新聞の文面があまりにも団塊世代ヨイショで違和感

この三連休は実家に帰省しています！我が家は新聞を購読していないので、実家に帰るといつも新聞を何日か分まとめ読みします。

30数年前からずっと、実家は某有名新聞を購読しているのですが、文面から『団塊世代』ウケを狙った感をひしひしと覚えました。昔からこんなんだったかな。。？

今日はこんな記事がありました。
『子どもの体力、60年前に軍配』
直近で測定された10歳のボール投げ（メートル）を60年前の同じ年齢・種目で比べると60年前の方が良かった、とのこと。

現存する記録との比較という観点で仕方ないとは思いますが（戦時中は悠長にボール投げの体力テストなど出来なかったでしょうし）、60年前の10歳って誰だ？、と考えるといわゆる今の団塊世代やや手前の人口ボリュームゾーンの人たちなのですよね。

私の考えすぎかもしれませんし、種目によっては現代の子のほうが芳しいものもあるようですが、今の子どもたちの体力テスト結果が昔と比べて悪くなっていることを考察する文章も特になく、文章読解力がイマイチな人が読むと『これだから今の若い奴・子どもは！』と安易に結論付けられそうな記事でした。

１０歳男児のボール投げ、６０年前より大幅低下…身長や反復横跳びは現代っ子が上

子どもの体力が下がっているのはテレビゲームの普及や塾に通う子の存在など複数の要因があるとは思いますが、個人的に気になるのは『公園で遊ぶな』とクレームを言う高齢者の存在です。

自分が仮に直接クレームを言われたことがなくても、『公園で子どもを遊ばせてるとクレームを言うジジイ（変なやつ）が世間にいるらしい』と思うと公園で我が子を遊ばせたくない方もいるかも知れません。

こういったクレーム一つで子どもたちが公園で遊びにくくなり、なかなか体を動かす機会がなくて体力低下、という要因もあるのではないかと思いました。

もちろん、『公園で遊ぶなジジイ』だけが子どもの体力低下の唯一の要因だなどと乱暴なロジックを展開するつもりはありません。

が、団塊世代（もしくはそれよりも上？）からのクレームによって子どもが公園で体を動かす機会が少なくなり体力低下という可能性をまるっきり無視して、今回の記事のように『やっばり昔よりも現代っ子のほうが体力がない！』みたく言われると『いやいや、それもしかしたらクレーム言ってくるジジイのせいかもしれないけど。。』と言いたくもなります。高齢者をヨイショする感じの文面が私には合わないなと感じました。

木下斉さんの先日のVoicyでは、無料のコンテンツにはバイアスがかかっているというお話ではありましたが、月額4000円くらい払う新聞でも十分にバイアスがかかっていますね。

もちろん右か左かといった政治的思想が新聞ごとで異なるのは昔から知ってましたが、高齢者を持ち上げる文面を押し出されると、やっぱ購読はしないでおこうと思っちゃいます。

私の両親は団塊世代より少し下の60代前半ですが、団塊世代やその上下の世代（新聞の主な読者層）がこの世を去るようになったら、新聞の文面って誰をヨイショするようになるのかすごく気になります。

新聞の休刊が先か、団塊世代が天国へ引っ越すのが先か。

それではまた！