今ものを買うということ。
昨日今日とこんな状況ではありますが、
相方の山葡萄かごのイベントをひっそりと開催した。
この連休は多くの人が自宅で過ごす方が多いと思うのですが、
開催場所のセレクトショップには、
このイベントをありがたくも心待ちにしてくださっていた方が
足を運んでくれた。
山葡萄かごは籠の中でも憧れの存在。
日本のエルメスとも言われている。
素材が希少であることと、100年も持つというその丈夫さから
自分、子供、孫の3代まで使え、育てる籠でもある。
籠に興味のないかたからすると、何故にそこまで高価なのか!
と思われがちですが、籠好きの人は
「いつかは持ちたい憧れの籠」というニッチでありながら、
一定数のファンがいる。
イベントには、山葡萄好きのかたがいらっしゃると同時に
籠のことは全く知らない、たまたま来店されたかたとに分かれていた。
いつかはもちたい籠、でも高価な籠。
そこに価値を見つけてくださっている方は、
「毎日の生活がさらに潤いを増してくれます」
「とても心が満たされる買い物をしました」
「いつか手にしたいものを手にすることができて、良い時間を過ごすことができました」
と、ありがたすぎるお言葉を残してくださいました。
今、情報はほとんどネットから取得し、
そして欲しいものはこれと言ってない、という人が多い中で
実際に足を運んでくださって、作り手の話を聞いてくれて
そこで納得して対価を払ってくださる方がどれだけいるのだろうか。
そう考えると、ありがたすぎて感謝しかない。
今回はふらっと御来店くださったかたも、購入してくださった方がいらした。衝動買いで購入できるものではないけれど、
みなさん口々に「ずっと探していました」
「こんなに価値のあるものを長くつかいたい」
そんな気持ちになるものって
なかなかないんじゃないかな。
世の中が暗くなり、閉鎖的になり、こんな時こそ自分で楽しいことをみつけていく、自分が心地よいことに投資する。
それはお金というだけではなく、時間も含まれる。
アンテナを高くはっておくことは大切だと、お客様から逆に教わった気がする。
この籠は、いつも自分のそばに置いて成長をともに楽しめるものだ。
ものを買うという行為は、いつでも簡単にできるかもしれない。
でも今ものを買うという行為は何か特別な気持ちがそこに乗っているかもしれないですね。
マーケティングの勉強にもなったここ二日間だった。