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昔からの店 vs. 新しい店—変わるのはお店か、それとも私か?

久しぶりの新宿駅でびっくりした話

今日久しぶりに新宿を訪れました。乗り換え駅ではなく目的地として新宿へ行くのは8年ぶりです。

学生時代は京王線沿線に住んでいたので、別の大学の友人と会うときや買い物には新宿をフル活用しており、少なくとも月に1、2回は新宿を訪れていましたが、今は当時よりも北側に引っ越してしまったのと、子どもを連れて歩くにはやや不便なイメージがあり、目的地として遊びに行くには足が遠のいておりました。

学生時代は、新宿駅東口近くにあるとあるレトロな喫茶店でケーキセットを食べてから帰るのが定番でした。店内はクラシックが流れていて、床は赤のベロア絨毯、でもケーキセットでも当時で1000円程度と、都内にしてはそこまで高くないお店だったので、学生の財布にも優しく、重宝していたのです。

今日は知人との会合として、新宿駅近くの食事処でランチを済ませ、14時半ごろ知人を連れて昔馴染みの喫茶店を訪れてみました。

来てみてビックリ。学生時代に来ていた頃には見たこともない行列がお店の前に出来ていたのです。個人的にはネガティブな意味で衝撃でした。店員さんによると10分くらい待つとのこと。

学生時代は、15時ごろ喫茶店を訪れても、店内が満席に近い状態はあれど、並んでいて入れないことはありませんでした。

なぜお店は変わるのか?

私が定期的にその喫茶店に来ていた頃からもう10数年経っているので、お店としても色々な変化があったことは無理もないと思います。

それこそ、マスメディアなどメディアの影響や、外国からのインバウンド需要、また私の学生時代にはほぼ無かったSNS拡散の影響など、お店を訪れる層も大きく変化したのでしょう。

途中コロナ禍も挟んでいますので、その頃の大打撃を取り戻すためにも、お店としても新規客をどんどん取り込んでお店を繁盛させたい気持ちはもちろん理解できます。

でも、新規客を取り込むことでお店は成り立つが、行列がお店の前に出来てしまうレベルだと、私のように昔来ていた人間ににとっては入りづらくなるものがあります。

こちらとしては何が出来るのか

もし昔来ていた客としてお店に訴えるなら、「値上げしてでも客層を絞ってくれ」とアピールすることも出来そうですが、それはあくまでもお店が選択することです。

今回は例のレトロな喫茶店を諦め、別のカフェへ行くことにしました。

代わりに訪れたのは、イタリアンのダイニングカフェです。たまたま見つけたカフェでして、当初行こうとしていたカフェとは全く雰囲気の違う店ではありますが、落ち着いた雰囲気、美味しい料理、そして山梨県産の白ワインを楽しめました。

そこでふと気づいたのが「新宿に頻繁に来ていた学生時代の自分なら、こんな楽しみ方はしなかった」ということです。

変わったのはお店だけでなく、自分も知らない間に変わっていたようです(注:より拍車をかけてアホな変人になったという意味ではありません)。

「客が増えて行列が出来るようになり、あの喫茶店は変わってしまった。淋しいなぁ。」と感じていましたが、実は自分の楽しみ方も変化していたのです。

かつての1000円足らずのカフェでケーキセットを楽しむ飲む時間から、「美味しいお酒を楽しむ時間」へ変化したのだと気付きました。

昔よりも人が増えてお店の並びも変わった新宿で、お店との付き合いも、人との付き合いと同じように、変化を受け入れることが大事だと気づいた次第です。

最後に

かつて定期的に行っていたお店に行列ができるようになり、お店が変わってしまった、と淋しく思う気持ちももちろんあります。

とはいえ、行けなくなったお店を嘆くより、新しいお気に入りを探すのも悪くない、とわかりました。

昔馴染みの店にこだわらず、これからも新しい場所を開拓していこうと思います。

今後は国産ワインももっと試してみたいと思います(飲み仲間募集)。

それてはまた!

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KASHIWA@マイノリティキャリア
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