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ノーベル化学賞発表とVoicyの『推し』を紹介します【推しは推せるときに推す】

2024年のノーベル化学賞が発表されました。
今回受賞したのはタンパク質構造に関する研究ですね。私は学生時代の専攻が化学なのと、最初のキャリアも化学系の研究職だったので、他のノーベル賞と比べて化学賞には尊敬と畏怖のような思いをいっそう強く感じます。

受賞者2組のうち一組は、人工タンパク質の製造に成功したデビッド・ベイカー氏。タンパク質はその構造によって発現する機能が違うので、人間にとって『良い働き』をするタンパク質を人工的に作れたところが評価されました!薬や食品などライフサイエンス分野での応用が期待できますね。

もう一組は今まで超難関だったタンパク質の構造予測をAIで達成したデミス・ハサビス氏とジョン・ジャンパー氏。タンパク質構造を予測できるようになったことで、人工的に独自にタンパク質を設計できるようになったことが評価されました。上記で紹介したタンパク質製造技術と合わせれば、構造予測で理想的なタンパク質の構造をある程度把握して、タンパク質を製造、なんてことも出来そうです。

受賞内容の話はこのあたりで留め、ノーベル化学賞の発表とほぼ時を同じくして、私は新たな『推し』をVoicyで見つけたので紹介させてください。

理工系研究者の桜井健次先生です。

お医者さんは複数人Voicyパーソナリティーにいらっしゃいますが、医学ではなく理工学系の人って珍しいですよね。

桜井先生を知ったきっかけは、Voicyトップ画面の『生放送』の表示箇所に桜井先生の『予約』が載っていたことです。先生の生放送予約は深夜2時半だったのでリアルタイムでは聴けませんでしたが、他の放送を聴いてみると、とても説明が平易でわかりやすく、感動しました。

というのも、私の昔話になりますが、自分が賢いことをアピールしたいのか、難解な表現をやたらとプレゼンの場で使いたがる人が、私の研究職時代に頻繁に遭遇したからです。

聴衆側の前提知識とかほぼ無視で、いきなり難しい語句でアピールされたところで、議論のしようがありません。(もちろん事前に資料を確認するなど手段は講じますが、それでもわからないものはわかりません。化学と言っても領域は広いですからね)

そんな嫌なプレゼンターのイメージが理工系界隈にあったので、桜井先生のように理工系の話を平易にお話してくれる存在はかなり貴重だと思いました。

今回のノーベル化学賞や物理学賞についても、先生のチャンネルで触れられています。

化学賞

物理学賞

私は今でこそ研究職からは離れていますが、辞めたきっかけは人間関係・体調不良だったこともあり、研究職や化学そのものが嫌で辞めたわけではないのですよね。そのため、化学には未練のようなものがあったのです。

そんななか、Voicyきっかけで化学含めた理工系の話に接触できる機会が出来てとても嬉しく思います。

いやいや、僕/私は理工系の話とか興味ないから、とツッコまれそうですが、推しって決して万人受けする必要はないと思ってます。

木下斉さんのビジネススクールでお話されていたことをこちらにも展開するならば、桜井先生は強者の戦略ではなく、どちらかと言うとランチェスター理論で言う『弱者』の戦略として、私のような理工系に興味ある、マイノリティ層に刺さったと言えます。

最後に、直近で聞いた興味深い放送を紹介させてください!

科学系の論文雑誌に載っていた内容を噛み砕き、老化による脳の萎縮パターンについて5種類、桜井先生の放送で紹介していました。

脳の萎縮というと脳全体がまんべんなく均等に小さくなってしまうものかと思いがちですが、萎縮する部位が大きく分けて5箇所あることがわかった、という論文です。

私はよくVoicyやスタエフで、昭和平成の感覚からアップデート出来ない『オッサン・ジジイ』の話をよくしています。

キレる老人もよくネットニュースで取り沙汰されてますが、彼らの言動は脳、主に前頭葉の衰えによるものと言われています。

『ジジイ』の発信をする人間として、キレる老人や、アップデートせずに人の足を引っ張ったり、ハラスメントをはたらく『ジジイ』に共通する脳の衰え・萎縮パターンがわかれば、まさに『ジジイ』対策の薬の製造も出来るのでは?、と希望的な感想を持った次第です。

『ジジイ』特有の脳萎縮を防ぐ薬があれば、カスハラのような社会問題にも一石を投じられるのではないでしょうか。

許せない『ジジイ・オッサン』に遭遇した際、許せんー!けしからん!と感情的に表現するのも、もちろんそれはそれで周囲から共感してもらえて楽しいですが、医学や心理学といった学問の切り口で彼らを考察するのも楽しいですね。

ということで、ノーベル化学賞の発表にちなんで、桜井先生という理工系の推しをVoicyで見つけたこと、また先生の放送にあった脳の萎縮論文から、『ジジイ』対策の薬に関する妄想についてお話しました!

ちなみにタイトルの『推しは推せるときに推す』は尾石晴さんがいつかの放送で使っていた表現です。

皆さんはVoicyに推しはいますか?
それではまた!

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KASHIWA@マイノリティキャリア
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