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ハムに注目した日
フランスのソウルフードとも言えるバゲットのサンドイッチ。
その中でもごくシンプルな一品が、ハムとバターが挟んであるJambon beurre。Jambon はハム、beurreはバター。カタカナ表記が難しいですが、日本だとジャンボンブールと言われるみたい。
私はバゲットサンドイッチは顎が疲れるしちょっと苦手です。パン屋さんではクロックマダム(食パンにベシャメルソースとハムを挟んで、目玉焼きとシュレッドチーズを上に乗せてこんがり焼いてある)とか、キッシュを注文することが多いです。
この日もパン屋へ行く夫にクロック、キッシュを優先で頼んだけど、残念ながらもう売り切れで、3番目に候補にあげていたサンドイッチを買ってきてくれました。それで一つ小さな発見が。
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このサンドイッチ、具はハム、バター(ハムの下にたっぷり)、ピクルスが入っていて、私はこれがこのパン屋さんのオリジナルなジャンボンブールで、ピクルスが入ってるのが美味しかったのよねと思っていたら、これはジャンボンブールではないのだそう。このサンドイッチは、お店ではJambon de paysと書いてあって、どういうハムだろうと思って調べたら生ハムの一種でした。生ハムなの?!よく見る褐色の生ハムとは違うから気づいてなかった…。確かに、味わってみると塩気や食感が生ハム。
それで、そもそもハムって?と少し調べたら、大きく分けて製造過程で加熱してあるのと、してないのがあるということでした。ん?そうなの?…加熱してないのは生ハムというのは認識がありました。でも、生ハムじゃない普通のハムって加熱して作っているって、知らなかったなぁ。というより、どう作られているか考えたこともなかったなぁ。
そして、ハムとバターのサンドイッチ、ジャンボンブールは加熱して作ってあるハムが挟んであるのですね。こんな、一般的なハムですね。
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大きいようだけどフランスの標準サイズ
夫にランチを頼んだ時は、「キッシュもクロックもなかったら?うーん、ジャンボンブールでいい。ほら、あそこのパン屋はピクルスが入ってるやん!ピクルスのやつは美味しいのよ!」と熱弁していたために、私が勘違いしていても、好みのものを買ってきてくれたのでした。ジャンボンブールだったら、ピクルスは入ってないでしょうからね。外国人妻を持った夫の小さな苦労がうかがえる一コマ。
ついでにハムの話をもう少し。お店で注文したサンドイッチやクレープにハムが入っている時、うちのフランス人の家族たちは、あらかじめカットしてプラパッケージに入ってる上の写真のようなハムか、大きい塊から切り出されてる本格的なハムか分かるみたい。お店の人に正解を確認するわけじゃないから合っているかはナゾですが、私はよく分からないです。
あえて日本で例えるなら、解凍の刺身か、鮮魚の刺身かが分かるみたいなことかしら。いや、私、分かるかなあ?もう自信ないなぁ。そうそう、ハムってそのまま食卓に出せて便利なタンパク質のおかずで、これはお刺身パックと一緒だなあなんて思う事があります。
最後に写真の丸いものは、シュケットという、シュー皮にパールシュガーをまぶしただけのお菓子。中は空っぽで、軽くて食べやすいんです。
今日も読んでくださってありがとうございました。
なまずのおばけさん イラストお借りしました。有難うございます!