Kaho Sato

AMFi Inc.代表取締役 編集プランナー、マーケター、たまにコピーライター。 もの…

Kaho Sato

AMFi Inc.代表取締役 編集プランナー、マーケター、たまにコピーライター。 ものの見方の覚え書きnoteです。 マーケティング・マネジメント|経営学|アート|広告|文学|フランス語|学生時代5度渡仏したほどフランスが好き🇫🇷

マガジン

  • デジタルエージェンシーTAMKOメンバーの頭のナカ

    • 8本

    一緒にお仕事をさせていただく方、働く仲間へ向けて、最近考えていること・仕事のアイデア・働き方など、多様な考え方を「インクリュージョン」するための発見のマガジンです。”TAMKOにはこんなメンバーがいます!”お仕事を一緒にしたい方、一緒にメンバーとして働きたい方、お気軽にご連絡ください!:https://tamko.co/contact/

  • 夢は本当に叶うのか?実験中。

    学生時代、2015年のとある日に「フランスに住んでみたい」と抱いた夢は、本当に叶うのか? フランスに住む(予定)までの奮闘記です。 2022年現在、コロナ禍にてビザ取得に迷走中。

  • デジタルエージェンシーTAMKOのおしごと

    • 2本
  • バカロレア エッセイ

    フランス高校卒業試験バカロレア の哲学小論文の問いを エッセイにしていきます。 芸術とは?美とは?認識とは? 人間と美、芸術の関係が中心です。

最近の記事

  • 固定された記事

働くことで、私たちが手に入れたいもの

「人は働くことで何を得るか?」、何の問いかと言えば、驚くべきことにこれが高校生の卒業試験問題なのである。 Que gagne-t-on en travaillant? フランスの高校生は卒業時「バカロレア」という試験を受ける。そのうちの一科目「哲学」の試験がまぁ難しい。なんせ問題文は例えば、上述の「人は働くことで何を得るか?」のみである。それを、様々な哲学者の名前と言葉を挙げながら、小論文として仕上げ、回答する。(全3題で4時間の試験。ひえええ。) 「働くことで何を得る

    • 新年の抱負が難しすぎて、3年ぶりにnoteを書き、偶然の出来事に思い出し笑いした年始。

      先日出張でフランスを訪れた際、不思議な出来事がありました。 「仕事が終わったあと、夜間に大学で哲学を勉強しているんだよね」と、知り合って10年になる友人A。(彼女はすでにフランスのエリート校・グランゼコールを卒業していて、大学の授業はこれが2度目。) さすがだな〜いいな〜と思いながらクラスや学校の話を聞いているとなんだか、なつかしい感じ。あれ?と思い学生証を見せてもらうと・・・私が10年前に3週間だけ語学研修で通ったパリカト(パリ・カトリック大学)ではないか! 10年

      • 数学センスゼロのマーケターが考えた、仕事で本当に必要な因数分解

        「大きすぎる仕事や、難しい課題が目の前にあるときは、因数分解をして小さく分けて考えてみよう。」と、多くのビジネス書が言っている。 もちろんその通り。「売上が伸びないのはなぜですか?」「インスタのフォロワーを増やすにはどうしたらいいでしょう?」「このサイトのコンバージョン率が……(以下略)仕事をしていると、日々大きすぎる課題との出会いがたくさんあります。そんなときは、分解して考えてみる。 でも数学センスのない私は日々仕事をしていく中で、だんだん分からなくなってきました。「果

        • 「わかりあえなさ」をわかりあう、仕事のしかたを考えてみた  トランスレーションズ展

          「メールは、中学生が読んでもわかるように書くんだ」 新卒時代に尊敬する先輩に言われた言葉を今でも覚えています。分かりやすいメールを書く、当たり前のことじゃんと思われるかもしれませんが、自分が書いたり話したりしている言葉は、自分の想像以上に伝わりづらいのです。 同じ日本人で日本語話者同士でも、相手に伝わっているのは3割程度。それくらい、人間は他人の話に興味がないし、忘れてしまう生き物だ。 と思って日々を過ごしていた私にとって、冒頭の言葉は刺さるものでした。随分悲観的だねと

        • 固定された記事

        働くことで、私たちが手に入れたいもの

        • 新年の抱負が難しすぎて、3年ぶりにnoteを書き、偶然の出来事に思い出し笑いした年始。

        • 数学センスゼロのマーケターが考えた、仕事で本当に必要な因数分解

        • 「わかりあえなさ」をわかりあう、仕事のしかたを考えてみた  トランスレーションズ展

        マガジン

        • デジタルエージェンシーTAMKOメンバーの頭のナカ
          8本
        • 夢は本当に叶うのか?実験中。
          27本
        • デジタルエージェンシーTAMKOのおしごと
          2本
        • バカロレア エッセイ
          4本

        記事

          「UGA」で広告はコンテンツに昇華する。マーケターが考察したTikTokの独自性

          突然ですがみなさん、TikTokにどんなイメージを持っていますか? 「10代、20代の若い子が踊るアプリでしょ?」 ある意味ではその通りです。でも、そうじゃないとも言えます。 実は今、世界では世代を超えた生活発信の場としてTikTokが使われています。 昨年TikTok本を出版し、「中国トレンド情報局」で有名なブロガー・こうみくさんによれば、TikTokの本場中国では「50代の大学教授や田舎に住む農家のおばあちゃん、屋台のお兄ちゃん」まで、まさに老若男女が使うアプリの筆

          「UGA」で広告はコンテンツに昇華する。マーケターが考察したTikTokの独自性

          何故ビジネスに”アートが必要”なのか?

          音楽とか文学とか、いわゆる芸術と言われるものが好きで、そのうちの一つが絵画鑑賞ーーとりわけ、世紀末のフランス絵画ーーーなのですが、「なんだか難しそう」と流されてしまうことも多いのです。 欧米ではビジネスの場で「アート」を語れるというのは教養の一つとして非常に重要で、その影響を受けて日本では最近、ビジネスパーソンに向けたアートを手ほどきする書籍も増えてきている、 のであるのですが、それでもなお、「週末何するの?」「美術館へ行く?高尚な趣味だね・・・」と言われることが多いのに

          何故ビジネスに”アートが必要”なのか?

          情報の波に飲まれず、花となるために。

          世界中が、なんだか騒がしい。情報が錯綜し、混乱し、文句を言い合ったり、明らかに間違った行動も見受けられたり。 今、そんな混乱が「新型コロナウィルス 」によるものとされている。その通りだと思う。その通りだと思うのだけれど、冒頭に書いた「情報が錯綜し、混乱し、文句を言い合い・・・」というのは、なにも今に限ったことではないと私は思うのだ。 コロナウィルスによってより色濃くそれが映し出されているだけで、最近の世の中は常に、「情報が溢れすぎて、何をどう信じてどう考えて、解釈すればよ

          情報の波に飲まれず、花となるために。

          ピンチを乗り切る方法とはーー謎の独立国家ソマリランド

          怒られたり、寝坊したり、締め切りギリギリになったり、人生は日々ピンチの連続なので(私の場合は特にトラブルメーカーならぬ「ピンチメーカー」)、いつの間にかピンチを乗り越えるマインドセットのようなものが出来上がってしまった。(そもそもピンチを減らせという話なのだけれども。) 私のピンチの乗り越えるマインドセット、 それは、「他の誰か」になってみること。 前に書いた「急に飛び込み営業しなきゃいけなくなったので、できる営業ウーマンのコスプレを着た」の話と似ているから多分、私のメ

          ピンチを乗り切る方法とはーー謎の独立国家ソマリランド

          英語が大っ嫌いだった私へ。

          アメリカ映画を字幕なしで観てみたかったし、英語でペラペラプレゼンしてドヤ顔してみたかったし、電車で洋書を読める人になりたかった。 多くの日本人が一度は何らかの形で抱くであろう、「英語への憧れ」。そして、これまた多くの人が経験するであろう「英語学習の挫折」。 かくいう私も、「英語挫折組」。 平凡な才能で平凡な努力しかできない私には、「外国語を学んだ先に見える世界」や、そもそも「私にとって言語とは?」を考える時間が足りなかったと思う。平凡な努力を継続させるには、エネルギーや

          英語が大っ嫌いだった私へ。

          人生における「運」の役割

          「人生はギャンブルだ」、そう言われたら、何と答えるだろうか。 「入試、就職、結婚  みんなギャンブルみたいなもんだろ!」 これ、『こち亀』の両さんのセリフ(有名らしい)なんですが、これに対してエリート後輩の麗子と中川は「そう思って無計画に生きているのは両ちゃんだけよ」「みんなはギャンブルと思っていませんよ」と答えるらしい。ちょっとまって、このやり取り、めちゃめちゃ深いよ! 「人生に、自分ではどうしようもできないことは付き物」という両さんの意見は分かるけれども、「努力によ

          人生における「運」の役割

          自分を大切にしたいなら、コスプレを着ること!

          近頃「本音で生きる」という言葉をよく見かける。 本当の意味で「本音で生きる」なんてほぼ不可能に近いと思う。まず自分の本音なんて気づいていない人が大半であるし、この世界に「人間関係」というものが存在する以上、本当の「本音」は難しいだろう。 そんな中でも、「自分を大切にしたい」という気持ちはよく分かるし、そういう文脈で「本音で生きる」という言葉をつかうことに対しては「そうだよねぇ」と思う。無理して何かの基準に合わせたり、空気を読むのは疲弊する。 では、自分を大切にしながら(

          自分を大切にしたいなら、コスプレを着ること!

          なぜか元気が出ないときの処方箋:本10選

          雨が悪いわけではないのだけれども、雨という現象を前にするだけで、気持ちが一段階落ちる。 「いつも自分である人」を尊敬する。自分の感情や調子をコントロールできている人は、美しく見える。私はと言えば、浮き沈みが激しくて、すぐ元気をなくし、気分を盛り上げるために音楽とかチョコレートとか珈琲とか、色んなものに頼る。今日も雨というだけで、どれだけ自分を甘やかしたことか。 どうしても頑張りたいのに、なぜか頑張れないというか、どんどん上手くいかないループにはまってしまう、というのがたま

          なぜか元気が出ないときの処方箋:本10選

          白か黒かを決めず、自分のグレーを作り出す人生にするには

          白か黒、のように「二つのうちのどちらか」を選ぶ人生は簡単だけれども、居心地が悪いようにも思う。本当は世の中は、白でも黒でもない、一言で片付けられないような、グレーなことだらけなんじゃないか。 「男か女か」とか、「結婚か仕事か」とか、「国内か海外か」とか。人は「単純化本能」や「分断本能」を持っているから、勝手に頭が物事を二択で捉えていて、二者のうちのどちらかを選ばなくてはいけないような気になっている、ということがよく起こる。 実際には、多くの物事が単純に「二択」では分けられ

          白か黒かを決めず、自分のグレーを作り出す人生にするには

          フランス人に倣って「ケチで幸せ」な生活をしてみた

          探しものは、すでに自分が持っていた、ということがよく起こる。 新しい服や本を買って、家へ帰る。すると、自分のクローゼットから「あれ、これも着られるじゃん」と忘れかけていたスカートが出てきたり、本棚の奥を見て「そういえば、前も一度同じことで悩んだよな」と思い返されるような本が出てくる。なぜか。 「購入」という行動はそれだけで満足してしまうからだと思う。手っ取り早く満足感を得たくて、「なにか」新しいものを買ってしまう。 「なんだか洋服が足りないなぁ」とか「こんな本を読みたい

          フランス人に倣って「ケチで幸せ」な生活をしてみた

          この世に素敵な意味づけをして生きてゆく

          考えなくてはいけないことが多すぎて、たまに逃げ出したくなる。かと思えば、考えたくないことばかりを考えてしまう。「考える」とは、なかなか手強い行為だ。 素敵に生きていくとは、「考える」ことと上手に付き合って、世の中に自分なりの意味づけをしていくことであると、私は思っている。自分が働く意味、友達を持つ意味、本を読む意味。「ストーリーのあるもの」を選んで購入したり、ただのモノを買うというより「体験」を買う、というのは実はここと繋がっているんじゃないだろうか。 考えることが苦手で

          この世に素敵な意味づけをして生きてゆく

          ドラマティック本能のバランス感

          人間の脳は、勝手に物事をドラマティックに捉える癖があるらしい。良いじゃないか、人生にはストーリーがなくては。どんな人でも毎日「生きる意味」を探して生きている。私たちは毎日、物事に意味づけをしているのだ。 でも私たちの「ドラマティック本能」は時たま、自分を悲しくする。ポジティブなことよりもネガティブなことを大げさに捉える癖があって、マイナスな記憶は知らぬ間に記憶の中で変形されている。 「今年は史上、最も飛行機事故が少なかった」よりも「その中で起きてしまったたった数件の事故」

          ドラマティック本能のバランス感