失敗経験者は語る!こんなプレゼンテーションはダメ【脱・手段の目的化】
昨日と今日の木下斉さんのVoicyで、プレゼンテーションにおいて意識する必要のある点が述べられていました。
木下さん曰く、プレゼンテーションは『プレゼント』なので、聞く相手に対してメリットとなること・具体的なアクションを想起させる内容を組まないといけないのだと解釈しました。また、そうでないプレゼンは『粗品』とも表現されています。
私はこの木下さんの放送を聞いてギクッとしました。
なぜなら私はプレゼンテーションで相手に『粗品』を送り付けた記憶があっるからです。
その記憶というのが研究職時代のものでして、自部門(事業寄りの研究開発部門)で発表したときは大絶賛されたプレゼンだったのに、別の部門(基礎研究部門・事業部門)のメンバーへ内容をそっくりそのまま発表した時に、なんか反応が今ひとつだったのです。
化学的な知識量にそんな部門間で差があるとも思えませんし、この温度差はなんだろうなと思ったことがありました。
今回の放送を聞いて思ったのが、自部門で発表した内容をほかの部門のメンバーにそっくりそのまま聞かせて反応が今一つだったのは無理もない話だなと改めて反省した次第です。
私が用意した発表はあくまでも自部門のメンバーに聞かせるためのものだったので、ほかの部門のメンバーに最適化されたものではなかったのです。
正直、ほかの部門のメンバーにとっては『自分たちは何を聞かせてられてるんだ。。?』という感覚に近い状態だったと推測しています。プレゼン後の反応が私の予想した反応ではなかったのは全然無理もありません。
ちなみに、自部門で『いいね!』と言われたプレゼンを他の部門のメンバーに発表して反応が今ひとつだった記憶は思いつく限りだと2回あります。そのうちの1回はその部門の部長から発表後の開口一番『つまらないなぁ』と言われました笑
当時は何だこのクソジジイコイツと思いましたが、部門長も忙しい中そのプレゼンテーションを聞きにきてるわけですし、自分(その部門長)に何のメリットがあるのかわからない発表をされても、正直なところ時間の無駄・『粗品なプレゼン』だと感じてしまったのでしょう(もちろん、つまらないなぁという表現はムカッと来ますが笑)。
当時の私も私で、忙しくて資料を作り替える時間がなかったなどいくらでも言い訳は考えられますが、プレゼンをする相手の視座を持てていなかった点と、プレゼンを終わらせることが目的になっていた点は正直否めません。手段の目的化という、よくある人間の失敗パターンですね。
今は研究職でなく技術営業として直接お客さんとお話することの多いポジションなので、当時ほどあからさまに資料を使いまわすことはしませんが、ちょうどタイムリーなことに澤円さんの新著『うまく話さなくていい』が昨日自宅に届きました。昨日発売されたばかりのピカピカの新著です。
今日の始業前に70ページほど読んだ限りだと、直近の木下さんの放送と、澤円さんの本のエッセンスで重なる部分も多いように思いました。プレゼン以外にも仕事の場で人と話す機会は数多くあるので、むやみやたらに話すことを目的にせず、人と話す目的は何なのか、また相手に届けたいことは何かを考えながら動きたいものです。
とはいえ、開口一番『つまらないなぁ』は無いだろう笑。
それはまた!