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中級者だからこそ悩む フランス語の勉強方法 〜語学学校編〜

私はフランスに短期留学と長期留学をした経験があります。
又、日本でも途中ブランクはありながらも通算すると長期間にわたりフランス語を勉強してきています。

語学学校でいうと、フランスでは通算3校へ通い、日本でも同じく3校、計6校の語学学校に通いました。

そんな私が考察する、中級者の語学学校との付き合い方について今回は書きたいと思います。

皆さんのご参考になればうれしいです。


大規模語学学校の場合

その規模からいって、大規模校はレベル分けがかなり細分化されています。
又いろんな側面からフランス語を学ぶクラスの提供も多く、(例えば「シャンソンで学ぶフランス語」とか。ちなみに私は「映画で学ぶフランス語」というクラスに通ったことがあります。)
そのバリエーション力、そして同じクラスで一緒に学ぶ方のフランス語レベルが似通う点が、とにかく大規模校の最大のメリットです。

どんな内容のクラスに通うかにもよりますが、例えば、クラスでロールプレイングをする、みんなで一つのワークをする、リスニングした題材でみんなで討論しあう、というような周りとのコミュニケーションが多い授業ですと、レベルが似通ってる方たちの中で学ぶのはとても有意義となります。
先生だけではなく、生徒さんからもいろいろ多く学びを得ることができます。


あと、これはちょと学習から少しそれちゃうんですけど、、私が以前通っていた語学学校の一つに東京の「日仏学院」があります。

有名ですよね、間違いなく大規模語学学校の一つです。

そこを訪れると、フランスの雰囲気、色、香り、カフェ、メディアテック・・などなど、さまざなフランス感、フランス要素、フランスの空気が満載で、そこを訪れるだけでもフランス好きの心が満たされます。

つまり、大規模学校だと、学習する以外にもそこから得られるフランスに関わる「喜び」というものも多く体感できます。

また色々な文化的催し(映画上映会やアート展など)も日仏学院は多いので、レッスン以外でもフランスカルチャーを身近に感じる機会にあふれています。


まとめ
-似通ったレベル同士の中でフランス語を学びたい
-多様なクラスを体験してみたい
(シャンソンで学ぶフランス語レッスン等)
-日本にいながらフランス感を味わいたい

という方には、大規模語学学校での学習はおすすめです。


※地方の方に対しては、東京の話となり、参考にならないかもで本当にすみません。しかし、大規模校はオンラインのコースを多く持っているので、それを受けるてみるのも良い方法だと思います。
そして、東京に来る機会がある時には、是非日仏学院のフランス感を味わってみてください!
日仏学院は神楽坂というフレンチレストランが多いエリアの近辺です。
学校とフレンチビストロ、なんていう合わせ技で東京観光、いやフランス観光気分を楽しむのもおすすめします。


小規模語学学校の場合

大規模校は色々魅力的なことが多いのですが、当然ながら、そういう学校に通うには自分の住まいが近くないと長期的には通いづらいです。

私は神奈川在住なので、当時1時間以上もかけて通ったもので、交通費もなかなか高かったです。

又、雨の強い日や真夏とか、、行くのやめようかな今日は。。って笑
何度も思ったりしたものです。

住まいの場所によっては、こういうことがじわじわとデメリットに感じる気持ちが強くなっていきます。


では、小規模、いわゆる地元にほど近い、
例えば、ビルの1室やワンフロアなどで運営しているような小規模語学学校での学習はどうでしょうか?

私は計6校通った内の4校はこのような小規模校でした。
私が多く小規模を選んだ理由は、その通いやすさ、手軽さ、そしてなんといってもその学校の親しみやすさです。

そう、ファミリアルでサンパな雰囲気!
これが小規模学校の最大のメリットだと思います。

クラスが違う生徒や先生、スタッフの方も含めて、なんかもう全員がみんな近いんです。
物理的な距離が、っていう訳ではないんですが、でもまぁ物理的なことも関係してるんでしょうかね、小規模ですと、なんというか皆さんとても親切で優しいです。

私が通っていたある学校は、学校に到着すると、まずスタッフの方のウェルカム会話に迎えられます。

「わぁEvaさん元気ですか〜!?
今日のそのストール可愛いですね~!
紅茶でも飲みますか?
あ、冷たいお茶もありますけど!今日暑かったですもんね。
そうそう、今度ここのミニサロンで〇〇催しやるので是非参加してみてください!」

という感じで、毎回まず受付のスタッフの方とのミニトークに花が咲きます。
「私は人見知りで・・」とか言ってられないくらいフレンドリーです。笑

こういう小規模ならではのあたたかさは、ほんとうに癒されます。
フランス語だけじゃない喜びが小規模校にもこうやって確かに存在します。

又、大抵、小規模校はミニサロンのようなものを学校内に備えていて、生徒さんにお茶を提供したりしています。
そこで色んな先生や生徒が交流ができるように用意されてるんですね。
レッスンとレッスンの間の休憩時間や、もしくは学校にもよりますが、営業時間中フランス人の方が必ずミニサロンに常駐していて、会話をしてくれます、なんていうのが売りのところもありました。


あと小さい学校だと、毎回校長先生(フランス人)が受付あたりにいて、
必ずフランス語で色々話しかけられたりなどもありました。

なので、レッスン以外でもフランス語にふれられて、自らそういうのを避けるとかしないかぎりは、フランス人や他のクラスの生徒さんたちと交流が多く持てるのが、とにかく小規模学校の最大の魅力だと思います。


まとめ
-仲良し感が好き
-自宅から遠くなく通いやすい
-先生も生徒もスタッフもみんな優しい人が多い中で楽しく学びたい
-フラ友(フランス関連友達)ができやすい環境がいい
(私のクラスではなかったんですけど、他のクラスで、クラス食事会みたいのを個人的に開催している生徒さんたちいらっしゃいました)

こういう感じを希望される方は、小規模学校での学習をおすすめします。


ちなみに、私が一番印象に残っている小規模学校はパリでして、そこの学校にもミニサロンみたいのがやはりありました。

そこにはドイツ人、韓国人、アメリカ人、日本人と、めちゃ多国籍軍が集っていて(もちろん生徒です)、みんなでとにかくそこで、まったりしていたことが忘れられない思い出です。笑


ただし!!ここで一つ

私が困らされた小規模校ならではの注意点・難点があります。
最後にこれを書いて終わりにしようと思います。

注意点:中級レベルの幅

小規模校ですと「クラスの中の生徒のレベルの幅が広すぎる」ということが少なくないです。

まさに「中級レベルの幅」です。
市民権を得ている言葉のように言いましたが、今私が勝手に作りました 笑。

これですね、ほんと特に中級者が小規模校で悩むトップ項目ではないかなと思っています。

要は、「私フランス語中級レベルです。」と言っても、初心者を抜け出したばかりの新たなステージに上がった方も中級ですし、中級から上級にもう差し掛かろうとしている方も中級なのです。

つまり、中級っていうカテゴリー範囲は基本ものすごく広くて、初心者のように、みんなが分からない、でもなく、上級者のように、みんながわかる、でもない、ほぼ横一線同じ者同氏の集まりとは決してならないんです。


もちろん小規模校でもレベル分けチェックは必ずあります。しかし、大規模校と比較するとその細分化は難しいです。

そこに通う中級者の通いたい曜日、通いたい時間の希望があり、その中でレベルが似通った人たちと一緒に学ぶことができる、というのは経験上そう多くありませんでした。

もちろん、似通ったレベルのメンバーが集まり、グループレッスンを楽しめることもあります。それも事実です。
とはいえ、レベルの幅が広いがための、授業に少しむらが出る、などのデメリットや不具合を多少なりとも感じる中級者は多いかなと私は思います。

「グループレッスンっていっても、基本フランス人の先生との会話だし、生徒たちのレベルの近似具合いってそんな大きく影響しないんじゃない?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

あくまで私の経験談ですが、それはないかなと思います。けっこう影響するかと私は思います。

幅広中級組は、そのレベルがあまりに離れちゃうと、いくらフランス人の先生相手に話しているとはいえ、レッスン中、余計な待ち時間のようなものができたり、レベルの違いに少しじれることや、なんか今日はあまり他のレベルの方に偏ってしまっていて、学びが少なかったかも、といったシーンがでてくるのです。

誤解なきよう言いますが、決して私のレベルが高くて皆とレベルが合わなかったという経験談ではありません。
私はパリで中級クラスにいたとき、おそらく私がクラスの中で一番フランス語ができませんでした。

例えば、
わたしが日本の語学学校にいた時、ある日、いつも同じクラスにいた方が来なくなり、理由を先生に聞いてみたところ、
「〇〇さんはレベルがちょっと合わなく感じていたようで、他の曜日に移動したんだ」
ということがありました。

つまり、クラスの中の"中級レベル者の幅"問題がやはりあったのです。

これが小規模校の唯一と言ってもよい難点ではないでしょうか。


まぁでも、
幅広中級組のいいところももちろんあります。
それは、中級者特有の多彩なフランス語観です。

そのことについて色々知ったり、会話をしたりすることはとても楽しいし刺激にもなります。

私が実際に会った生徒さん
・フランス語うんぬんよりレッスンに来ること自体を楽しんでいる方
・年に1回行くフランス出張で、現地の方と少し話をしてみたいという方
・とにかくフランス映画が好きという方
・第二言語で履修したフランス語を久しぶりにちょっとやってみたい方
・いつかパリに暮らす!という強い意思をお持ちの方
・某フランス人アスリートが好きで、いつかその人に会ってフランス語で会話をしてみせるという方

このように、中級者はそのレベルの幅だけではなく、
そのフランス語観(方向性といいましょうか)もとても幅広く多彩なので、それを知ることや、お話を聞いたりすることは、とてもおもしろかったです。


最後に

さて、長文をお読みいただきありがとうございました。
中級者だからこそ悩む!フランス語の勉強方法 〜語学学校編〜 はいかがでしたでしょうか?

今後、「個人レッスン編」も投稿しようと思っています。
個人レッスンも私はいろいろ経験がありますので、よろしければご覧ください。


今回のnoteが皆さんのお役に少しでもたてたらうれしいです。

ではでは

À bientôt !!

Eva


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