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学校の運動会は午前中で終わるボリュームでちょうどいいです

先日小学校の運動会がありました。我が子は30年前のKASHIWAと同じようにあくびをしたり面倒くさそうな顔をしながらも何だかんだ楽しんでいたようですが、私たちが小学生の頃と違うのは運動会が午前中だけで終わる点です。

先輩の保護者に話を聞くと、先生の働き方改革やコロナ禍をきっかけに縮小されて今のような午前中開催(昼には終了)になったようです。

個人的には良い流れだと思います。

一つは上記にも挙げた先生たちの働き方改革の観点です。

自分が小学生の頃は、学校の先生と言うとちょっとしたスーパーマンというかなんでも出来る凄い人をイメージしていました。

もちろん、大学の教育学部などで子どもの発達や教育について学んでいるスペシャリストであることに変わりはないのですが、今になって思うのが『先生方にも家庭があること』です。

一学期の始まりに学校から配付されたプリントにも働き方改革の説明として『教員の多くは未就学児や児童・生徒を育てる親でもあり、ご理解を』という趣旨のことが書かれていました。

運動会が終日開催になってしまうと、当日の早出・残業、また事前の指導にも(競技数が増える分)リソースを取られてしまうと思います。

また競技数が増えると、その分子どもたちがケガをする可能性も高くなるので、ケガが起こらないように気を張り詰めて監視するのも大変な心労だと思います。

秋の思い出として運動会指導に力を入れてくださるのはとても嬉しいのですが、あくまでも学校教育の一環として、先生の私生活に影響が出すぎない程度にコントロール頂きたいと、自分が子どもを持ってから思うようになりました。

二点目はここ数年の暑さの観点です。
私の住む関東内陸部は、10月に入ってからも最高気温が夏日(25℃以上)となる日が多く、運動会当日とサンサンと太陽の光が照りつけてました。

また10月開催となると9月中から練習を始めるわけですが、9月だとまたまだ30℃くらいになる日も多く、先生や子どもたちが安全に外で練習できる気候とは思えないのです。また、あいにく私の自治体では学校の体育館へのエアコンはまだ設置されていません。

暑さに関しては来年はどうなるかはわからないのですが、今年や去年のようにとんでもなく暑い『秋』もある可能性を踏まえると、無理に昔のように9月に何時間も練習に費やして、現代にも終日開催を実現させるのは不自然かなと思います。

3点目は親の負担です。
終日開催だった頃は、親(私の場合は主に母親)が弁当を用意していました。しかも私が小学生の頃は近隣に住む祖父母も運動会に呼んでいたので、トータルで6人分のおにぎり、おかずを運動会当日は母親ほぼ一人で準備していました。

実母は当時フルタイムで働いていたので、やっと土日になったと思ったら休みの日も早起きして6人分の食事を用意するのは相当大変だったと思います。

今私が同じことを出来るかと聞かれると絶対に無理です。共働き世帯が当時よりも増えていることを考えると、やはり土日に家族全員分の弁当を用意するのはしんどいと考える家庭は多いのではないでしょうか。

最高気温が夏日の日に外でシート広げて朝作った弁当食べるのも衛生面的に不安ですしね。

ということで、運動会がここ数年で午前中開催になったけど個人的にはそれくらいが良いかなと思った話でした。

私の夫は『運動会が午前中だけなのはさみしい、1日開催してほしい』と言ってました。気持ちはわからんでもないです。

とはいえ、昔と今とでは色々と環境も違います。終日開催を現代で希望するなら、自分もそれなりに何らかのリソースを差し出す(運動会の運営を自身で担う、弁当を作る、など)姿勢がないと、ちょっとフリーライダーのようで違和感があるかなと思いました。

それではまた!

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