高年収の内定を貰ったから現職で給与交渉しても良いのか問題
澤円さんのプレミアム放送『悪魔のささやき』では、プレミアムリスナーから寄せられた相談に澤さん自ら回答してくださるコーナーがあります。
そちらで先日寄せられていた相談というのが興味深い内容でした。どんな内容だったかというと現職にはおおむね満足しているものの、少し年収に不満がある相談者さん。
転職活動したところ、現職と比べると少しハードワークになる可能性があるものの、職種は今と同じでかつ今と比べて高い収入を提示してもらえたということで、提示された年収を元に、現職へ年収交渉してもいいか、との相談でした。
澤さんがどのように回答したかはぜひプレミアム放送を聞いていただきたいのですが、個人的には転職してしまったほうが相談者さんにはハッピーだろうと思いました。
もちろん相談者さんの働きぶりを実際に目で見たわけではないので、相談内容としてお話された内容をベースに考えた点は大前提です。
なぜ私は無理に現職にとどまらずに転職を勧めるかというと、環境によってその人の特性の発揮のしやすさやパフォーマンスの出しやすさは変わること、また同じ人でも職場を変えることで収入や評価が大きく変わるっていうのは大いにあり得るのが大きな理由です。
また相談を聞く限りだと、相談者さんは年収を主な軸として転職を意識されていた印象があるので、それならば自分を高く評価(高い年収を提示)してくれる環境へ身を移してはどうか?、という考えです。
私は過去2回の転職で2回とも職種が変わっているので、私の収入変遷は参考になりませんが、実際に私の内面に関しては所属する環境で大きく評価が変わる経験はしています。
新卒で最初に入社したJTC時代は、私は内向的と周囲から言われてましたが、今の会社では外交的という風に言われることがあり、ちょっとした衝撃を受けました。
私への印象が大きく変わった理由として考えられるのは、JTC時代は出社前提で常に人と顔を合わせる働き方、かつ組織のマジョリティであるオッサンや男性たちに圧倒されていたり、偉い人がムスッとした顔をしているとなかなか意見を言いにくかった記憶があります。そのため、『内向的』と評価されていたのでしょう。
それが現職はフルリモートで、いまや私はフルリモート歴3年目としてSlackでのテキストコミュニケーションやWEB会議にも慣れたのと、人が常に周囲にいる環境と比べて、WEBでのコミュニケーションだと無駄に周囲の顔色を気にせずにコミュニケーション取れる点が快適です。それで伸び伸びとコミュケーションしている私を見て、現職の同僚は私のことを『外向的』と評価したのだと思います。
もちろん転職に向けて違う分野のことをインプットした背景もありますが、同じ人間でも、環境が違うとこうも評価が変わるのは面白いですね。
このような経験を踏まえると。相談者さんのようは年収アップの求人へ内定を得たということなので、今の会社で年収が低いというのはもうそういったルールの環境なのだと割り切って転職するほうが相談者さんにはハッピーだろうと思いました。
個人的な考えとしては、組織のルールに異議があるなら、意見を表明しつつ自分がそのルールを変えられるポジションに行くか、出ていくかの2択が現実的だと思いますが、収入のような待遇面だと、交渉して自分の思いが叶わなかった時にものすごく自分にも交渉相手(上司や経営層)にも居心地が悪いと思うのです。
であれば、自分を高く買ってくれるところに身を移したほうが(ハードワークになる可能性はあるにしても、)相談者さんの悶々とした思いは晴れるのではないか、考えた次第です。
それではまた!