯止めをかける考え方です。

https://keiji-soudan.jp/words/1008/

 すなわち、電話だけで、「岡山県警に行ってください」などと要求する権限は、警察にはない、ということです。

 調べてみると、こういう詐欺電話、全国のあちこちで被害が出ているようです。

皆様も、ぜひ気をつけてくださいね!

いいなと思ったら応援しよう!

てんてん《TenTen》
よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!