フランス新学期準備補助制度(Ars)
フランスでは学校に通うお子さんをお持ちの家族に9月からの新学期準備にかかるお金を援助するL’allocation de rentrée scolaire(通称Ars)という制度があります。フランスの学校は教科書以外のノート、ペン、通学かばん、ファイル、あらゆる文具は学校から毎年用意するリストがくるので、それにあわせて各家庭で準備をしなくてはなりません。そして意外とこれ、出費がかさむのです。そのため、家庭の収入限度額はありますが、それをクリアさえすれば6歳(小学校1年生)から18歳まで年齢に応じて国がそのお金を援助してくれるというわけです。
今年の支給対象者は2003年9月16日から2015年12月31日生まれまで。今年の7月までの収入制限をクリアすれば支給されるお金は子供1人に対して、
6~10歳 370,31 €(約45000円)
11~14歳 390,74 €(約51000円)
15~18歳 404,28 €(約53000円)
意外と多くて驚かれるのではないでしょうか?ただ、ずっと不思議に思っていたのは、実は小学生のときが1番文具や準備物が多いのでお金がかかり、大きくなるにつれぐっと少なくなるのでこれ、逆にしたらいいんじゃないかって思ってました。大きくなると物を乱暴に?扱わないので前年のをまだまだ使えたりするからなんです。CAFからもらえるお金なのでCAFのサイトに詳しくのっていますが、義務教育である中学までは自動的に計算してくれるので申請は必要ありませんが、16歳以上の場合は学校に行かず仕事を始める子もいますので、毎年申告が必要です。
例えば我が家も、娘はこの夏高校を卒業しますが、まだ17歳なので、先日CAFから「お子さん、今年進学ですか?それなら申告してください」と連絡がきました。進学先の学校名・住所・フランス在住かどうかを入力するだけなので簡単です(ただしあとから通学証明みたいなのを要求されたような記憶が・・・)
これの援助のおかげでうちみたいなシングルマザーの家庭はどれだけ助かったか。フランスの学校教育に関しての援助(高校からの奨学金も含め)とにかく貧乏人にも優しいので毎年感謝!
詳しくはこちらのCAFのサイトで。
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