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【狂犬ツアー長門湯本】一緒に働く人間を『来るもの拒まず』ではダメな理由

長門湯本での狂犬ツアー最終日のブリーフィングを聴き、自分と同じビジネスに関わる人間を綺麗事的に『来る者拒まず』でやみくもに受け入れるのは危険だと感じました。

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狂犬ツアー最終日のブリーフィングで質問

初日のブリーフィングでは質問タイムがとれなかったということで、最終日である今日のブリーフィングは主に長門湯本を再生させたメンバー+木下斉さんへの質問タイムになりました。

私は以下のような質問しました。
私は群馬県の草津温泉を定期的に訪れているが、、最近以下のようなお店が増えていることに疑問を感じている ①草津や伊香保に全く関係ないお店(どこで作ったのかよくわからない蜂蜜など) ②ご当地キャラのグッズなど、やたらと安価なお土産屋
→長門湯本にはこう言ったお店が見当たらないが、どんな工夫をしているのか?

回答頂いた内容をまとめると、(地元産でない)食品のお店やご当地キャラのお土産屋を絶対悪としては認識していないが、誘致するにもバランスは大事、外部の業者に土地を買い占められると(地元で観光業している人にとっては)不本意な店が出店することもあるので、土地を予め買っておくといい、といったお話でした。

仕事でのバランス感覚

個人的には『バランスが大事』というのは過去の経験からもピンと来た表現で、確かに自分の見聞きしたプロジェクトでも来るもの拒まずでメンバーや協業を受け入れたために、苦労しているプロジェクトがあったのを思い出しました。

そのプロジェクトは研究職時代のもので私は関わってませんでしたが、定例会議で当時のプロジェクトが何に困っているかを発表したことをきっかけに、とある事業部門から協業の申し出がありました。

プロジェクトのメンバーは藁にもすがる思いで協業提案を受け入れましたが、そこから面倒なことが起こります。

というのも、協業とは便利な言葉で、実質的にはひたすらテイクされるような関係になってしまったのです。

俺たちが〇〇のデータを測定するには、君たちにまず✕✕のデータを分析してもらわないとならない。だから✕✕のデータを分析せよ、といった具合に、研究職としては決して必須でないタスクを協業とか連携という綺麗事のもと課せられていました。

協業とは名ばかりで、協業を提案してきた事業部門の成果には繋がるが、研究職にとっては取るに足らない業務を押し付けられた不満が溜まったのか、協業はいつの間にか解消していた、という流れです。

受け入れる研究部門側も、藁にもすがる思いでアイデアを欲していたため、受け入れる側として相手が何を考えているか見誤ってしまったとも言えますが、貧乏くじを引いてしまった感は否めないケースでした。

仕事での綺麗事は大抵地雷

誰一人取り残さず力を合わせて、などというのは簡単ですが、仕事やビジネスが絡んでくると何かしらの損得勘定のような考えを多かれ少なかれ誰しもが持つものだと思います。

そんな中で、何を考えているかよくわからない相手と組んで相手の思うように進めてしまうと、不本意な結果になるのかと実感できたのが上記の研究職時代のエピソードです。

協業相手を選別するなんて!、と拒否反応を持たれるかもしれませんが、テイカー気質の協業相手の言われるがままにして何も自分たちの本来の目標が達成されないのと、協業相手に嫌われながらも本来の目標を達成できるなら後者のほうが絶対良いですよね。

もちろん特定の人をあからさまに排除、というのはビジネスでは難しいことが多いものの、相手の思う通りにはさせず、かつ使えるところはうまく使う、という立ち回りが大事なのだなと気付いたブリーフィングでのお話でした。

私はストレングスファインダーで公平性、調和性という素質が上位にあるので、敵は出来にくいけれど嫌われないように振る舞っていたせいで相手の思う壺にコントロールされてた、なんてことも過去にあります。

今回のブリーフィングでの回答から、今の長門湯本があるのはバランス感覚、そして自分たちの思いを最優先に進めてきたところが大きいのかなと解釈しましたので、強みである公平性や調和性といった素質に逆に足をすくわれないよう、『自分のやりたいことはなんだ?』『(テイカーにならない程度に)周囲の人を使うにはどうするか』と振り返る習慣が大事だと思います。

ということで、長門湯本に『?』なお店がない点を質問したことをきっかけに、来るもの拒まずで何でもかんでも受け入れるのは決して仕事では望ましくないこと、周囲の声を受け入れる・受け入れないにもバランスが重要だと思えたお話でした。

それではまた!

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