世界コスプレサミット・パフォーマンスのポイント①
6月3日(土)に2023年のWCS日本代表を決める選考会を開催しました。エントリーしてくださったチームのみなさん、本当にありがとうございました!
選考会後、どのようにしたらもっと(自分たちのパフォーマンスの)得点が伸びるかという質問を出場者からいただきました。今年の出場者だけでなく、来年以降の出場者の参考になる話でもある筈なので、私の考えをこちらで少しずつまとめていきたいと思います。(あくまでもWCSを念頭に置いた話で、日本のコスパフォについては好まれるものが違う可能性はあります。)
まずは、以下の映像を見てください。2017年の世界大会で優勝したチームです。
男性と女性のペアでのアクションもの。本当は定点&引きの映像を見てほしいので、公式カメラ以外が撮影した動画があったら是非チェックしてみてください。
正直なところ、生で観た時の迫力が動画だとまったく伝わってこないのですが、以下の点に注意して見ていただきたいパフォーマンスです。
・セリフなしでも2分30秒飽きさせない構成
・アッと驚かせるポイントがある(例:刀身が白から赤に変わる)
・アクション時、タメの部分をしっかり作って、キメで止めている
・観客を意識している
・身体の向き、顔の向きを常に考えている
・ラストの演出と音楽が合っていて、観客が終わった瞬間に拍手せざるを得ない
こちらは、日本人が好むタイプのパフォーマンスだと思うので、これらのポイントは参考になるはずです。
まずは、これらを意識してパフォーマンスを組み立ててみてください。
例年、WCS世界大会の審査員の半分以上は日本人です。つまり、日本人の感性に訴えることができるパフォーマンスを組めば点数は伸びやすいはずで、日本チームにとっては有利です。
ちなみに、国によって、好まれるパフォーマンスには違いがあります。日本でよいとされているパフォーマンスが、必ずしも海外で評価されるわけではありません。
たとえば、日本やアジア各国では速いアクションが人気だと思いますが、これがヨーロッパになると、必ずしも速い必要はない、むしろなぜ速くやる必要があるのかわからない、ゆっくり綺麗に見せるほうがよくない?くらいに言われることもあります。
今日はこれで終わり。思いついたらまた書きます。
写真はモスクワのHINODE2019の審査員席。隣にいる方々は、WCS2014世界大会優勝者です!
(FRAN 2023.06.06)