美しい日本語を使いたい
日本語は数ある言語の中で美しい言葉だとされている。確かに、その一面はある。しかし、私は日本語は下品な言葉が多い言語であると考えている。
以前は婉曲的な表現を用いて美しい日本語は、最近では直接的な表現が多くなり、下品になった。
1956年にMGMが製作した名作ミュージカル、『上流社会』の中で、アッパークラスの子供が直接的表現を使ったところ、母親から婉曲的に言いなさいと叱られる場面がある。言葉は人を現す。美しい言葉を使う人は美しい人だし、その逆も然り。
この『上流社会』という作品は、グレース・ケリーの最後の出演作となった。彼女は上流社会の出身だが、その後、さらに上流のモナコ大公のレーニエ3世のもとに嫁いだ。残念なのはまだ若くて美しい52歳で自動車事故で亡くなったことだ。彼女の最後の行き場所は、最も上流の社会、神様の御許だった。
日本語は難しい。私は美しい日本語が使える人になりたい。そのためには、たくさん本を読み、たくさん文章を書き、映画や芝居、落語も今よりもっと楽しむことで身につくと考えている。
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