見出し画像

学生時代に得た無形資産を考える【ジブン株式会社ビジネススクール】

木下斉さんのVoicy有料放送にて、11月のジブン株式会社ビジネススクールが始まっています。

前回は2限の内容に関連して、私が子どもの頃に得た無形資産(インビジブルアセット)として、母の働く姿から考えた女性の経済的自立の重要性と、人を多面的に評価すること必要性についてをお話しました。いずれも私の今のキャリア観や発信内容の礎となるものです。

今回はもう少し時系列を現代方面へ移し、キャリアに関する無形資産(大学時代編)を振り返ります。


学生時代の無形資産①メンバーとのチームワークの重要性

私は化学系の学科で、そのまま自大学の大学院へ進学したため、大学4年〜修士2年間の計3年間は指導教官の研究室に在籍して日々実験や研究をしていました。

大学にもよりますが、同じ学科の同級生が5人ずつくらい同じ研究室に所属し、教授や先輩に実験や考え方を教わりつつ、後輩を指導しつつ、と過ごすのが一般的です。

どの研究室に入るかは大学3年時点での希望で選びますが、友達と示し合わせて入るわけではないため、研究室によっては同級生同士での仲が険悪で、研究室の雰囲気がものすごく悪い研究室もありました。

私は幸いにも研究室でのメンバーには同級生・先輩後輩にもかなり恵まれましたが、一緒に過ごすメンバーの雰囲気って本当に大事だなと痛感したきっかけがあります。

それは就活です。当時の院生の場合は修士1年の12月頃から就活を始めた記憶があります。私の研究室の同級生は温厚で、今で言う『ギブ』を積極的にするメンバーばかりだったので、メンバー間で互いに就活の情報交換として『〇〇社の説明会はこんな感じだった』とか『✕✕社の選考に通った!』『すげー!』など、研究の合間に話していました。

研究室と言うとそういう雰囲気が当たり前だとばかり思っていましたが、上述した『険悪な』研究室は全くそんなことはなかったようです。

直接聞いたわけではありませんが、関係者によれば『Aさんに〇〇社の推薦枠取られた(※)』『なんであいつが?ふざけんな』と言った感じで、同じ研究室内で比べあってはますます険悪になったと聞いています。
(※)研究室によっては教授が独自のコネクションとして、特定企業への推薦ルートを持っていることがあります。

私は2013年卒・入社なので、就活にはまだ少しだけリーマンショックの名残があり、普通に書類も面接も何度も落ちました。また、当時はまだ20代前半ということで選考に落ちる=拒否されたような感覚になってしまい、メンタルとしては辛いものでしたが、何とか研究室のメンバーとの雑談で助けられた感があります。

就活でメンタルが落ち込み、研究室の雰囲気も険悪だったらと思うと正直ゾッとします。チームの雰囲気の重要性を痛感した就活でした。

学生時代の無形資産②ホワイト環境の重要性

研究室時代の仲間には恵まれたと言いましたが、研究室のルールそのものはブラックでした笑 そのため、就職先は少なくとも福利厚生が整った場所を選ぶモチベーションになりました。

どんな研究室だったかというと

  • コアタイムは10時から18時

  • 18時すぐに帰ると嫌味を言う准教授(准教授の意向としては遅くまで残るやつが偉い)

  • 夏休みなし

  • 土曜も実験 なんなら日曜も

  • 週一のゼミ(進捗報告会)で他のメンバーの前で詰めてくる准教授

  • 学会の資料添削など教授に頼んでも納期ギリギリまで動かないので、締め切り直前は研究室に23時とかまで残る羽目に泣

といった具合です。

研究室は『卒業』という形でゴールが見えるのと、上述のメンバーたちのおかげでなんとか切り抜けましたが、あの環境をもう一度味わいたいかと言われると、もういいかなという感じです。

夏休みや年末年始もそう長くは休めないので、研究室の3年間は実家でゆっくり過ごしたり、遠くへ旅行した記憶がほぼありません。

もちろん学費を払って勉強してる身とは言え、実家へ帰省したり友人と遊んだりといったプライベートも欲しいので、こちらの意向関係なくプライベートを侵食するような働き方は、絶対社会人になったら避けたいと思えた環境でした。

最後に

ということで、昨日の子ども時代編に続いて学生時代編に得た無形資産(インビジブルアセット)を振り返ってみました。

組織の雰囲気や、理不尽にブラックすぎない環境かどうかは今でも重視しているポイントなので、10年以上の学生時代の経験からそれに気付いたというのは、どこで何が繋がっているか分からないものだなと、セレンディピティを覚えました。

次は社会人になってから得られた無形資産を振り返る予定です。

それではまた!

いいなと思ったら応援しよう!

KASHIWA@マイノリティキャリア
皆様からのサポートは私のエネルギーです!ちょっとしたお菓子代のような感覚でポンッと投げ銭頂けたら嬉しいです。