トライアルレッスンに「いろどり」
オンラインレッスンをしているみなさんは、多分すでにご存知の国際交流基金の「いろどり」以前にフランス語版についてもnoteに書きましたが、今回は私がトライアルレッスンに使っている課を紹介します。これからオンラインレッスンで日本語を教えてみたい、トライアルレッスンをやりたいのだけど何を使ったらいいか?という先生に見てもらえると嬉しいです。
「いろどり」をトライアルレッスンで使用する大きな理由は、やはり「無料」であることだと思います。これは、他の教材にはない大きな利点で、先生にとっても学習者にとっても負担が少なく、気軽に試せる教材というのは大きいです。もちろん自分でトライアル用に教材を作って・・というのもいいとは思いますが、時間がない場合や、どんなレベルの人がトライアルに来るかわからないときは、この「いろどり」の中から相手にあわせてレッスンをするという弾丸レッスンも可能です(経験者)
ただ、「いろどり」はPDF教材やオンラインコースも完備されているため、「PDFを見ながら一緒に進めるだけなら、先生の役割が薄れてしまうのではないか」と不安に思う人もいるかもしれませんし、学習者も、「あれ?これならひとりで勉強できるのでは?」と感じるかもしれません。だからこそ、教材の内容をただ一緒にやるのではなく、先生がプラスアルファで何を提供できるかを示すことが重要だと思います。
こんなこと今更書かなくても、どの先生も工夫されてやってらっしゃると思いますが、私の場合は、以前はフランス語訳をつけることで差別化していました。でもフランス語版の「いろどり」が登場した今、残念ながらその点は使えなくなりました。それでも、私は必要に応じて細かい説明をフランス語で行ったり、独自に作成したスライドでレッスン内容に追加の情報を盛り込んでいます。(ただしA1だけ)学習者が付加価値を感じられるように、教える側が、自分にしかできないことを提供することは必要になってきますよね。
さて、私がトライアルレッスンに使っている課はもちろん最初の「はじめての日本語」の1課か2課。ただし、1課の前に「挨拶」のスライドは別にがっつり作っていて初めて日本語を勉強する人にはそっちをメインにしています。
挨拶とかその辺はもう知ってるよという学習者さんには「好きな食べ物」の5課。鉄板です。ほぼどんな人も食べ物は好き、日本食好き・・なので必ず盛り上がります。私は実は6課はあまり好きじゃないので(個人の意見です)もっぱら5課集中です。
それ以外だと「私の好きなこと」の11課の趣味。日本文化、アニメ、マンガが好きな学習者さんだと色々話してくれると思います。だいたい1、2課と5課をつまみながら(ここ大切)さらっとやるだけでも、もしトライアルが1時間ならじゅうぶんだと思います。
番外編:レベルがOKなら「街を歩く」の13課と14課もおすすめです。
みなさんのトライアルレッスンがうまくいきますように!