これから短期留学をしにいく方に伝えたい二つのこと
「短期留学」と「長期留学」 この一見似ているようで実はその性質はまったく違う、ふたつの留学形態をどちらも経験したわたしが、今回は短期留学について詳しく書きたいと思います。
短期留学は長期留学となにが違うのか?
少し前にわたしが投稿した長期留学に関するnoteにも少し書きましたが、
短期留学は、語学力を各段に上げにいくことが目的というより、自国とは違う文化や習慣の中で、初めて出会う人々との交流や、母国語ではない言語でのコミュニケーションをおこなうことで、自身の未来に対しての何かしらの刺激やきっかけ、興味、インスピレーションなどを感じてくる、ということが大きな特徴です。
なので、自分の語学力が通用したかはもとより、そういう時間を過ごし経験する、ということ自体が短期留学で得られる最大の自分への贈り物となります。
短期間といえども、実体験から得るさまざまな感情や感覚、新しい土地や人々の中での生活や交流は、かけがえのない経験になります。
一方、長期の語学留学は、短期の特徴にある「経験をしに行く」という側面よりかは(もちろんその側面もありますが)、
「半年後に自分はフランス語でこういうことやりたい」
「1年後の自分のフランス語レベルはここへ達している」
など、
基本的に語学レベルの向上がメインテーマであり、当然ながら“学業をしに行く”ということに重きを置くことなります。
そして、渡航してから帰国するまでの自分を、基本的には自分でプロデュースしながら、生活をして、勉強してくる、というのが長期語学留学の大きな特徴です。
短期留学の中身
短期留学の全行程を自分でプロデュースするという方ももちろんいらしゃるかもしれませんが(個人的なコネクションや、ネットなどで自力で探してくるなど)、
ただ、短期留学においては(長期は逆にそういう人が多いんですけど)、そのような形態をとる方はあまり多くありません。
なぜなら、短期留学には実はもうひとつ大きな特徴があって、それは短期留学をされる方の共通点をみるとわかります。
<短期留学をされる方の共通項>
-初の海外、初の留学である
-初留学なので手配はプロに頼む(学校、ファミリーや住まいの選択など)
-初留学で不安なので友人もしくは日本人グループと一緒に行きたい
-語学だけではなく現地のアクティビティや観光など満喫してきたい
-自分の今の語学力が現地でどれくらい通用するのか腕試ししたい
-将来的に長期留学を考えているが、いきなり長期で行くのはハードルが高いので、一度短期で行くことによって、まず現地の下調べをしたい
のように、
はじめましての留学であったり、何かを試してみたい、経験してみたい、という想いが共通としてあります。
わたしも、短期留学は、自身の初めての留学でした。
わたしはフランス語関連機関が提供している短期留学プログラムに申し込みました。
やはり、はじめての留学であり、語学もまだ全然堪能ではなかったので、提供されるプログラムに参加するということは、
バックアップ・保障がもてるので(=何かあった際に日本語で日本人スタッフに相談・対応してもらうことができる、プログラムによっては日本人スタッフが帯同している、など)安心感は大きかったです。
海外慣れしている方や現地に知り合いがいるという方は、このようなプログラムは利用しなくても、もちろん良いと思います。
それはすごいアドバンテージで、自分なりに短期留学をプロデュースできるのは楽しいかと思います。
そうでない方の場合は、学校やファミリー、住む地域(土地勘がないための治安を知るなど)、に対して、ある程度実績やノウハウを熟知しているところにお願いするというのは、不安を持つことなく出発できるのでおすすめします。
伝えたいふたつのこと
短期留学中にわたしがやった失敗があります。そこから得た学びを、これから留学される方に、反面教師として是非参考にしていただければと思います。
1.交流
通うことになる語学学校は、たくさんの国籍の方が集まってきます。
基本的に先生以外は、フランス以外の他国から来た、あなたと同じく留学をしにきた留学生です。
お互いが短期留学者同士であれば、フランス語のレベルはそんなに高くない者同士、といえるかもしれません、もし会話をしてみたとしても、たどたどしくなるばかりかもしれません。
しかし、
それでいいです。
それでもいいから、交流を試みましょう。
時間は限られています。
留学後半になって「わたし何しに来たんだろう」と思わないように、いろいろトライして、わたしが上記に書いていたような短期留学の特徴を存分に味わってきてほしいと思います。
その時しかできない、「今」を思いっきり体感してきましょう。
もしかしたら、そのトライで海外のお友達ができるかもしれません。
もしかしたら、その場限りで終わる関係かもしれません。
そんなのはどちらでもいいんです。正直。
重要なのは、
自分がどれだけアクティブにフランス語を使って試してみたか、
です。
短期留学ですから。期間内だけでもがんばってきましょう。
日本に帰れば、どっと疲れるかもしれません、でも心の満足度は高いはずです。
『クラスの生徒が、ある国籍にかたよっていて、そういう会話のチャンスに恵まれない』ともしなった場合は、先生と積極的に話す、そして色々外出をしましょう。
観光して物を買う、店員さんに何か尋ねる、飲食をして注文する、などフランス語を試す、いや自分を試す機会は外にもあります。ぜひ頑張ってみてください。
わたしは当時、飲食店やカフェやパン屋などに入って注文する、買い物をして店員さんに何か尋ねる、電車のチケットの買い方を駅員さんに聞くなど、フランス語をほんとにドキドキ、バクバクしながらも、多く使ってきたと思います。
さて、ここからが失敗談というか、わたしの残念談ですが、
短期留学をした当時、クラスの中(生徒同士の中)では、いまいちフランス語が使えませんでした。
わたしのいたクラスは、生徒がアメリカ人の方が多く、なんかそのグループがもともと仲良しというか、知り合い同士だったのかな?
なんかよくかたまっていて、わたしは当時そのグループに話しかけにくく、クラスでのフランス語利用は先生とくらいでした。
でも、
そこが反省点でした。
話かけにくいと思ったのは、単にわたしが当時のクラスの子に対して弱気になったからです。相手はそうは思ってなかったかもしれません。
もしかしたら、ぜんぜんウェルカムだったかもしれません。
なのにわたしは自分で線を引いてしまったのです。
語学を志してるのに、変に人見知りをしたというか、弱気になった自分がいたんです。
自分もそこに入っちゃおう!
というくらいの気概がなかったんですね、当時。
今なら全然入っていけちゃうのにな~(それは年とったからか笑)、
でも今思うと、とても残念なことをしたなと思います。
限られた時間だったのに。
だから、これから行かれる方は、こんな私のチキン失敗談を反面教師に、限られた期間で、是非話しかけるというチャレンジをしてきてほしいなと思います。
結果は良くても、失敗しても本当にどちらでよいのだから。
2.意思表示と説明・主張
もう一つ大事なことがあります。
これもわたしの失敗談から得た学びです。
日本語だとですね、いや日本人の中にいるとですね、
「これくらいの説明で、何を言わんとしているかは伝わるよね」
という感覚がありますせんか?(私だけかもしれませんが)
空気を読んだり、相手がこうだからこう言おうとしているのかな、など読むことにめちゃたけているのが日本人だと思います。
しかし、何語であれですが、外国の方には、それはまったく通用しません。
空気は読んでくれません。もしかしたら、多少読むかもしれませんが、日本人のそれとはレベルが違いすぎます。
なので、ちゃんと
「自分はこう思う」→「だからこうしたい」
「自分はこれに困ってる」→「だからこれを教えてほしい」
「自分はそれがうれしい」→「なのでこういう行動をしています」
など、
自分は〇〇である。そして(だから)、~~しうようと思っている、~~してほしいと思う
という自分+説明がとても重要なんです。
主張が必要なんです。
はっきり自分はこうだから、こうなんです、と言わないと、本当に海外の方は理解をしてくれることはありません。
別に意地悪なのではなく、本当に素でわからないのです。
わたしの失敗はこれです。
授業中、先生のフランス語がよくわからなく、グループワークを指定されたけど、そこで何をしていいのかがいまいちわからない、という状況でした。
当時のわたしは、となりの生徒さん(海外の方)にこう聞いてしまいました。
「ねぇ何やるの??」と。
お互い生徒同士ですし、日本の感覚で気軽な気持ちで言ってしまいました。
この一言には、『わたし先生の言ったことがいまいちよくわかんなくって、ごめんね、教えてくれる?何するの?』が全て含まれている、というような使い方でした。あくまで自分的には、です。
でもこれは私の不出来なところでした。
そもそも日本でもあまりしない方がいいことですね、本来は。
授業中にあんまり誠実さがないというか、怠惰にみえるというか、、
当時これを言った時に(なにやるの?と聞いた時)
明らかに相手に不快な顔されました。
いま思うとほんとにお恥ずかしいです、、
私のやった、このような言い方は本当に海外の方には通用しません。
こういう時は、
「私今先生の言うことを聞いてはいたんだけれども、うまく何をするのかが全部は理解できなかった。だから、今からみんながどんなワークをやるのか、一緒にトライしながらやるから、分からないところは都度聞いてみてもいいかな?」
というような感じで主張すべきです。
自分がどんな状態で、何をしたいのか、もくはどんなヘルプがほしいのか、などをはっきりと具体的に意思表示+説明をするべきなのです。
海外ではこれがマストです。
「自分はこう思うんだけど、こう」という構文を心がけてみてやりとりしてみることが、海外や他国の人とうまくコミュニケーションをとる上でとても大事なことであると学んだ出来事でした。
まとめ
留学内容を色濃くするためには
-とにかくトライ(失敗してもいい)
ー意思表示と主張
が重要となります。
そして何より一番大事なことは、無事に帰国をしてくるということです。
本当に応援しています。
今回も長文をお読みいただきありがとうございました。
ではでは
Bon courage !!
Eva
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