"食べるしあわせ"について
ほかの誰かから「少食っていいね」「食べても太らないんでしょ」って、恰もわたしが楽をして生きてきたかのような口調で言われても、ふしぎなことに怒りや悲しみは微塵も湧かなくて、いっそそのまま肯定して自分自身をも錯覚に陥れてしまえば、この先ずっと苦労しなくて済むんじゃないかと思うことがある。
とは言え、それができないのは、給食が嫌で嫌で毎日吐いていた小3の時の昼休みや、ケーキを食べるのが苦痛で仕方なくて行かなかった友達の誕生会や、外食に連れ出されて泣きながら食べ物を口に押し込んでい