わたしのホームステイ体験記とホームステイにおいて知ってほしい大切なこと
皆さん、ホームステイをしたことはありますか? 現地の方と一緒に暮らすことにより、リアルな日常にふれることができて、いい経験ができますよね。
私は2度フランスに留学したことがありますが、1度目の短期留学は寮生活で、2度目の長期留学は一人暮らしでした。
なのでホームステイを経験したことがありませんでした。
でもそれってなんか少し心残りで、、ホームステイは留学の醍醐味の一つでもあり、一度は試してみたかったな、ホームステイ・・
ということで、
今回は、わたしが二度の留学後、新婚旅行でフランスに行った際にやってきたニースでのホームステイについてのお話しと、ホームステイについてわたしが思う大切なことについて書きたいと思います。
さらっと書きましたが、わたしは新婚旅行後半の滞在を、一人暮らしのマダムの家で夫婦でホームステイをして過ごしてきました。
(あまり新婚がやらないパターンですよね 笑)
初ホームステイ体験記
ホームステイ先はニースです。
一人暮らしのマダムのお家です。
マダムはおそらく御年60くらいかな。
南仏のおばちゃん、って感じのとても明るく、感じもよく、声が高い方でした。
家は比較的大きな一軒家で、
お庭も広く、猫や犬が多く飼われていて癒されるし、太陽サンサンでとても快適。
すべてにおいて南仏の風が吹いているような雰囲気の中でフランスホームステイ生活がスタートしました。
ここからホームステイ中のよもやま話が続きます。「ホームステイについて思う大切なこと」はその後につづきますので、先に読みたい方は、目次からタップして進んでくださいませ。
<初日>
初日は、パリで何日も観光してきた後の後半の移動だったので、正直疲れていて、家でゆっくり休みたいなぁと思っていました。
でも、待ち受けていたマダムはアクティブでした。
「娘のやっている乗馬クラブへ今から行くわよ!
そこで夜はバーベキューよ!!」と言われます。
たじろぎながらも
「おっ、OK、わかりました!」
と、彼女の車に乗って向かいます。
(なぜか飼っている犬2匹も同乗)
近所なのかと思いきや、
高速を使って1時間ほどかけた、まぁまぁ距離のある娘さんのところまで出かけました。
(思ったより遠かったなぁ笑)
娘さんは妊娠中でお腹はすでにとても大きく、
横に寄り添う男性がいて、
「結婚はしてないけど旦那よ」と紹介されました。
(さすがフランスといった感じです)
馬の近くまで行くと、
「さわってごらん」と促され、
次は、
「Eva、馬に乗ってみなさい!」
と言われます。
「ひぇーーーー!!それはムリーーー!!」
と思いながら・・も乗りました笑。
(子供さんなどが練習する用の小さな馬です。)
あたりが薄暗くなったころ、
マダムが、
「じゃぁそろそろバーベキューやろうか?」
と言います。
「えー!こ、ここで!?
いやいやいや、、暗いし、馬いっぱいいるし?!」
と思うも、どんどんバーベキューの準備がはじまります。
(最終的には相手が見えないくらい暗かった笑)
どこか地名もわからないニースの奥地?の乗馬クラブでフランス人の方たちとバーベキューをやりました。
隣に馬がいる中でバーベキューをする、その豪快さと、外で食事するのがほんとうに外国の方は板についているというところが、日本とはやはり違うなぁ、と感心しました。
<朝ごはん>
朝ごはんは家の中では食べません。
お庭のテーブルで朝食です。
外のテーブルには、パンやオレンジジュース、バター、牛乳、シリアルなどが、ドーンと置かれます。
それを好きなように食べるシステム。太陽サンサンの中でほおばります。
ザフランス、いや、ザ南仏!を感じました。
<散策>
「今日は日中モナコ観光に行っていて、夜ご飯は今日はいらないので大丈夫です。」
という日がありました。
マダムも「OK、楽しんできてね!」と。
そしてモナコを満喫して、夜ごはんも食べてそれなりにお腹いっぱいで帰宅すると、マダムに、
「一緒にチーズを食べましょう」
と誘われます。
いやけっこうお腹いっぱいなんだけど、どうしようかなと思いながらも、
「少しなら食べれます。」とチャレンジしてみました。せっかくなんで。
そしたら・・
山ほどチーズでてきた!! 笑
ほんとにフランス人の方はチーズ好きだなぁと感心です。
<トイレのドア>
フランスの方は、DIYを自分でされるのが好きな方が多いですよね。
こちらのマダムもトイレのドアノブをご自分で付けたと言っていたのですが、
ドアノブ(棒状のノブを下にさげて前に押して開けるタイプ)を、
「ノブを逆に付けちゃった!」
と言っていて、
トイレに入る際は、
常にドアノブを上にあげて開けるという珍しいシステム。それがとても面白かったです。
(私は癖でいつも下にさげては「あ開かない!」ってやっていました。笑)
<帰る日>
空港まで送ってあげると言われて、空港に行く前には、ニース名物「ソッカ」のお店でソッカを食べました。
そして
「お土産にソッカを持って行きなさい」
と言われ渡してくれましたが
(ソッカはひよこ豆でできたクレープのような感じで、塩コショウで味付けしたものです)
ソッカはただ紙でくるんであるだけだったので、
持ち帰るの無理じゃないか、
そもそもこの後もう飛行機乗るからな、
ソッカも今食べたばかりだし、、
って、真剣に悩んだのも今思えばなんか笑えて楽しかった思い出です。
そういえば、
夫婦で寝ることとなる寝室を紹介された時、
ベッドに赤い南仏感漂う花びらが
たくさんまかれていました。
こういうのってほんと日本にはないおもてなしだなぁ
思いとても印象的でした。
ホームステイにおいて知ってほしい大切なこと
ホームステイは、正直なところというか、当然ながら、ファミリーをよく知ったうえで選べないという意味で、悪い意味ではなく、でたとこ勝負みたいな、そういう性質を含むかと思います。
私は昔、留学を斡旋している旅行会社で少し勤めていたことがあって、
よく、同じファミリーでも留学する人によって、そのファミリーの評価がまったく分かれることを目の当たりにし、驚いたのをよく覚えています。
留学したあるお子さんは
「とっても良かった!何かお礼をファミリーに送りたい!」なんていう場合もあれば、
まったく同じファミリーなのに、
次に行ったお子さんは(正確には親御さんからですが)
「なんてファミリーを紹介してくれたんだ!」
と怒って電話をかけてくるケースもありました。
現場を具体的に見ているわけではないから、なんとも言えませんが、一ファミリーで評価が分かれるとなると、もちろん相性などお互い人間なのであるかと思いますが、
その留学する人の気持ちやファミリーとどう接するかの自分の態度も、もしかしたらとても重要なのかなと思いました。
クレームを伝えてきた親御さんは
「ファミリー側が子どもに親切に色々してくれなかった」
と言うことが多かったです。
しかし、外国では、なんというか、受動的だったり、黙っていれば相手からどうしたの?こうしてあげようか?なんて親切に聞いてくれるということはまずあまりないんですよね。
聞いてもないのに、色々教えてあげようとか、手取り足取りしてくれるとは期待できないというか。
又、ビジネスの一環で部屋貸しをしているだけというファミリーももちろんいますし、別に特に不親切ではないけど、特にすごい色々親切にしてくれるというわけでもないという場合があります。
そもそも、誰もあまり助けてくれない海外で、分からないことにあえてチャレンジする、その精神性を養ってくるというのも海外留学の醍醐味の一つであるような気がします。
日本人のように空気を読むような優しさでファミリーが自分に対して色々親切にしてくれるのではないか、とあまり期待して行くと、期待通りではなかったと思ってしまいます。
(日本のおもてなしはとにかくすごいですからね。同じことは海外では期待できません。)
わたしはこのニースのホームステイ先では、色々していただき、交流を互いにちょうどよく楽しんで一緒に過ごせることができたかと思います。
ホームステイ先では相手の輪の中にどんどん入ってみて色々経験をしてみようという風に、普段ではしないようなトライもたくさんあります。
そんな小さなトライが、ホームステイを楽しむことができる要因のひとつになるかもしれません。
もしこれからホームステイを考えているという方がいたら、これらのことが少しでもお役にたてればうれしいです。
最後に
今回はわたしの初ホームステイ、ニースのマダムの家での出来事などについて書きました。
いかがでしたでしょうか?
海外に行くと、望んでもないのに、珍道中的な
「こりゃどうすりゃいいの?」ってことがあるんですよね、なぜか。
それで右往左往したりして、までもそれはそれで、なかなかおもしろかったり。
そういうエピソードをたくさん持てるというのも、また留学のいいところだと思います。
ではでは、今回もお読みいただきありがとうございます。
また次回のnoteで会いましょう!
À bientôt !!
Eva
※当noteの情報を転載、複製、改変等は禁止いたします。著作権はサイト管理者または各権利所有者が保有しており、許可なく無断利用(転載、複製、譲渡、二次利用等)することを禁止します。コンテンツの内容を変形・変更・加筆修正することも一切認めておりません。