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「ふくれっつらのヒロイン」~アニメ「海がきこえる」再視聴

 最近、札幌の地下鉄中島公園駅の1番出口で、こんなポスターを見かけました。

特別展「氷室冴子の世界」のポスター


特別展公式HPより

特別展ポスター↓

 氷室冴子(1957~2008)の作品は、20年ほど前に、ジブリのアニメ「海がきこえる」を観てから、原作の小説を読んでハマりました。20年前当時でも、「海がきこえる」以外の主要作品である、コバルト文庫のティーン向け小説は既に絶版状態で、古本しか手に入らない状態でした。
 (今では、電子書籍版で色々手に入るようです。)
 私は高校生の時から、古本は買わない主義でしたが、読むためには仕方なく、古本屋を漁っては可能な限り買って読みました。
 札幌を舞台にした、「クララ白書」という作品に出ていた、「くるみやのシフォンケーキ」も買ってみたほどです。

 そんな事を思い出しながら、久々に、アニメ「海がきこえる」を再視聴しました。
 スタジオジブリ作品ながら、たぶん決して人気がある作品ではないと思います。
 不人気(テレビ放送されない)の理由・・・
 高校生なのに飲酒とか、色々あるでしょうが、やはりヒロイン、里伽子の性格・行動にあると思います。北海道文学館特別展のタイトルにある、「ふくれっつらのヒロイン(たち)」というのが実にぴったりな表現だと思いました。セクシーさに欠ける峰不二子みたい?
 ただ、高校のほろ苦い思い出、という面では、よく描けているとも思いました。

 今更ながら気づいたのですが、主人公・杜崎 拓を演じているのは、飛田 展男さん。機動戦士Zガンダムで主人公、カミーユ・ビダンを演じていますね。拓が里伽子松野豊から顔面を殴られるシーンを見て、思わず、「そんな大人、修正してやる!」を連想してしまいました(脱線・・・)。

そんな大人、修正してやる!

 アニメだけ観て終わらせるのではなく、原作小説まで行ったからこそ、記憶に残る作品となったのだな、と改めて思いました。
 9月7日(土)からの、特別展、楽しみです。
 


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