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中医学とアロマセラピー  腎臓と腎(五行説)

アロマセラピーでは解剖生理の勉強があり、
西洋医学の解剖生理から学ぶ腎臓の主な働きは
血液をろ過して、身体の余分な水分や塩分、老廃物を尿と一緒に排出するため、腎臓はいらなくなった余分なものを身体から追い出し、デトックス器官として捉えていた私。

けれども中医学の五行説の腎の働きを学んでみると「腎は貯蔵を司る臓器である」
真逆的な発想で混乱。

そもそも、五行説の腎は、あくまでも腎臓だけを指しているのではなく腎臓に関わる機能、システムを指しているのだけど、勿論腎臓の働きも関係しています。
それを踏まえた上で五行説の腎の働きは
精を貯める、漏れ出ないようにする。
この精を基礎に原気を生成し、すべての身体活動の
触媒または着火剤として働くため、腎は「陰陽の源」ともされます。
また、水分代謝の主導も握っていて不要なものは膀胱へと送り排出するけれど、その一方で使えそうな水分は最後に再吸収してリサイクル、このリサイクルする水分の方が実は多かったりするようで、
排出やデトックスと捉えるよりも
精や水分を抱え込みなるべく逃さないように働くところ。

この腎の働き、身体のあらゆる箇所へのエネルギーの確保とリサイクルが身体の中で行われてるところがSDGs的な営みに似ているかな?
凄いぞ人間の身体!

中医学の考え方の一つ五行説では、
冬は寒さで腎が弱りやすいから気の温存と冷えないようにして、腎陰、腎陽、腎気、腎精が虚さないように心がけようね。と繋がる。
虚さないようにとは、不足しないように、枯渇しないようにという事なのです。
スローエイジング、アンチエイジングにも関わるため美容にもとても大事な事。

冬に精を使いすぎてしまうと、春の今こそ使う時という時に使えず、スタートが遅れ、イライラとストレスが溜まってしまう。
人生のサイクルにも当てはまりそうです。
五行説、若い時にもっと深く学んでおくべきだった。日本に居たら皆に平等に訪れる季節の変化。
この恵みを大いに楽しめる自分になれるように自然と共に過ごせるようになりたいと強く思う。

植物の種は五行説の【水】に分類されますが、
生命エネルギーを抱え込み、冬の寒い季節は土の中でじっとその時を待っている姿から
冬の養生を知る事もできそうです。

とは言うものの年末年始は忙しいですし、クリスマス、大晦日、お正月、などのイベントもあります。じっと過ごすことなんて無理ー!
となった時には、先ずは身体を冷やさないこと、そして緩急を大切にする。忙しい時間の後は休む事を意識的に、一人の時間に自分と向き合うことや、大切な人とリラックスして過ごせるように意識する事も良さそうです。

私の師走のあるあるでもあるのですが、
忙しくてやる事が盛り沢山で気持ちが駆り立てられるけど空回り、またはなんだかやる気が起こらないなんて言う時こそ特に腎のケアが必要な時なので今年は冬の養生と養生をサポートする精油の香りで気持ちを切り替え、乗り越えようと精油の冬支度。

五行説では季節や色、味、感情などあらゆるものを5つの分類し、分ける事が出来ますが精油も分類ができ、水に分類される精油は冬に役立つため
水に分類される精油から選ぼうと思います。

アロマセラピーで使う種の精油はやっぱりパワフルで温め、巡らせること、排出する事も得意とするものが多く、正に種の中に温存していた生命エネルギーを感じられますよ。

特に果実、(種子)の精油ジュニパーベリーは
球果(漿果)で滋養に富み、種子も温存した生命のエネルギー、生命力を感じさせる香り。

アロマセラピーではジュニパーベリー油は
デトックス精油として知られ、
身体の余分な水分、不要な毒素を排出し、
浄化するのでむくみやセルライトのケアなどにも使えとってもパワフルな精油です。
寒さで腎の働きが弱くむくむ時はジュニパーベリーがサポートしてくれます。

そういえば精油は「精」の油ですし、
また別名をエッセンシャルオイルとも呼ばれ、エッセンシャル=絶対必要なや不可欠なという意味合でもあるので、精油を活用して私達が健康に生き抜くために必要不可欠な精を冬にしっかり蓄えたい。





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