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パッション・挑戦には「欠乏感」が必要不可欠【北関東の高2、いざ大阪へ】

こんにちは!今日はパッションや挑戦について思うところを述べます。

昨日は修学旅行を懐かしく振り返る記事を書きました。その中で、高2の修学旅行で滞在先の京都から、憧れていた大阪への逃避行(?)を企てるも失敗に終わる話を紹介しています。

実はこの話には続きがあります。

大阪にめちゃくちゃ憧れながらも、修学旅行で大阪に逃避行できなかった私は、その後の3月に同じく大阪に憧れるクラスメイトと一緒に高速バスで北関東から片道8時間かけて弾丸で大阪へ遊びに行ったのです。

なぜ大阪にそこまで憧れが?

上記の記事の通り、高校時代の私はお笑いにハマっており(もちろん見る方として)、お笑い関連のテレビ番組はもちろん、お笑いの雑誌や芸人さんが出演する関西のAMラジオなど、よくもまぁそこまでハマりますねと呆れるくらい隈なくチェックしている時期がありました。

特に私は大阪の吉本に所属する当時若手のとある芸人さんを今でいう「推し」にしていたのですが、彼らがラジオや雑誌で話す内容には、よく大阪の地名が出てきたのです。

なんば、ミナミ、梅田、キタ、心斎橋、御堂筋、千日前、アメ村などなど。

彼らのネタを見るのももちろん嬉しいですが、彼らがメディアで嬉々として語る大阪の地名たち。彼らを彼ら足らしめている大阪の街というのは一体どんなところなのか、ものすごく興味を持つようになりました。
(時々BOØWYが大好きでメンバー出身地である群馬の高崎に憧れていたという方がいらっしゃいますが、それと似た感じかと思います。一緒にするなと言われそうですが。)

ダメ元で両親に大阪旅行を打診

北関東から大阪へ遊びに行くには、そこそこお金がないといけません。

東京から新大阪まで新幹線が片道で当時13000円くらいだったと思います。北関東からとなると、地元から東京までの交通費も別途(鈍行で片道2000円〜)必要です。

家族で大阪旅行として連れて行ってもらえれば良いのでは?と考えて、大阪に行きたいと両親にアピールしましたが、お金がないからダメとのことでした。

実家は決して裕福ではなく、私や妹もまだ中高生で今後まだまだお金がかかる時期&実家のローン返済真っ只中なこともあって、中高生2人と大人二人の家族4人での大阪への家族旅行は、当時の実家には金銭的にかなりハードルが高かったようです。

家族で行けないなら自分のお年玉なりお小遣いを工面して自分と友達と一緒に行くしかないなと悟りました。

格安交通手段の発見

とはいえ、新幹線は高いしなぁ、お年玉で賄えるかなぁと思いながら親の車に乗っていると、窓からチラッと何かの看板が見えました。

『〇〇(私の地元の地名)〜京都・大阪行き高速バス 毎日運行中!片道〇〇円』

その看板は、この頃から普及し始めた高速バスの看板でした。それまで全く知らなかったのですが、どうやら私の地元から京都大阪へ毎日高速バスが運行されているようです。

運賃ははっきりとは覚えていないのですが、少なくとも、北関東から東京を経由して新幹線で行くよりずっと安い!、と感動したのを覚えています。高2当時のお年玉を端からかき集めれば賄えそうな金額です。

ということで、格安の交通手段を発見した私は両親と友達の両親からもOKを貰い、無事に友人と大阪デビューを果たしました。

地元を23時頃出て、大阪に翌7時頃到着したと記憶してますが、特に疲れなどもなく、たこ焼きやアメ村、ミックスジュースや道頓堀など満喫して夜また大阪からバスに乗り、翌朝5時くらいに地元へ到着する行程でした。

パッション・挑戦には「欠乏感」が付きもの

これは決して田舎の高校生がお金貯めて大阪に行ったことに終止する話ではなく、『大阪に行きたいけどどうすればいいだろう??』と、当時の頭なりに考えて情報収集するパッションや挑戦は、『欠乏感』から始まっていると気づきました

・修学旅行で大阪には行けない(せっかく京都にいるのにー!と悔しい思い)
・家族4人での大阪旅行なんてお金が無いからダメ(親の財布という頼みの綱が使えなかった落胆)
・新幹線で大阪に行くには片道15000円はかかる(田舎の高校生には高すぎる出費!)

これがもし、
・修学旅行で「京都から大阪に行ってもいいよ〜」という先生たち
・「お?KASHIWAが大阪に行きたいなら今度みんなで行くか!」と家族旅行に快諾する両親
・「新幹線代くらいお母さん/お父さんが出すよ」と言ってくれるご家庭
のように、環境・金銭面で常にめぐまれている状況だと、自分で高速バスのことを調べて、予約して、大事なお金を使って大阪に行くという経験は出来なかったと思うのです。
(もちろん修学旅行で大阪に行く学校や、家族で大阪に行ったり、両親がお金を出すご家庭を否定するつもりは全くありません)

とはいえ今考えると、正直なところ「大阪のために高校生で高速バスで片道8時間なんて、よくそんな旅したなぁ」自画自賛と呆れのような気持ちがあり、今また同じような旅ができるかと聞かれると体力などの面でNOかなと思います。まさに若いから出来た弾丸旅です。

帰ってきた後、両親からも『まさか本当に大阪に行くとは思わなかった笑』と言われたので、両親としても驚いたようです(そもそもよく大阪行を許可したなと思いますが笑)。

常に満ち足りた環境ではパッション・挑戦には向いてない

そう考えると、キャリアや生き方全般にも同じことが言えるのではないでしょうか。

例えば現職に何か不満がある、そんな欠乏感がいい意味で作用すればもっといい職場に転職するモチベーションになり得ると思うのです。

周囲と比べて自分には〇〇が無いから、などと暗い気分になることもありますが、じゃあどうすればいいのかと考えたり情報収集をしてみると、もしかすると上述の「高速バス」のような突破口が見えるかもしれません。

自分には不利な状況だ、ビハインドの立場だ、と思っても、実は突破口が意外なところにあるのではないか。また、自分には環境や金銭面で恵まれすぎていなかったからこそ、自分で情報収集して、考えて行動する機会があったのではないか。そんなことを今になって思えた高校時代の弾丸大阪旅の話でした。

それではまた!

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KASHIWA@マイノリティキャリア
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