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48回目の書き替え!

6月がスタートしましたね。
今月が終わると今年も半年が過ぎてしまうことになります。
(当たり前だけど)

毎年毎年同じセリフを年末に吐いてしまわないように、
まず6月はしっかり過ごしたいと思います。

6月最初のお仕事。

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毎月ウィンドウの書き換えをさせていただいて、
今日で48回目の書き換え。

毎月毎月描いては消して、描いては消してを48回続けてきました。

こちらは、鎌倉駅前にある不動産屋さんです。
古民家の社屋は不動さんらしからぬ風情。
従来の不動産屋さんのイメージとは、かなり違っている。

そこにある大きな窓。
ここに、毎月社長さんからお客様へのメッセージを伺い書いています。

「素敵な模様ですね」
「絵がお上手ですね」

そう言われることもありますが、
毎日毎日とにかくいろいろな人がこの不動産屋さんの
前を通り過ぎていきます。

当然地元のかたもいれば、観光客の方もいらっしゃる。

窓が大きいので、インパクトもありますが、
実際お客様の声などを伺うと、

何が描いてあるか、ということより
なんかいつもウィンドウが変わっている

ということにインパクトを感じている方が多いとの事。

みんながみんな、不動産屋さんに興味があるわけではないし、
いちいちどんな模様が描かれていたか、むしろ覚えている方は
実際少ない。

けれど、なんか毎月変わっている
ここが大事なんです。

なんか変化している、ということで人の記憶に残してもらえる。

もちろん、毎回テーマを決めたり
色を決めたり、柄を決めたり
実際描くまでには時間がとてもかかる。

でもそれは、こちら側の都合であって
お客様には関係ない。
だから、どんな柄が描かれてあったなんて、
気にしてみている人は少ないんです。

不特定多数の方に向けて発信するって
そう言う事です。

自分のことを全く知らない相手に対して
自分のことを知ってもらうには、相当時間がかかる。
それと一緒。

だから、変化。
常に変化。

「時間をかけて描いたものを消すのは
もったいない」

とよく言われる。けれど、芸術品ではない。
アートでもない。

お客様との距離を縮めるためのもの。
店頭演出の一環。

かなり大きな窓なので、消すのもかなり大変なんだけれど
消すところから始まる。

遠くから物件を探しに鎌倉へいらした方が、
「窓の演出が記憶に残っていて、家を探すならこちらの不動産屋さんだと
以前から決めていました」
とおしゃってくださった方がいらしたそう。

すごく感激しました。

そういう方を、お1人でも増やしたい。
そのために、毎月毎月窓ガラスを磨いている。
そしてポスカを使って描いている。

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